春ですね。
入学式を終え、今週からいよいよ授業が始まりました。
今日は、立体作品修復ゼミ3年生の初ゼミ授業にお邪魔しました時の様子をお伝えしたいと思います。
また話は前後しますが、立体作品修復ゼミでは、今年度から柿田先生が、
文化財保存修復研究センターの方では、笹岡先生が赴任されることとなりました。
お二方のご紹介もおいおいできたらなぁと考えていますが、それはまた後日に。
・・・ということで早速ゼミ室をのぞいてみると、何やら柿田先生と笹岡先生に布をぐるぐる巻かれていく学生が。
今日は仏像のコスプレ(!)をするのだそうです。
仏像といっても、明王、菩薩、如来など色々な仏様がおられますが、
その仏様の種類によって服や体形、髪形などが違い、それぞれの仏様になりきることで特徴の違い、造像的な見方を学ぶという授業でした。
さてさてこの仏像のコスプレは今年のOCの立体作品修復ゼミ体験コーナーでも実施しようと考えています。
なにやら噂には、光背やら宝冠など小物も作製するそうです。
仏像が好きだ!仏像になりたい!と思ったあ・な・たは、ぜひOCの際、立体作品修復室へお越しください。
素敵なご利益があるかもしれません。
■春のOC
5月27日(土)詳細は大学HPをご覧ください。
本学科のゼミ体験、入試相談等は文化財保存修復研究センターにて実施いたします。
2016年度美術史・文化財保存修復学科卒業・修士論文口頭発表会のお知らせです。
美術史上の作家や作品、傷つき損傷してしまった修復作品、後世に残すべき文化財に真摯に向き合った 学部4年間、修士2年間の成果を発表いたします。
みなさま お誘いあわせの上、ご来場・ご聴講くださいますよう ご案内申し上げます。
■日時 2月8日(水)、2月9日(木)10時開始
■場所 本館408講義室
タイムスケジュールは以下のとおりです。
※発表時間は進行状況により変更する恐れがございます。
●1日目 2月8日(水)
10:00-10:05 開会挨拶
【保存科学ゼミ】
10:05-10:20 小林純『民家の土壁の変色原因と環境による影響』
10:20-10:35 金洸志『煙草の与える文化財材質への有害性について』
10:35-10:50 今村優里菜『山形市自然学習センター昆虫標本の展示環境調査とクスサン標本の紫外線劣化実験』
10:50-11:05 工藤紗綾香『紫外線と酸素による絹の変色と汗の複合作用-18世紀フランスの絹製ベストを例に-』
11:05-11:20 小林由吉乃『蔵王温泉薬師神社にある本坪鈴の腐食原因と腐食生成物』
【東洋絵画修復ゼミ】
11:30-11:45 柴村桜子『津波被害を受けた浮世絵木版画“御酒頂戴”の修復』
11:45-12:00 渡邉萌『環境と時間経過により生じる糊の変化の差異-古糊に適した環境整備-』
12:00-12:15 後藤美里『粘りのある生麩糊の作製について』
12:15-12:30 星さとみ『掛軸の寸法の変遷と現代における寸法決めについて』
【立体作品修復ゼミ】
13:45-14:00 齋藤栞『神山明作「もしもし・・・聞こえますか」の保存修復』
14:00-14:15 山崎遙『鶴岡市善寳寺五百羅漢像232番の保存修復』
14:15-14:30 佐藤夏実『鶴岡市善寳寺五百羅漢像158番、框台37番の保存修復』
14:30-14:45 後藤葉祐『航空機展示模型の保存修復 Ju-87 . Ca310』
14:45-15:00 三塚圭留『大理石像の保存修復』
15:00-15:15 総括
●2日目 2月9日(木)
10:00-10:05 開会挨拶
【西洋絵画修復ゼミ】
10:05-10:20 島貫佳代『五十嵐弘<自画像>の保存修復-作品に発生した亀裂の接着強化を中心に-』
10:20-10:35 横井茜『油絵具とアクリル絵具の併用に伴う損傷について』
10:35-10:50 相馬静乃『油彩画のカビ被害調査と保存修復』
10:50-11:05 清水柚伎『芳賀準録<静物>に発生した付着物の分析と保存修復』
【西洋美術史ゼミ】
11:15-11:30 岩崎聡美『レオン伝来の「920年聖書」写本「ルカ書扉絵」の光輝-スペイン初期中世の四福音書記者肖像像の超越性-』
11:30-11:45 丸山礼華『スペイン・ロマネスクの写本の装飾傾向-ファクンドゥス・ベアトゥス写本(1047年)の扉絵<アルファ>の考察-』
