文化財保存修復学科

立体作品修復/東洋絵画修復/西洋絵画修復/保存科学
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2013-12-12

野菜

 

こんにちは。立体ゼミです。

 

12月に入って一気に寒さが厳しくなりましたね。本当に寒くて寒くて、辛い日々を送っています。

 

立体のゼミ室は吹き抜けなので暖かい空気が上へ上へ、、、

作品のために温湿度に気を配らなければいけない時期ですね。冬だけでなく年中気を配っていますけどね。

 

 

 

そんな寒い中、野菜が登場。

小さい大根が可愛いです。

 

 

先輩方が美形のオクラを選定していました。楽しそうでしたが、最終的には「美形のオクラなんてわからない。」とのことでした。

 

 

美形のオクラは別に食べるわけではありません。(もしかしたら食べるかもしれませんが)

何に使うのかと言えば、型を取るために使います。

やったことがない人が多く、それならやってみようと前々から話していたことが実現しました。

 

石膏やデグプリント(歯医者さんで歯型取るのに使ったりするやつです。ミントの香り。)などなど、色々なものを使って型をとります。

 

 

美文学科は作品を作る学科ではありませんが、作品の作られ方を知っているのと知らないのとでは違いますからね。

なんでも試してみるのが勉強になります。とか偉そうに書きますが私は作業をのんびり見学していました。見るのも勉強になるんです、、、

 

 

身動きの取れないオクラ

 

 

出来上がった野菜はせっかくなので補彩の練習に使用される予定になっています。

どんなふうに出来上がるのか楽しみです。

 

 

2013-11-22

立体ゼミ旅行 3日目と4日目

こんにちは、立体ゼミです。

この前の続きでゼミ旅行のお話をしたいと思います。

 

3日目

朝早くから伊勢神宮へ。

早朝はいいですよ。人も少ないうえに涼しいです。

夏の旅行だったので涼しいということはかなり重要です。

 

タイミング良く式年遷宮の年だったので、古いものも新しいものも見れてお得な気分。

20年で色の違いが一目瞭然。

普段から見ているものは変化に気づきにくいですが、並んでいるとわかりやすくていいですね。

 

鬱蒼と茂る木のおかげで涼しいです。清々しい気持ちになれます。

外宮内宮どちらも行ったのですが、かなり場所が離れていることに驚かされました。

 

 

そのあと三重県の鳥羽にある海の博物館へ

漁師や海女、船乗りの文化を伝える博物館で、建築にもこだわっている面白い博物館でした。

 

収蔵庫も空いていて、しっかり見学させていただきました。

世界各地の木造船がびっしり収蔵されていました。

 

海の博物館と言うくらいですから、博物館から海が見えるんですよ。

 

海が見えたことにテンションが上がったのですが、

疲れていたのか「わー瀬戸内海だー」と何人か口走っていた気がします。

 

そしてまた車に乗って次は和歌山へ向かいました。

 

 

 

4日目

またまた早朝です。

立体ゼミは早朝が好きなんです。早寝早起きが健康の秘訣です。

 

高野山金剛峯寺へ向けて車を出します。

とにかく山道が辛かったのですが、昔の人は車なんてないんですからすごいですよね。

どんな筋肉していたのか気になります。

 

やっとの思いで高野山金剛峯寺周辺の駐車場に車を止め外に出て地図を見ていると、テレビの取材に遭遇。

ゼミ生3人が捕まっていたのですが、1人逃げ、もう1人逃げ。

最終的に1人が質問攻めにされているのをみんなで眺めていました。

こんなこともあるんですね。びっくりしました。

 

 

その後とにかく仏像仏像。お寺お寺と高野山を満喫。

山の上なので涼しいうえに素晴らしい仏像や寺院がいたるところにあるので大はしゃぎでした。

 

はしゃいでいます。撮影用のパネルがあれば撮影する。

それが私たちのポリシーです。

 

高野山を満喫して、夕方大阪まで行きレンタカーを返して解散。

奈良や京都、石川、そして実家、、、みんな好きなところへ飛んで行きました。

 

 

 

現代アート、自動車、地域色あふれる博物館、建築、家具、仏像、などなど、、、

かなりバラエティーに富んだ楽しい研修旅行でした。

 

 

 

 

 

 

2013-11-18

立体ゼミ旅行 1日目と2日目

こんにちは。立体作品ゼミです。

遅くなりましたが夏休み中に行われた立体ゼミ3年の研修旅行の様子をご紹介します。

 

私たちのゼミ旅行は西を攻めます。

1日目2日目は愛知

3日目に兵庫 
そして4日目には和歌山へ

 

1日目の夜は生憎の雨でしたが次の日からは晴天に恵まれ、嫌になるくらいの暑さでした。

名古屋って暑いんですね。

 

1日目は各自好きなところを見学しました。

全員名古屋市内で開催していた愛知トリエンナーレを見学したようです。

 

夕方にホテルで落ち合い、折角名古屋にいるのだから!

