山形の天気が雷と豪雨でじめじめしていて、
早く梅雨が明けないかしら・・・?
と真夏の太陽に恋焦がれながら過ごしています。
こんにちは、西洋絵画修復ゼミです。
突然ですが、お知らせです。
今回のオープンキャンパスでは、前回企画しました補彩に加え、
なんと、西洋絵画修復担当の森先生に
高校生のためのミニ講義、をしていただきます!!!!!
詳細はこちら(*´д`*)ノ↓
タイトル:「修復って何?」
教授 森直義(もり・なおよし)先生
日 時: 8月1・2日 ともに13:30〜(約30分)
場 所: 文化財保存修復研究センター3階
西洋絵画修復室
「絵画修復に興味がある!!!(*´д`*)」
「保存修復って何?(´・ω・`)」
と思っているみなさん!!
受験をお考えの方のみならず、学生さんの参加も歓迎です。
ぜひぜひ、見に来てください!
お待ちしてまーす!!(^−^)
西洋絵画修復ゼミ 3年
8月1・2日はいよいよオープンキャンパスです!
すでに見学に来ている高校生を見ていますが、
受験っていつからだっけ?
とボヤボヤしている大学生です。
立体作品修復ゼミでは彩色層はがしを企画しています。
彩色層はがしは、メスで板に塗られた絵の具
(胡粉層+アクリル絵の具層)をカリカリはがしていき、
隠された模様(お楽しみ!)を削りだす!
というものです。
実はこれ、実際の修復で行われている作業なのです。
例えば、自分の好きな立体作品を想像してみて下さい。
その作品には過去の修復など何らかの理由で色が元来の色の上に塗られています。
さて、あなたはその作品を修復することになりました。
その中で、上に塗られた絵の具の層(彩色層)をはがして、
元来(オリジナル)の彩色層を出すという作業をします。器具はメスです。
あなたはどういう風に、どんな気持ちで上に塗られた絵の具をはがしますか?
実際のオープンキャンパスでは気軽に作業してほしいのですが、
上記のこともちょっと考えてほしいです。
ちなみに、彩色層はオリジナルではないからはがす!というものではありません。
修復はその作品ごとにどんな処置が必要なのか、作品の歴史、美術史での位置、
などを考えて行います。
興味のある方はオープンキャンパスで聞きに来て下さい。
彩色層はがしも体験しに来てください!
待ってまーす(●^u^)/
立体作品修復ゼミ 3年より
大学院のK味です
7月11日・12日に名古屋大学にて行われた
第26回日本文化財科学会(以下科学会)の報告をします
かがくかい?
と聞いてもピンとこない学部生も多いことと思います
科学会とは、文化財に関する自然科学・人文科学両分野の学際的研究の発達および
普及を図ることを目的とした学会です
文化財の材質・技法・産地・年代測定・古環境・探査・保存科学・情報システム等
についての自然科学と人文科学の共同研究を行ないます
HPより
・・・うーん・・・むずかしい
少しかたいのでやわらかく言うと、
目的は、様々な分野が協力して文化財を守り伝えること
その為に、研究データ等の意見交換をしましょう
という学会です
今回の科学会では
われらが保存科学ゼミの米村先生の口頭発表がありました
前日も授業や
4回生の研究指導等
多忙の様子でした
「先生何時に出発ですか?」と伺ったところ
「・・・・・・今からです・・」との返事
発表者なので前日入りしたいと話していました
尊敬します
俺も夜行で追いかけます
ぶろろろろzzz
― 翌日 ―
はて会場の名古屋大学はどこぜよ
地図持っちょらんにー
とキョロキョロしていると
足もとに何やら
ヤング山手
・・・・・・青春通りと同じ発想 大学付近か?
正解 でした
開場前に会場に到着できました
科学会のマスコットのフクロウです
名古屋ヴァージョンです
米村先生は他の研究者の方々と何やら話していました
ちなみに中央の女性は美文の卒業生です
誰だか分かりますか?