【日本美術史ゼミ】
11:45-12:00 大滝郁海『鶴岡市金峰山 銅造如意輪観音坐像について-制作年代と伝来の再考-』
【大学院 日本美術史】
12:00-12:25 石井智也『鎌倉時代前期の出羽国における快慶派仏師の進出』
12:25-12:40 総括
美術史・文化財保存修復学科より講演会のご案内申し上げます。
長きにわたり美術史・文化財保存修復学科において教鞭をとってこられました藤原徹教授が本年度をもってご定年・ご退職されます。
先生の長年にわたる研究ならびに教育分野での多大なご貢献に心より敬意を表し、
最終講義を下記の通り開催致したいと存じます。
各方面でご交流のあった大勢の皆様のご参集をお待ちしております。
記
■藤原徹教授退職記念講演会「時の流れの思い出」
日時:2017年1月26日(木)17:10~18:30
場所:東北芸術工科大学 本館408講義室
対象:一般・全学生対象 申し込み不要(当日直接会場へお向かいください)
■プロフィール
藤原 徹
1996年、フランス立体保存修復士資格認定合格。佐藤忠良記念財団を経て、宮城県美術館に勤務。東京国立博物館、国立西洋美術館の客員研究員にも従事し、彫刻の展覧会コンサバターとしても活躍。古代エジプト、中世彩色木彫、近代彫刻など西洋・日本の立体作品の保存修復に数多く携わっている。
こんにちは。
今日は7月30、31日に実施されたOCの様子をシュウフクローと共にお伝えしたいと思います。
そもそもシュウフクローとは何者かと言いますと、文化財保存修復学科公式キャラクターです。
シュウフクロー、まずは本館ブースに遊びに来ました。
みなさん熱心に顕微鏡を覗いています。
何を見ているのでしょうか。
シュウフクローも覗かせてもらいます。
・・・鶴?
今年度より、本館ブースでは「1.5cmの折り紙で鶴を折ることができる?」というWSを実施しましたが、みなさん先ほど顕微鏡で見ていたのはこのWSで作られた鶴だったようですね。
実際作業しているところを見ていても小さすぎて何をしているのか分かりません。
修復家というのは文化財のお医者さんと呼ばれるように手先の器用さが必須です。
実際に某医学部で実施されている課題で、今回は何秒で折ることができるかを計測していました。
たくさんの方が挑戦したこの企画。
第1回目の結果発表です。
栄えある初代チャンピョンは”ゆき&みゆ母”さんで、記録はなんと1’29!
おめでとうございます!
本館を満喫した後は文化財保存修復研究センターへ向かいます。
受付スタッフの方が爽やかに出迎えてくれました。
受付をばっちり済ませいざセンター内へ。
廊下の展示では、スタッフの方や先生方が丁寧にゼミのことや学科のことを解説してくれます。
X線透過撮影室では実際に撮られたレントゲン写真を観察しました。
作品の内部ってこんな風になっているんだと驚きの声が挙がります。
3階の修復体験階へはエレベーターを使用します。
こちらは作品輸送用のものなのでとても広いです。
まずは東洋絵画修復室へ。
全面に畳がひかれていて和の雰囲気の部屋です。
東洋絵画では覆輪体験、栞作りを行っていました。
スタッフの方に優しく教えてもらいながらシュウフクローも挑戦します。
お次は立体作品修復室へ。
金継ぎ体験を行っているようです。
金継ぎとは、割れたお茶わんなどを漆で接着し、仕上げる修復技術。
今回は時間の関係上樹脂を使用しましたが、覚えておくと日常の中で活きる技術ですね。
お次は西洋絵画修復室へ。
西洋絵画修復室では補彩体験を行っています。
作品の禿げた部分に、色を想像しながら自分で絵具を練り合わせ色を埋めていきます。
ほんのちょこっとの大きさですが、これがなかなか難しい。
お次は機器分析室へ。
何だかすごくかっこいい機械がたくさん設置されている部屋です。
その中で、電子顕微鏡をのぞかせてもらいました。
摘みたてのお花や鉱物を観察。
顕微鏡でのぞくミクロな世界の面白さにはまったシュウフクローでした。
各ゼミ体験を満喫し、4階の学科説明会も訪ねてみました。
多くの皆さまにご来場いただこともあり、全体の説明が終わった後は4グループに分かれ色々な話に花を咲かせていたようです。
以上、文化財のOCを満喫したシュウフクローでした。
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