Guten Tag!
明日から文化財保存修復学会が始まりますね。
先生方はもちろん、学生も参加する人が多い学会ですが、
前日に移動する人が多いので、今日の文化財保存修復センターはいつもより静かです。
さてこの学会への参加する為、ドイツにおいて紙修復の第一線でご活躍の修復家3名の方が来日し、
この度東洋絵画修復の杉山先生との親交から、芸工大にお立ち寄りくださり、講義をしてくださることになりました。
「西洋紙資料保存修復の実際 東洋と西洋の融合 East Meets West」
と題し実施されました講義の様子です。
石井律子先生「日本の伝統技術の基礎を西洋のペーパーコンサベーションに活かす」
モニカ・ガスト先生「作品とその修理:東洋と西洋の融合」
カリン・エックシュタイン先生「西洋紙資料修復へのゴッサマーティンシューの導入とその没食子インクおよび銅腐食した紙の安定化のための活用」
講演後には質疑応答も行われました。
東洋と西洋、材質も技術も文化も異なりますが、お互いに学び得るものは多いと実感した講演でした。
来月には杉山先生がドイツのほうで講義されるとのこと。
`East Meets West`この言葉のように相互の技術交流が盛んになればと思います。
石井先生、モニカ先生、カリン先生、そして通訳の坂本雅美先生、
貴重なお時間をありがとうございました。
Herzlichen Dank.
ここのところ文化財保存修復学科2年生はなかなかお疲れの様子。
実は明日から2日間かけて、東京博物館見学口頭発表会が実施されます。
毎年2年生になると、研修旅行で東京にある博物館へ見学をしに行きます。そこで得た成果を学科全学生の前で発表するのです。
ですので、みなさんレジュメ作成、原稿作成、パワ―ポイントの作成・・・など忙しくしていたのでした。
今日は前日ということで、リハーサルを行っています。
仲間内で発表の感想を言い合ったり、質問したり、すごく頑張っています。
今日は19時までリハーサル予定でしたが白熱した為、急遽延長リハーサル突入です。
きっと今夜はドキドキするんだろうね。
副手も司会原稿かまないか今からドキドキしますね。
悔いの残らないよう発表頑張ってください。
さて、この発表会の様子と、研修旅行の様子は後日2年生からの記事を待つこととしましょう・・・kitaiwokomete
さるOCの前日、東洋絵画修復室にロシアからお客様の来訪がありました。
日本の文化を体験することを目的に、十数名もの青年団の方々がいらっしゃいました。
東洋絵画修復室入口にはゼミ生手書きのウェルカムボードが。
まずは杉山先生より学科とゼミの概略、日本の絵画作品の構造について簡単に説明がありました。
その後は春のOCでもWSとして開催しておりましたが、日本の伝統的な表装技術を体験することを目的に、裏打ちされた裂に覆輪を廻す、コースター作りを行いました。
ひとりづつ学生が同伴し、刷毛を用いて糊をつけるといった作業をしていただきます。
言語は通じずとも不思議なもので、皆さん作業は順調に終わりました。
最後には各自自分で作ったコースターを持ち帰っていただきました。
中には同伴した学生に日本語で好きな文字を書いてもらうなど、交流をはかっていたようです。