はじめまして、西洋絵画修復ゼミ4年のY.Sですよ(´・ω・`)
本日は、Y.Sなだけにワイエスについて書きますよ。
具体的には、
1.「アンドリュー・ワイエス−創造への道程」展(福島県立美術館、5月10日迄)、
2.「アンドリュー・ワイエス展覧会に際して〜修復家と
学芸員の視点から」(5月10日芸工
大にて)
についてです。
このブログでも持ちきりの話題ですね、何番煎じだろ、私……
ところで、西洋絵画修復ゼミって何ぞや?
簡単に答えますと、主に油彩画の修復について勉強するゼミです。
ワイエスの作品は主にテンペラ画と油彩画なんですけれど、この二つ、ばっちり
うちのゼミの取り扱いジャンルでもあります。
というわけで、今回のワイエス展と講演会はゼミぐるみで要チェックなイベント。
「講演会の前に展覧会を見ておくとベター」と先
生には言われていましたし。
おまけに、講演会の直前の授業では、「10日のワイエスの講演会、授業に振り替えるね」という先生からのお言葉が。
うちの学科では良くあることです(日曜日に講演会があることも、うちの学科では以下略)。単に講演会の出席者数を増やしたいんじゃなくて、それだけ聞いて欲しいってことなんですね。
ちなみに、この時点(5月8日)でY.Sはワイエス展行ってませんでした(´・ω・`;)ダメジャン
急遽同ゼミの友人を道連れに、翌日(9日)に福島県立美術館へ。
そして、ワイエス展が記憶にバッチリ残っている翌々日(10日)に、講演会を聞きました。
展覧会の様子と講演会のお話をひっくるめてお話しますが、今回の展示で私が特徴的に思ったのは、以下のことでした。
1.水彩画の数が多い。
2.習作を数点展示→完成作品の展示という展示の流れになっている。
講演会の高橋さんのお話(「展覧会ができるまで−ワイエス展の場合」)で判明したんですが、これらは今回の展覧会の見所の一部であったようです。
ワイエスっていえばテンペラ画ってイメージ、ありません? 私だけ?(´・ω・`;)
それを覆すように、今回の展覧会では水彩画の数が多かったです。
高橋さん曰く、ワイエスは元々水彩画家だったので、テンペラ画家としてだけで
なく、水彩画家としての一面も見て欲しかったそうです。
確かにその技量たるや驚愕するものがございまして、正直、「水彩でもこれだけ
描けるん!?」って思いました……(゜Д゜;)
あと、今回の展示では、習作を何点か示した後に、完成作品を展示する方法が取られていました。
完成作品だけではわからない情報(たとえば、ワイエスが何に興味を持ってその作品を描き始めたのか、ということ)が、習作を見ることでわかったりするんだ
とか。
ほとんどの作品がこの手法で展示されていたんですが、中には習作だけで完成作
品がないものも……
《クリスティーナの世界》の完成作品、見たかったんだ
けれど……(´;ω;`)
と思っていた人は私だけじゃなかったみたいですが、講演で裏話がありまして。
この作品は秘蔵っ子すぎて、詳しく話を聞いたら、日本で見られなくて仕方ないと思いました(=皿=;)
裏話を聞かなかったら、今でも「あれだけ習作見せてくれたのに完成作品なかったー」とかほざいていたかと思うと、すごく恥ずかしいですな。
講演会は恥の上塗りを防ぐ効果もあるようです(違)。
講演会では、展覧会を見ただけでは得られない情報がたくさん得られました。
ここでは書きませんでしたが、もう一人の講師・ストーナーさんのお話を聞くと、なぜワイエスがテンペラと水彩を選んだのか、とか、展示されていた犬の足跡が大量についていた絵の秘密がわかったり。
彼女のお話をあわせて聞くことで、ワイエスへの理解がさらに深まったと思います。
正直に言うと、私はワイエスについては全くの無知でしたが、なんとなくワイエスへの親しみが湧きました。
講演会の理解度も全然違ったし、事前に展覧会を見に行ってよかったです(´・ω・`)ノ
長々と書きましたが、読んでいただいてありがとうございましたm(_ _)m
西洋絵画修復ゼミ Y.S
追伸
福岡県美のカフェのパスタと、シフォンケーキの上のクリームは絶品でした(´・
ω・`*)
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