プロブロ

プロダクトデザイン学科の日々の徒然ブログ
2010-10-27

東京デザイナーズウィーク2010行って来ます!


今年もまた、いってきます!
東京デザイナーズウィーク2010


今年は、本会場の学生展に加えて、
なんと外苑キャンパスでも展示をします!

外苑キャンパスはマップで見ると、No.81

プロダクトデザイン学科で、夏にビックサイトで展示した、
グッドデザインエキスポ2010の展示ブースを再現します!


今年の、神宮外苑の本会場での展示は
「絶滅危惧種」がテーマ。

またまたエコを意識したデザインの物が
たくさん出品されるはず。

皆様、ぜひ、足をお運びください!
今年の学生展ブースは、又ひと味違いますよ〜。

D

2010-10-19

秋田木工の工場見学


先日、授業で曲げ木に挑戦する3年生の降旗ゼミのみんなをメインに、秋田県湯沢市にある秋田木工さんの工場見学に行ってきました。

まず最初は工場に隣接している展示スペースのご案内から…!

秋田木工は、あの有名なトーネットの曲げ木椅子No.16をはじめ、明治43年から創業している老舗中の老舗!
もう100年が経つ長い歴史を持っています。

さらに凄いのが曲げ木にはこの下の写真のように、1つ1つのパーツ毎に鉄製の型が必要なんですが、この型も専門の職人さんが全部制作しているんです!

その歴史の中で築き上げられてきた曲げ木のノウハウで、これまでもたくさんの製品を生み出してきました。

そして現在も新しい製品を生み出そうと研究を続けています。

社長さん自ら、新作の椅子のご説明をして下さいました!

この新作の椅子は秋田木工の職人さん達の技術の粋を集めたもので、まだ売り出し前なのに快く見せて頂きました。

社長さん曰く…「真似できるもんならやってみな!」

と、なんとも自信に満ちあふれたお言葉!!

それだけ自社の技術に揺るぎない自信があるからこそ言える言葉で、この日一番の「心の底からカッコイイ!!!」と思った一言でした!!

それもそのはず、なんと秋田木工は材料の製材から部品の加工、組み立て、塗装までをどこにも外注すること無く、全て自社で行っているのです!出来ちゃうんです!

その全ての製品の材料となる木材も曲げ木の特性上、十分な乾燥が必要なんですが、このように秋田木工の敷地内でストック&乾燥をしています。

みなさんはこの椅子を見たことがありますか?

今回はこの椅子を創業以来作り続けている秋田木工さんの工場見学の様子をご報告します!

こんなループ状のものも!

これらの型を作るための材料がこれ!

最初は「これがどうやって型になるんだ!?」「なんでL字!?」って思いました。

でも、そのあまりの高い技術が表彰されるにまで至ったこの方の腕にかかれば、このL字の鉄がみるみる内にカーブを描いて…

ほらあっ!こんなんなっちゃった!!

叩かれた方の鉄が伸びる分、叩かれていない方の鉄板が曲がるんでしょうけど、見ている以上にやるのは難しそう…凄い!

さらに、反対側を打つと…

2次曲面だったのがさらに起き上がって、3次曲面に!!

それをこうしてあらかじめ作っておいた木型に当てながら注文通りの型を作っていきます。

ここで作る型で秋田木工の全ての製品のフォルムが決まります。
型無しでは曲げ木は出来ないので、秋田木工の無くては成らない重要な部署ですね!

次はいよいよ秋田木工の心臓部!
出来上がったこの型を使って木材を曲げる作業を間近で見学。

この蒸気モクモクの釜で、木材がほっかほかに蒸し上げられています!!

扉を開けると中はこんな感じ。

クローゼットみたいな釜の中に蒸された材料が入っていて、職人さん達はここから1本ずつ取り出して、熱いうちに手際よく曲げちゃいます!

時間との勝負。

しかも木材は無垢なので1本1本に違いがあります。
同じく曲げても上手く曲がるかどうかはその木材次第!!

一筋縄ではいかない、なんとも奥が深い世界。


それでは今回の見学の一番の見所である、曲げの部分の一部始終をご紹介!

