山形は日に日に暑さが増してきております。
そろそろ半袖でも良い頃でしょうか。
今日はまたまた西洋絵画修復室にお邪魔しましたところ、
1年生の「絵画技法演習1」という授業を行っていたのでその時の様子をちょこっとお伝えしたいと思います。
本学科では、3年生になると各分野に分かれて専門の授業を学んでいきますが、
1,2年生の間は全専攻一通りの勉強をします。
今は西洋絵画修復の授業でテンペラ画で模写を行っているようです。
木地に下地を施し、彩色、加飾までを行います。
既に早い人で、金箔を貼る工程を行っておりました。
金箔は、ものすごく薄く繊細なもので、ちょっとしたことでふわふわし、扱いが難しいです。
空調の風でもふわふわしてしまうので、冷房なしで、今日は暑さと戦いながらの演習となりました。
私も昔金箔を初めて扱った時には、同じような暑い部屋で戦っておりました。
暑いけど汗は流さないように、息はなるべくとめるように・・と言われひーひー苦しんでいたのを思い出しました。
中右先生のお手本をみながらみんなも挑戦していきます。
先生が行うと簡単そうなのですが、いざ自分ですると・・・
難しそうでしたが、みんな楽しそうに取り組んでいたのでよかったです。
作品の完成が楽しみですね。
みなさんGWはゆっくりできましたか?
今日は西洋絵画ゼミの授業の様子をお伝えしたいと思います。
絵の修復というと、みなさんまず思い浮かべるのは補彩など画面に手を加えるという仕事ではないでしょうか。
実際西洋の修復室に見学にいくと、画の修理自体だけではなく、額縁の修理などをしている現場によく立ちあったりもします。
カンナを使っての仕事であったり、糸鋸作業であったり・・・
最初に西洋修復室へ入ったときはこんな仕事もするのだなぁと驚いた記憶があります。
今日は、修復を終えた作品を納品、搬出するということで、作品を保管するための保存箱を製作しているようでした。
修理だけでなく、保存のためのこうした作業も自身で行うのですね。
お預かりする作品は、それぞれによってサイズが異なります。
作品にあわせた保存箱を用意する必要があります。
サイズを採寸し、一点一点にあわせた仕事をしますが、最初が肝心。
本番の仕事をする前に、模型を作製し間違いのないよう計算を重ねます。
保存箱を作る人、額縁を加工する人、作品を撮影する人・・・・と効率よく分業で作業をすすめていきます。
修復って縦のつながり、横のつながりが大事なのですね。