10時
いよいよ米村先生の発表です
発表内容は
「保存処理工程と処理後保管環境におけるPEG分子量の変動要因」です
※PEGとはポリエチレングリコールという薬剤の略称です
発表では導入部分を丁寧に話していました
異分野の方も多数いたので
とても真摯な姿勢だと感じました
科学会では口頭発表の他に、ポスター発表もありました
研究は独りよがりであってはいけません
常にどこに還元できるかを考えるように
先生に教えられたことです 沁みます
発表終了後
お疲れ様でした
誰か紙やんないかなぁ
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仕事が早い 院生
気配り上手な 院生
困ったときは 院生に聞く
副手も とっても頼りにしています
最後の一文は 後輩への想いが凝縮されています
[オープンキャンパスインフォメーション]
保存科学体験「科学体験!隠れた情報が見えてくる!
文化財保存修復研究センター3F保存科学研究室
および1FX線撮影室
8月1・2日 10:30〜16:00(随時参加可)
内容:
X線透過画像、赤外線反射画像など、
見えない情報が見える手段をご紹介。
金属顕微鏡を使って木材など
微小な組織を観察する体験をします。
K味さんに逢うならこちらへどうぞ
木曜日なので「やおや」さんに、ふらり行きました。
夏野菜がもりだくさんで、とても楽しくお買いもの。
生アスパラガスをほおばりながら、更新します(なんて不躾)。
副手です。
今週は、あっちこっちで各ゼミの卒業研究中間口頭発表会が行われています。
1・2年生の皆さん、貪欲に諸先輩から学びとりましょう。
数年後、きっと役立つはず。誰よりも身を削って誰よりも学びましょう。
ほんまさまには 及びもせぬが せめてなりたや おとのさま
ごぶさたです。副手です。
鶴岡にいって参りました。ひゃっほう。
主目的は、とあるふたつの建物の環境調査。
温湿度管理をしているのですが、そのデータ回収です。
午前中は、鶴岡市内の「致道博物館」へ。
重要有形民俗文化財収蔵庫は、5000点超。
なおかつ、所蔵と展示を兼ねています。
これらを統括して管理するためにはやはり安定した温湿度環境の維持が重要となります。
屋外と、屋内からデータを回収します。
再設置して、無事終了。
茅の吹き替え工事をしていました、貴重な一場面。
おじゃまいたしました、ありがとうございました。
おなかが空きました。こちら、昼食のようす。
鶴岡の旬な素材を堪能。
こちらの天主堂は国指定の重要文化財でありながら、
信仰の場として大切にされている建物です。
屋外と屋内数か所で温湿度を測定しています。
データを回収し、再設置。
副手は、これまでプロテスタントの教会には行ったことがありましたが、
カトリック教会は初めてでして、
その不思議でキラキラ輝く清らかな空間に
祈りたいと思わずにはおれませんでした。
神父さまとうっかり話し込み、
また、通常ですと入れないオルガン室へ入れてもらい
絶好の眺望を堪能しました。
わーい。
素敵で貴重なひと時をありがとうございました。
それでは、帰りましょう・・・のつもりが、
なんとまあ、ブルーベリー畑へやってきてしまいました。
摘み取り放題、食べ放題。
いっぱい食べて、日頃、酷使している眼球に潤いを。
幸せそうに摘んでいますなぁ。
満腹満足で帰路につきました。
データの回収および管理はこれからも継続して行われます。
今回のデータも蓄積され貴重な資料となります。
ここから、今後の建物とその利用する上で、
保存の立場から、最適の環境を提案していきます。
地味で目立たない作業ではありますが、
長いスパンでみると非常に大切な作業です。
みなさまも、黒マリア様に、是非、会いに行ってみてください!
きっと心穏やかに、豊かな気持ちになれます。
それでは、ごきげんよう。
[参考]
致道博物館および鶴岡カトリック教会の環境調査の詳細につきましては、
「平成19年度文化財保存修復研究センター研究成果報告書」
P71〜74,P79〜82をご参照ください。
大学図書館に所蔵されております。