まずは釜から取り出した木材を型に入れ、ネジを閉めてしっかりと固定します。

このとき蒸した木材に鉄型の錆が付くと、その部分だけ紫色になって取れなくなるんだとか。
なので型の内側には、あて木やビニールテープなどで直接木材には触れないような工夫がありました!

なるほど!

次に材料の真ん中を意識しながら、曲げの機械にセットします。

そしたらスイッチON!

少しずつ曲げていって、機械についている型の形にしていきます。

この曲げに関しては、最初に材料を入れた鉄型は曲げによる材料の弾けを防いでいるんですね。
なので、機械側の型に合わせて曲がるように薄い鉄板が使われていました。

はい、この通り!!

2、3cmくらいは厚さがあるのに、ゴムか何かみたにグニャリと曲がるんですね!
木材とは思えません。

先ほど紹介したループ状の曲げはこんな風に木材を型に巻き付けて作るんですね!

腰を使ってグイッと…きっと腰にタコが出来るくらいやらないと、職人にはなれないのね…脱帽です。

そしてこの創業以来作り続けているというNo.16の背もたれの曲げに至っては、二人掛かりで行います。

1人ずつ木材の端を持って…

一気に曲げる!!

このときカーブの頂点部分からは、蒸されたときに含んだ水分が布巾を絞るようにジャーっと出てきました。

固い木をこんなにグニャグニャ曲げられるのは水分が大きな役割を果たしているのか!!?
っと、驚いた瞬間でした。

ちなみに曲げ職人はガタイがいいと有利だとか。

でもガタイがよくない人でも床に取っ手が付いてるから、それを掴んで踏ん張ればなんとかなります!

曲げ職人志望のガリガリな君や、もしかしたら女の子にも朗報かもね!
腕立て伏せで備えよう!!
長くなりましたが、まだまだ見学の内容はこんなもんじゃありませんでした。
帰る時間が迫り、後ろ髪を引かれながらも後半は早歩きで駆け抜けました;

この後、80度くらいで型ごと乾燥させて形を停めた後に、ここで曲げた木材は角材でしたが、南京鉋で角を落として丸く磨き上げ、組み立て、塗装の行程に移ります。

その行程の途中に張り地を縫う行程や座面の凹凸模様加工を行う行程などもあり、本当に家具が出来上がるまでの始めから終わりまでを見ることが出来ました。

次回見学の機会があればもっとじっくり見たい…!
と思った、大変興味深い工場見学でした。

むしろここで働きたい…!
職人肌の人ならそう思っちゃうに違いない。

そんな秋田木工は、素晴らしい職人さん達が自分の腕をおおいに振るえて、どこにも負けない強い自信に満ちあふれた、魅力いっぱいの場所でした。

それでは今回お借りしてきた型で3年生のみんなも秋田木工の曲げ木に挑戦だ!!

C

2010-10-07

生涯学習プログラム始まりました!


本日から、プロダクトデザイン分野の講座である、

「オリジナル家具づくり
 世界でひとつだけのスツールをデザイン」

が開講しました!

参加された方は9名。
年齢もお住まいも様々で、
仙台からお越しの方もいらっしゃいます。

降旗先生と、副手:中鉢も講師として参加。
和気あいあいと講座は進みます^^

今はまだ、実際に工具を動かすところまではいってませんが、
徐々に制作に入っていきます。

どんな作品ができるか、とっても楽しみ〜!

2010-09-29

これから東北芸術工科大学を受験するみなさんへ


東北芸術工科大学のいいところは、

すてきな夕暮れ時には、

「いま夕焼けがすごいよ〜」

みんなが声を掛け合って、

外に出て

今日のひとときを共有するところ。

D

2010-09-21

うれしいお知らせ


後期開始の準備で何かと慌ただしいですが、

グッドデザインエキスポ事務局より、
うれしいお知らせが届きました。

GOOD DESIGN EXPO 2010 アンケート結果
デザインコミュニケーション人気ブース ベスト5
1位 株式会社NTTドコモ
2位 株式会社ニコン
3位 株式会社本田技術研究所
4位 日産自動車株式会社
5位 東北芸術工科大学

来場者へ実施したアンケート結果で、
本学ブースがベスト5にランクインしました!!

