なにやら、怪しく膨らんだ物体が・・・。
文化財保存修復センターは新たに燻蒸作業用のシステムを導入しました。
その名は、“ふくろう くん”。
・・・ちょっと安易な気もしますが。
木材、紙、繊維・・・。
虫などの生物は、文化財の材質が大好き!
修復のためにセンターに搬入される文化財には、それまでの環境等により、いわゆる“文化財害虫”が存在している可能性があります。
そうした害虫がセンター内で大発生してしまったら大変なことになるので、搬入後に燻蒸作業を行います。
これまで、業者に委託していましたが、これからは自分たちで!
このシステムでは、文化財への影響がほとんどない、二酸化炭素を使用します。
袋内空気の二酸化炭素濃度をあげて、虫を窒息させます。
殺虫効果は、かつて使用されていた燻蒸薬品より弱いので、このまま2週間。
文化財や人への影響を考慮し、現在主流となっている方法です。