文化財保存修復学科

立体作品修復/東洋絵画修復/西洋絵画修復/保存科学
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2012-06-01

外での作業再開!! 被災資料クリーニング


今年もこのシーンが!

震災被災資料のクリーニング作業

これまでも室内で続けていましたが、暖かい日が続き日も長くなってきたので外での作業を再開しました。

夕日を横目に、ひたすらクリーニング。

みなさん、お疲れ様です。


実は
午前中にも作業が進んでいます。

こども芸術大学有志のお母さんに週2回お手伝いいただけるようになりました。
本当にありがたいことです。
しかも、さすがお母さんたち!!
作業効率がすばらしいです。
またたく間に進むので感動しました。

戦力が大幅にアップです。
真空凍結乾燥もコツコツ進んでおり、
大学の冷凍庫の中は大分スペースができました。

そろそろ外部機関の冷凍庫に保管していただいている資料を一部搬入する準備を整えます。

2012-04-25

学外でのレントゲン撮影


先日、県内某寺にて仁王像のレントゲン撮影を実施しました。

この像は、文化財保存修復研究センターで修復することが決まっており、搬入作業計画のため一部内部構造を調べることになりました。

現場での作業なので電気系統の配線や周囲への立ち入り規制など、準備にも時間を要しましたが、滞りなく実施。

昨日現像したところ、内部に使用されている釘の位置やその状態が明らかになり、搬入作業にも役立てそうです。

2011-10-15

保存科学ゼミ3年生研修旅行


正式には専門調査演習といいます。

学科の先陣をきって、3年生のゼミ旅行実施

1日目は午後から大阪の国立民族学博物館(民博)へ
まずは、モノレールの万博記念公園を降りると、
巨大な「太陽の塔」に驚かされます。


民博では毎年バックヤードを見学させていただき、
独自で工夫されている収蔵方法など、大変勉強になったと思います。

その後、常設展と特別展へ。
2時間程度では、とてもまわることができない世界の文化の展示に圧倒されましたねー。

2日目
午前中は正倉院へ
今年から校倉の修理が始まっており、
今回、ギリギリ覆い屋が設置される直前でした。
1000年を超えて残されてきた「重み」を感じることができたでしょうか。

午後は元興寺文化財研究所へ
全国から考古遺物や伝世品など様々な文化遺産を預かり、保存処理や研究をする機関です。
(私の元の職場でもあります)
各部署がそれぞれの専門的な技術を駆使して
日々、作業を実施しています。
教科書には載っていない、
現場のノウハウがあることを知ることができました。

午後から予報通りの雨。
実は引率者、この旅行で5年間雨なしだったのですが、
晴れ男伝説がついに崩れました。

3日目は車で御寺を巡ります。

2011-04-27

被災資料の応急処置始まりました


天気が良かった一昨日は、外での作業

通りがかった近所の方々の見学もありました。

こんにちは。
入学式も終わり、ようやく新年度スタート!!
大学に活気が戻ってきました。

今回の震災では数多くの文化遺産も被災しています。
そうした資料を救済するのは、私たちの仕事であり、
東北、山形に位置する本学美文学科や文化財保存修復研究センターの社会的な責任でもあります。

今週の月曜日に、宮城県の某所から被災した書籍資料が大量に搬入されました。
現在、学生のみなさんと応急処置を施しています。


奥にある機械は真空凍結器
これで、濡れた資料を凍らせて、水分を昇華させることが可能。
現在、そのための資料を予備凍結中です。

昨日はちょっと寒くなったので、屋内作業としました。
入学したての一年生も手伝ってくれています!!

まさに人海戦術!!

2010-12-10

はぎ取ってきました・・・。


皆様こんにちは。

先日実施した
ちょっと雰囲気の異なる、科学の活動を紹介します。
博物館などで、たまに見かける貝塚や地層の展示。
あれは、実際の露出面を転写(はぎ取り)したものなんですね。
先日、とある発掘現場で土層転写の作業を実施しました。
古墳時代から現代まで重なるそれは、
歴史の堆積でもあります。

きれいに露出させた面に専用の接着剤を塗布し、
さらに裏打ち用のガーゼを、接着。
接着剤が完全に固まったら、あとはベリベリとはがすだけ。

今後、展示できるよう、
クリーニングと、板への貼り付け作業と続きます。

時には現場で、
ドロンコ作業もやっちゃいます!!

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