パチパチパチパチ!(拍手)
やったね!

スタッフの皆さん、
博展の歌代君、
先生方、
大学の皆さん、
ありがとうございます。
皆さんのおかげです。

うれしいです。

▼GOOD DESIGN EXPO 2010開催報告:
http://www.g-mark.org/expo/2010/report.html

以上、報告でした〜!

D

2010-09-17

東芝プロフェッショナルワークショップ2010 その2


今日は、東芝プロフェッショナルワークショップの
作品発表、プレゼンテーションの日でした。

先日、シニア体験をと通して、
体が不自由になるって、どんなことかを体感して、
みんなコツコツとデザインワークを重ねてきました。

テーマは
■デザインテーマ
インスタントシニアの疑似加齢体験をもとに、触覚、視覚、聴覚それぞれのインタラクションを活かしたIHクッキングヒーターのインターフェースと機器デザインを開発する。

■デザイン対象
卓上型IHクッキングヒーター

2010-09-10

プロダクトデザイン学科の+art


東北芸術工科大学ではこの夏から「大人のための芸工大」と題し、+art 生涯学習プログラムを開学致します。

アートを身近に感じたい、もっと深く文化を学びたい、そんな素敵な方々の講座受講の申込みを心よりお待ちしています!!

各学科ワクワクする様な講座が目白押しです!
こちらプロダクトデザイン学科でも以下の2つの講座を開講致します。



まずは10月7日からはじまる、

「オリジナル家具づくり 世界でひとつだけのスツールをデザイン」

では、アラレ組継という本格的な技術を用い40×40×30(cm)の持ち運びできる多機能スツールを制作します!


マックス・ビルというスイスのデザイナー作のウルム・ホッカーという椅子を自分なりに工夫して、世界に1つだけのオリジナルの一脚にしてみましょう!

さらに11月4日からはじまる、

「和紙を使ったあかりのデザイン オリジナルテーブルランプをつくる」

では、山形の和紙と木を使ってオリジナルデザインのテーブルランプを制作します!

2010-09-08

グッドデザインエキスポ2010 報告2


今度こそちゃんと報告!!
グッドデザインエキスポ2010の
A to Z

そうです。
設営から、撤収まで。

全部見せます!

設営は、芸工大名物

「人力」でございます。

隣のムサビさんのブースは、
工事業者さんが、がんがん作ってます^^;



午前中の設営が一段落。

みんなでガリガリ君をほおばる休憩時間。
谷先生がみんなにひとつずつ買ってくださったのでした!!

あざ〜〜〜〜〜すっっっっ!
谷先生!!!


そして、ようやく形になりまして・・・。


さあ、そして、いよいよ一般公開。

開店を前に、みんなで身支度。

「元気に挨拶」
「丁寧な作品説明」

それを合い言葉に、いざ、開店〜♪

一般公開開始と同時にどっと押し寄せるお客さん。

みんな自分の持ち場の作品を説明するので、てんてこまい。




ステージ発表、ちゃんとやってきました!

大学紹介のほかに、
東京学舍の宣伝もしましたよ〜。

そして、あっという間に撤収。

そして最後はこれ。

みんなおつかれさまでした。
怒濤のグッドデザインエキスポでした。

たくさんの方がブースを訪れてくださいました。

・渥美先生
いつもありがとうございます。
卒業生飲み、参加できずすみません。
9時間経ちっぱなしで、死んでました。

・増田先生
DMに反応してくださって、ありがとうございます!!!

・斉藤先生
毎年見に来てくださってありがとうございます。
慌ただしい時期に(笑)

・鳥宮さん
来てくださってありがとうございました。
御校の出展復活キボンヌ!

・小林泉さん
お元気そうで何よりでした!!
またお会いできたらうれしいです。

・小野さん
ありがとうございます。
こんどまたゆっくりお話しできたら!ジパンング!

・平野くん
その眼鏡、どうかな〜・・・。

・たくみくん
その眼鏡、どうかな〜・・・。

・まなちゃん
差し入れありがとう!!!!
相変わらずで、なにより。

・ほそやん
仕事がんばれ!
いつでも山形に帰っておいで〜!