フェリーで買った観光雑誌を開き「ひつまぶし」求めて夜の名古屋へ。

とても美味しかったです。

 

2日目は愛知と言ったら世界のTOYOTA!トヨタ博物館へ行きました。

各国の各年代の車が並びます。展示されている車はほとんどが走行できる状態で保存されています。

博物館内に整備室があり、そこでメンテナンスや修理を行うそうです。

実際に乗ることの出来る車や(エンジンはかかりません)、走行している映像が流れていたりと、親切な博物館でした。

 

よーく車を見ていると修理、修復の跡が見えることがあります。

それをゼミ生同士や教授と話し合ったりするのがとても勉強になります。意見交換が大切です。

 

また、自動車だけでなくルネ・ラリックが量産したガラス製カーマスコットのコレクションやガソリンスタンドの看板などもありました。

 

この写真は野外に展示されていたバスの中です。みんなが何故かカメラを避けています。

 

トヨタ博物館を見学後、レンタカーを借りその後の全行程を車で移動しました。

夏真っ盛りだったので、車移動は正解でした。涼しくて本当に楽なんです。

 

 

レンタカーに乗り込み目指すは明治村。

名前のとおり明治時代の様々な文化財、主に建築物を移築して1つの村のように展示を行っています。

その為かなり広い敷地での展示を行っています。

歩くのも大変なため明治村の中をバスと電車と蒸気機関車が走っています。

 

蒸気機関車に乗っている人はテンションが上がるのか歩いてる人に手を振ってくれます。もちろん振り返します。

 

 

建築の中には当時の家具や道具が展示されています。

色々な所にガイドさんがいるので丁寧に解説をしていただきました。

実際に座ったり触ったり出来る家具もあったのでもちろん存分に座って触ってきました。

直に触ると新しい発見が沢山あります。

しかし座ると暑さのせいでそのまま動きたくなくなるので要注意でした。

 

明治村内の教会建築内

ステンドガラスやマリア像などもあり見ごたえがありました。

 

明治村のスタッフの方がメンテナンスを行っている場面にも遭遇しました。膨大な数の所蔵品があるのでメンテナンスが大変らしいです。

 

 

 

明治村見学後車で3日目の見学地伊勢まで車で走りました。長かったです。

 

3日目につづく。

2013-09-13

東京新スポットに資料展示!

真横に中央線が走っています!

9/14に『マーチエキュート神田万世橋』がグランドオープンします。

http://www.maach-ecute.jp/about.html

 

この工事を進めるなかで、旧万世橋駅のホーム下から、古いレールを数本組み合わせ再利用して作られた、プラットホームの『基礎』が発見されました。

 

 

 

 

 

 

現場で、誰もが間近に見ることができるよう展示したいとの意向から、

美術史・文化財保存修復学科の立体作品修復ゼミ(保存処置全般)と保存科学(材質調査など)で保存処理を実施してきました。

この度作業が無事に終了し、現地の展示台に設置しました。

 

時間の制約、屋外展示・・という難しい状況の中、特に夏休み中も頑張ってくれた立体作品修復ゼミの皆さん、本当にお疲れ様でした!!

 

旧万世橋の階段を上ると正面に資料が展示されています。

この場所は昔のプラットホームなので、両サイドを神田~御茶ノ水駅間の中央線が通り過ぎるという、マニアも大喜びの場所です!

 

屋外展示のため、周囲の温湿度データを取りながら、今後状態を観察していきます。

 

レンガがいい感じです。9/11現在、まだ工事中でした(笑)

 

 

万世橋高架橋は耐震補強を施し、レンガや壁材を可能な限りそのまま残しています。

また、アーチの間は新たな商業施設となっています。

夜はレトロな気分で美味しいお酒を・・・(笑)

 

プラットホームに上がる階段の途中には、1912(明治45)年に建てられた初代の駅舎から交通博物館の時代を経た現在まで、鉄道博物館が所蔵する貴重な写真群をタッチスクリーンのモニターで見ることができます。

 

今回、近代化産業遺産といえる資料について、活用を重要視した保存・展示に関わることができ、学科としても大変勉強になりました。

 

秋葉原、神田にお越しの際は、この新たなスポットに是非お立ち寄りください。

遠くから見ると普通の建築部材にしか見えませんが、

近くで見ると・・・確かにレールです!

2009-07-28

オープンキャンパス速報 ‐立体編‐


  8月1・2日はいよいよオープンキャンパスです!
  すでに見学に来ている高校生を見ていますが、
  受験っていつからだっけ?
  とボヤボヤしている大学生です。

  立体作品修復ゼミでは彩色層はがしを企画しています。
  彩色層はがしは、メスで板に塗られた絵の具
  (胡粉層+アクリル絵の具層)をカリカリはがしていき、
  隠された模様(お楽しみ!)を削りだす!
  というものです。

  
  実はこれ、実際の修復で行われている作業なのです。
  
  例えば、自分の好きな立体作品を想像してみて下さい。

  その作品には過去の修復など何らかの理由で色が元来の色の上に塗られています。
  
  さて、あなたはその作品を修復することになりました。
  その中で、上に塗られた絵の具の層(彩色層)をはがして、
  元来(オリジナル)の彩色層を出すという作業をします。器具はメスです。

  あなたはどういう風に、どんな気持ちで上に塗られた絵の具をはがしますか?

  実際のオープンキャンパスでは気軽に作業してほしいのですが、
  上記のこともちょっと考えてほしいです。
 
  ちなみに、彩色層はオリジナルではないからはがす!というものではありません。

  修復はその作品ごとにどんな処置が必要なのか、作品の歴史、美術史での位置、
  などを考えて行います。

  興味のある方はオープンキャンパスで聞きに来て下さい。
  彩色層はがしも体験しに来てください!

  待ってまーす(●^u^)/

  立体作品修復ゼミ 3年より

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