文化財保存修復学科

立体作品修復/東洋絵画修復/西洋絵画修復/保存科学
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2011-10-28

展示案内_和紙から見える修復 被災図書レスキュー 〜護る・遺す・繋げる〜


はやいもので11月になりました
今年も残すところあと2カ月を切りました

秋は美味しい季節ですが
大学でも色々なイベントでお腹がいっぱいになります

少しずつ ご紹介してまいります

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被災図書レスキュー〜護る・遺す・繋げる〜
和紙から見える修復〜護る・遺す・繋げる〜

会期:10月28日(金)〜11月9日(水)日、祝日休館

時間:10:00〜19:00(土曜日は17:00まで)

会場:図書館スタジオ144

入場:無料

主催:美術史・文化財保存修復学科(東洋絵画修復ゼミ・保存科学ゼミ)
協力:文化財保存修復研究センター
担当:三浦功美子(美術史・文化財保存修復学科准教授/本展担当代表)/米村祥央(同学科講師)/同学科東洋絵画修復ゼミ学生/同学科保存科学ゼミ学生

(開催によせて)
美術史・文化財保存修復学科では、先の東日本大震災以降、宮城県、岩手県で被災した文化財をレスキューする活動を実施しています。

中でもその数が圧倒的に多い図書資料については、学生がカビや泥の付着など様々な問題と向き合いながら取り組んでいます。

本展では、「被災図書レスキュー〜護る・遺す・繋げる〜」と題し、文化財(被災図書資料)レスキューの取り組みについてご紹介いたします。

さらに、同時開催企画として「和紙から見える修復〜護る・遺す・繋げる〜」と題し、東洋絵画保存修復の重要な素材である「和紙」についての展示を行います。

和紙は先人から伝わってきた掛軸や屏風などの作品の表紙や修復にも使われており、古くから日本人の生活に欠くことができない素材です。

和紙の多様性と美しさをぜひ会場で感じていただければと思います。

本活動に関わる私たちの“想い”に共感していただき、
また、東洋絵画の保存修復を学び和紙の研究を続けている学生たちの日々の成果も多くの方々に知って頂ければ幸いです。

===

是非 お越しください

◎お問合せ
美術史・文化財保存修復学科教員準備室
TEL:023-627-2023

2011-10-15

保存科学ゼミ3年生研修旅行


正式には専門調査演習といいます。

学科の先陣をきって、3年生のゼミ旅行実施

1日目は午後から大阪の国立民族学博物館(民博)へ
まずは、モノレールの万博記念公園を降りると、
巨大な「太陽の塔」に驚かされます。


民博では毎年バックヤードを見学させていただき、
独自で工夫されている収蔵方法など、大変勉強になったと思います。

その後、常設展と特別展へ。
2時間程度では、とてもまわることができない世界の文化の展示に圧倒されましたねー。

2日目
午前中は正倉院へ
今年から校倉の修理が始まっており、
今回、ギリギリ覆い屋が設置される直前でした。
1000年を超えて残されてきた「重み」を感じることができたでしょうか。

午後は元興寺文化財研究所へ
全国から考古遺物や伝世品など様々な文化遺産を預かり、保存処理や研究をする機関です。
(私の元の職場でもあります)
各部署がそれぞれの専門的な技術を駆使して
日々、作業を実施しています。
教科書には載っていない、
現場のノウハウがあることを知ることができました。

午後から予報通りの雨。
実は引率者、この旅行で5年間雨なしだったのですが、
晴れ男伝説がついに崩れました。

3日目は車で御寺を巡ります。

2011-10-13

2011東北研修旅行


この3連休は大変良いお天気でした

ぷらぷら散歩していたら金木犀の香りがしてきて
秋の訪れを感じました

山形の秋は短いですが美しさが凝縮されています

季節の訪れを肌で感じながら 大学は後期授業がスタートしました

学生のみなさんは
授業のペースに慣れるまで もう少し時間がかかるかもしれませんね

ということで 夏休みの想い出をしましょう

===

東北研修旅行ビボウロク

わたしたちは 文化財と 美術作品 を求めて旅をします

1年次に 東北地方(東北研修旅行といいます)
2年次に 関東地方(東京博物館見学といいます)
3年次に 関西地方あるいは国内(ゼミ旅行といいます)