・ひろみん
来てくれてありがとう!!!
またあいましょう。

・あべくん
ほそやんをよろしくたのむ。
がんばれ!

・ごうくん
うなぎパイありがとう!!!
みんなで分け合って食べました。

・黒い山田くん
まいど!

・歌代くん
ほんっっっっっっとに、お世話になりました。
御陰さまで、すてきなブースになりました。
多方面からお褒めの言葉をいただきました。
多謝!!!!

たくさんの人に支えられて、今年も展示できました。

ありがとう!
おつかれさま!

また来年がんばりましょう。

さあ〜〜〜〜て・・・・
撤収したものの片付けしなきゃなあ・・・・

D

2010-09-06

東芝プロフェッショナルワークショップ2010


今日は東芝デザインセンターから坪井 英樹さんを講師にお迎えし、東芝プロフェッリョナルワークショップを開催しました。

今年のテーマは…

「インスタントシニアの疑似体験をもとに、触覚、視覚、聴覚それぞれのインタラクションを活かしたIHクッキングヒーターのインターフェースと機器デザインを開発する。」

なんですが、

…インスタントシニアの疑似体験って!??

直訳すると、簡単におじいちゃんやおばあちゃんになってみよう!!ですかね。

具体的には…

足元から順番に重りや拘束具を身につけ、さらに白内障を疑似体験できる特殊なゴーグル、果ては耳栓を装着し、できる限り自分の身体機能を高齢者の方と同じ状態に近づけて、おじいちゃんやおばあちゃんの気持ちになってみよう!!

というものです。



みんな器具の装着だけでも一苦労な様子で、中にはこんなんなっちゃった人も…


みなさん、エイジングは済みましたか?

では早速インスタントシニアの疑似体験開始です。

エントランスを出発してまず最初に遭遇したのは見慣れたポスター…のはずが、あれ?

ちょっと読みづらい!?


次は事務局によって、申請書類がいつも通りに書けるか体験した後、階段を降りようとすると…

昇りより恐い!?

ちょっと薄暗くて白内障ゴーグルの効果もあり、視界が悪い様子。

どうにか階段を降り、次に向かったのは就職支援室。

パソコンの操作に支障があるのか確かめるべく、支援室の黒いパソコンに向かってみると…

まず黒いパソコンて何がなんだか見えませんっ!!

電源のスイッチを見つけるのにも一苦労の様でした。

次に向かったのはみんな普段から御用達の学食!!

自販機でいつも通りに飲み物が買えるか体験してみると…

ん〜?

まず何が売ってるのかよくわかりませんっ!!

さらには手にした小銭が何円玉なのかわかりづらい!!


みんな色々な困難に翻弄されながらエントランスに戻って来ると、最後は色盲体験!!

このゴーグルは赤や緑が全部茶色に見えちゃうゴーグル。

これで地下鉄の路線図なんて見た日にはもう、ほとんどの路線が副都心線か木の枝に見えちゃう!??

ここまでの体験の中で感じた不自由さから多くのヒントを得て、高齢者の方でも使い易いIHクッキングヒーターの提案をするのが今回のワークショップ。

ここで感じた不便さの中に、どうすれば使い易いデザインになるかという改善点が見えたと思います。(黒いパソコンとか?)

体験中に「ここだ!!」と思った、良いデザインの種となる事柄をすかさずメモ!!

この後のワークショップでのスタイリングに活かせるように、みんなポイントとなる部分を一生懸命メモしていました。

みんなのデザイン力に高齢者の方々の明るい明日がかかっている!?

デザインで世界をより素晴らしく……頑張ろうね=3=3

c

2010-08-30

グッドデザインエキスポ2010 報告1


や、、、、やっと
やっと終わりましたあ。

グッドデザインエキスポ2010の展示の様子は、
また報告しますね。

今日、山形へ帰ってきました。
いやはや、山形は東京より暑いわ。
暴力的な暑さ。
なんていうか、突き刺さるような暑さがすごいです。

とりあえず、トラックから荷物を降ろして
おつかれさまです。

D

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