9/14に『マーチエキュート神田万世橋』がグランドオープンします。
http://www.maach-ecute.jp/about.html
この工事を進めるなかで、旧万世橋駅のホーム下から、古いレールを数本組み合わせ再利用して作られた、プラットホームの『基礎』が発見されました。
現場で、誰もが間近に見ることができるよう展示したいとの意向から、
美術史・文化財保存修復学科の立体作品修復ゼミ(保存処置全般)と保存科学(材質調査など)で保存処理を実施してきました。
この度作業が無事に終了し、現地の展示台に設置しました。
時間の制約、屋外展示・・という難しい状況の中、特に夏休み中も頑張ってくれた立体作品修復ゼミの皆さん、本当にお疲れ様でした!!
旧万世橋の階段を上ると正面に資料が展示されています。
この場所は昔のプラットホームなので、両サイドを神田~御茶ノ水駅間の中央線が通り過ぎるという、マニアも大喜びの場所です!
屋外展示のため、周囲の温湿度データを取りながら、今後状態を観察していきます。
万世橋高架橋は耐震補強を施し、レンガや壁材を可能な限りそのまま残しています。
また、アーチの間は新たな商業施設となっています。
夜はレトロな気分で美味しいお酒を・・・(笑)
プラットホームに上がる階段の途中には、1912(明治45)年に建てられた初代の駅舎から交通博物館の時代を経た現在まで、鉄道博物館が所蔵する貴重な写真群をタッチスクリーンのモニターで見ることができます。
今回、近代化産業遺産といえる資料について、活用を重要視した保存・展示に関わることができ、学科としても大変勉強になりました。
秋葉原、神田にお越しの際は、この新たなスポットに是非お立ち寄りください。
遠くから見ると普通の建築部材にしか見えませんが、
近くで見ると・・・確かにレールです!
オープンキャンパス2が7月27(土)・28(日)に開催されます!
美・文学科の企画もめじろおしです↓ ぜひお越しください!
●学科説明会 (何を学ぶ学科なの?どんな授業を行っているの?お答えします!)
本館4階410 27日・28日 13:00-13:45/14:00-14:45(同内容)
●入試相談コーナー (論文・デッサン等で好評を希望するものがあれば持参可能です)
本館4階404 27日・28日 10:30-15:30(随時)
●修復作品の展示と実演「時を越える術」 (修復前後の屏風や仏像を展示、科学分析を体験できます)
本館1階学科ブース 27日・28日 10:30-16;00(随時)
●修復現場見学「文化財 ゴミになるか?宝になるか?」 (実際の修復現場を見学いただけます!)
文化財保存修復研究センター1階立体保存修復室 27日・28日 10:30-16:00(随時)
●美文体験!「のぞいてみよう!美文万華鏡」 27日・28日 10:30-16:00(随時)
(さあ!「美術史」・「保存修復」をご体験ください。ワークショップ形式で楽しく学べます)
[文化財保存修復研究センター1階]
茶碗の接着体験【立体修復】/日本画うちわ制作【日本美術史】/写本って なに??【西洋美術史】
/X線撮影現場公開【保存科学】
[文化財保存修復研究センター3階]
染め和紙でポストカードをつくろう【東洋絵画修復】/補彩体験!【西洋絵 画修復】
●スーパープレゼンテーション「修復って何だ?」
(学生が「修復とは何か」をテーマにプレゼンテーションを行います)
文化財保存修復研究センター3階西洋絵画修復 27日・28日 11:00-11:30
●美文抹茶カフェ (美・文学科教員・学生がお待ちしています。楽しくお話ししましょう!)
文化財保存修復研究センター北側入口 27日・28日 10:30-16:00(随時)
我が美・文学科は、このターコイズブルーのTシャツが目印!
気軽にお声掛けください!
「地域文化遺産と保存修復〜文化財保存修復研究センター10の取り組み〜」
トークイベントが開催されました。
「東洋絵画修復について」半田正博教授です。
この10年間で半田教授が修復を手掛けた作品を写真にて紹介。
どのような意図でどのような修復が行われたのか、解説いただきました。
学生から一般の方まで、大勢の方に来ていただきました。
本当にありがとうございます。
本日は、「西洋絵画修復について」森直義教授がお話しします。ぜひお越しください。
文化財保存修復センターのお知らせです。
10/25〜11/7まで、図書館2階スタジオ144にて、センター事業の報告展示会が行われます。
テーマは、「地域文化遺産と保存修復〜文化財保存修復研究センター10の取り組み〜」
センター設立から10年が経過しましたが、これまで行ってきた保存修復活動と現在行っている、戦略事業を通じた地域文化遺産の保存修復について展示が行われます。
トークイベントも下記のとおり開催します(17時〜)。
10月25日 東洋絵画修復について 半田正博
26日 西洋絵画修復について 森直義
30日 保存科学について 米村祥央
11月 1日 地域文化遺産の保存 岡田靖、大山龍顕、大場詩野子、長田城治
2日 立体作品修復について 藤原徹
5日 山形の仏像調査について 長坂一郎
また、11月6日は一般見学会を開催いたします。
14:00〜14:20 展覧会解説(大山龍顕)
14:20〜14:50 文化財保存修復センター 立体修復見学(藤原徹)
14:50〜15:20 作品分析実演(米村祥央)
ぜひお越しくださいませ。
GWに文化財保存修復センターでは一部資料の燻蒸処置を専門業者に依頼して実施しました。
当センターがお預かりする資料の中には寺社仏閣のような開口部の多い場所に所蔵されていたものも多くあります。
その場合、資料内部に昆虫などの生物が生息していることがあり、その資料だけでなく周囲の資料にまで被害が広がる恐れがあります。
生物被害には、食害による消失のように決して元に戻すことができない被害が短期間で進行してしまう特徴があります。そうした被害を防ぐために殺虫処置を施す必要があります。
以前は強力な薬剤を使用した短期間での燻蒸が主流でした。
(家庭用ではバルタン星人に似た名前の商品・・・アレです!)
その後薬剤が及ばす環境や資料、人体への影響が問題となり、
現在は影響の少ない二酸化炭素や窒素濃度を高めて窒息させる方法が主流です。
ただし今回は、資料の履歴の関係で二酸化炭素や窒素と異なる薬剤を使用しました。環境等への影響は小さい薬剤です。
演習に来ていた1年生も臨時で作業を見学。
急なお願いにも関わらず作業の説明をしていただきました。
作業員の方々、ありがとうございます。
ガス注入後、殺虫作業自体は2日で終了しましたが、室内の安全確認のため室内に残った薬剤濃度を計測する作業が続けられました。
この計測はその後センタースタッフがバトンタッチ。
すでに1週間前には十分安全な状態でしたが
念には念を入れて本日まで調べていたのです。
部屋ではまた修復作業が再開となります。
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