を巡る旅に出ます

大学での4年間は長いようで とても短いのです
この限られた時間の中で
学生さん自身が主体となって
ものごとに取り組む習慣を身に付けてほしい
という意図がこの研修旅行に内在しています

9月1〜3日2泊3日の研修旅行は
例年は6月上旬に実施するのですが
今年はイレギュラー開催です

1年生とともに栃木県から新潟県へ2泊3日の旅をしました
寺社仏閣を6ヶ寺と美術館を3館を訪れました

昨年に負けないほどのハードな旅でした
その様子を(横着して)写真で巡りましょう

1日目 栃木県宇都宮市へと向かいました

■1ヶ寺目 能満寺
ご住職様のご厚意でかなりの密着度で拝観させていただきました
上級生が1年生に解説中
手前にいるのは先生

■2ヶ寺目 大谷寺

到着した途端に雨がやみました
壮観な眺め
「石!石!」と叫んでいます

●1館目 栃木県立美術館

学芸員さんと藤原先生との会話は くるくる展開して 着いていくのが大変
とにかく 観て 聴いて 感じてください


宿泊施設での夕食のようす
一日目の総括をいただきます

2日目 今日が旅の山場です! 台風15号が直撃している見学地へと立ち向かっていきました

おや いつのまにか てるてる坊主!
願をかけて 祈ります

●2館目 ハラミュージアムアーク

スタッフの方のお話しをきいて 自由行動です
敷地が広いので 効率よく見学しましょう


雨が上がれば すかさず 記念写真を


一瞬の雨上がりの中で記念撮影
東照宮のスケールの大きさ 益々興味が湧いてきます

3日目 最終日です 渋川から魚沼市へ向かいます

■5・6ヶ寺目 永林寺・西福寺
堂内でじーっくり天井画を凝視し
廊下のウィットに富んだ 嵌め細工を ほうほうほうと

■3・4ケ寺目 日光東照宮と輪王寺

到着した途端に 滝のような雨!

びしょぬれ!

それでも登りました 歩きました 

修復中の輪王寺は イケメンガイドさんが案内して下さいました(写真がないのが残念)

下の写真はそのあとの東照宮にて
先生が小学生の群衆に吸い込まれていきました

長いようで あっという間の 3日間でした

文化財や美術作品に対する 
接し方・考え方のポイントを
感覚として体感出来たのではないでしょうか

これから1年生は
美術史を学ぶにせよ
保存修復を学ぶにせよ

悩んだり 迷ったり どうしていいか分からないことが
たくさん あると思います

そういったときに ものをみる喜び という感覚を大切にして
その想いを 持ち続けて
みること
みようとすることが
出来るようになればいいなあ とおもいました

それでもって
美術史であったり保存・修復に
向かっていってほしいなあと

帰路で おもったことなのでした

☆追記(御礼)☆

今回の旅行に際しては
沢山の方々にお世話になりました

行く先々の見学地では
快く拝観・見学させていただくことが出来ました
ご住職様 管理者のみなさま 美術館で働くみなさまに
感謝申し上げます
ありがとうございました

また この旅行を影ながら支えて下さったのが
旅行会社のWさんとドライバーさんです
台風直撃の見学地へ向かう最中(この意気込みが今更ながらすごいと思います)
次の見学地はキャンセルになるかもしれないと
何度も諦めそうになりました
その中で何とか全工程をクリアできたのは
お二方のおかげ!
走行距離1000キロ!
さらっと「平気です」と仰るドライバーさんはすてきでした

それから上級生参加者です
今回は4名が参加しました

 旅程の企画構想
 (どこの地域をどのような経路で見学するか)
 各見学地の情報収集
 (1年生の質問には何でも応えたいから頑張ります)
 冊子の作成
 (分かりやすいように噛み砕くのがまた難しい)

などなど
自身の研究で忙しい中で 取り組んで下さいました

上級生がいたからこそ
この旅行に奥行と深みが出たものと思います

良い旅になって本当に良かったです

沢山の方に愛と感謝をこめて

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