文化財保存修復学科

立体作品修復/東洋絵画修復/西洋絵画修復/保存科学
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2010-11-22

福島県立美術館見学


今日は いい夫婦 の日です

気が付いていたけれど2010年も残すところわずかです

いろいろありますけれど
 
準備室から虹がみえたので のせます

なんて おおきくて すこやかな 虹でしょう

これで今日も頑張れるような気がする

でもそういうものですよね 人生って(ぶつぶつ・・・)


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今日は福島県立美術館見学をレポートします

美・文学科で必修の開講科目に「保存修復概論」があります

受講生は美・文学科のみならず

美術科やデザイン工学部の方も受講されています

今回は大学院生とか希望参加者などなど

まるっと一緒に合同学外研修として 行って参りました

さて どのようなお話が聞けるのかどんな作品に出合えるのか

おそらく副手が一番わくわくでした


まずは福島県立美術館へ到着です

担当学芸員さんのお話を聞きながら企画展をみせていただきました

企画展は「古代エジプト神秘のミイラ展」です

多くの方がじっくり味わっています

この企画展についてレポートすることが学生さんへの課題となりましたので

ここではあまり触れないことにいたします

そのあと 昼食をとってから 午後からは常設展をみて参ります

常設展示入口には佐藤忠良氏の作品が展示されていました

F原先生がお話しせずにはおれません!

素材や技法のポイント

設置方法や設置場所における問題点、なぜこの場所においているのか

鑑賞者のための配慮などなど

また 常設展示室へ入ってからは

担当学芸員のH先生(本学の非常勤講師でもあります)による

作品解説も非常に興味深く 学生さんたちだけでなく

そこにいる一般鑑賞者の方も聞き入っておられました

座学では決して味わうことのできない

とても貴重なお話やエピソードが盛りだくさんです

なんて贅沢なひとときでしょう!

☆補遺 保存修復概論について☆

・2009年度以降入学者(新カリキュラム)ですと2年次以降で履修可能です

・生涯学習事業プログラム(セルフビルドプログラム)のひとつでもありますので
一般の方もお気軽に聴講いただくことが出来ます

・しかし来年はどのような内容になるかは未定です興味のある方は来年お尋ねください

☆インフォメーション☆
福島県立美術館では特別展古代エジプト神秘のミイラ展が
12月5日(日)まで開催されています

その後は 大蔵寺へ参りました

大蔵寺は福島市街の南東に位置し 小倉山の中腹に建つ古刹です


収蔵庫に安置される本尊千手観音立像は
像高398.4cmの巨像です

圧倒的存在感で私たちを迎えてくれました 

学生さんは 始め おお!というおどろいた表情でしたが
解説を聞いていくうちに 何かを見出そうとする姿勢に成っていきましたねえ (素晴らしい!)

このお寺には、本尊の他に多くの古像が伝わっていますが

そのほとんど朽損し尊名も判然としない破損仏群だということで

中には 両腕も無く 目鼻立ちも判然としない像もありました

しかし その存在感はとてもわたしたちを魅了し 

かつ 安心させてくれるように感じました

詳しいことはわからないけれど 

とても居心地の良いお寺だったのでした(合掌)


大学についたころには とっぷり日も暮れていましたが

みなさん 充実した一日を満喫していただけたのではないでしょうか 

参加者は主に2年生で 今は一番忙しい時期ですが

たくさんの美術品あるいは文化財を

みてその力を養うことと 考える力を 大いに学んでいただきたいと願っています

(いつも書いてるけれど本当にそう思うのですもの)

ご健闘ください

☆おまけ☆




2010-10-04

ディテール


いよいよ(とうとう?) はじまりました 
後期 授業開始 です

今月は 催しが たくさんあります
もう少し しましたら お知らせします

学生さんが 本調子に 入る前に・・・

今日の写真は
この夏に 導入した ピッカピカ の 機械です

目が 飛び出るほど 投資 されているので
学生の みなさん 丁寧に 大切に
そして どんどん 利用して 成果をあげましょう !

さて
何が なんだか わかるでしょうか?

ヒントになりませんが
副手が ぐっと きた ディテールを のせます





・・・・・
何がなんだか わからない ですよね

久しぶりに更新したにもかかわらず
このような お話しでごめんなさい

学生さんは 来れば(きっと)わかるでしょう
後期の演習中に 是非 利用してみましょう

もちろん 初めて使う方は レクチャー必須です
(免許が必要なものもありますが)

先生や諸先輩が使用しているのを見学するのも
大変 参考になると思います

後期も よく歩き よく学びましょう

(追記)
首都圏では上映が始まった映画です↓ 
副手も 観たいけれど
東北地方では 上映されないようなので
みなさん 是非 どこかで みてください!

2010-08-09

「線装本」と「大和綴」


7月31日と8月1日のオープンキャンパス2には
暑い中 多くの方にお越しいただき有難うございました

普段はあまりお話しをすることがないような(とても若い方)と話をしますと
ふと 自分がこれまで何をしてきたのか
そして これからどうしようとしてるのか
思い直す瞬間がたびたびありました

思い立ったら すぐ 行動するのが良いと思います
気になったら いつでも どうぞ 見学にいらしてください

それから 学生さんには
今回もいろいろ沢山おねがいしました

自身の勉強で壮絶に大変な中
非常に健闘いただきました

ありがとさんでした


===

さて 先週は集中講義期間でした

4か月かけて行う 授業を わずか 4日間で行います

想像通りの 壮絶な授業です

今回は幾つかあった授業の中から ひとつ ご紹介

古文書・古典籍の知識と修復技術についてをまなぶ
「修復技術特論4」という授業です

隔年開講なので先生とは2年ぶりです
(といっても副手は はじめましてですが)

どのようなことをするのでしょうか。。。

このようなことをします

1.古文書・古典籍の現物資料についての説明

修復技術の習得前には、古文書・古典籍の装幀(そうてい)形態と料紙(りょうし)を把握することが重要であるので装幀形態と料紙を学びます

参考テキストは膨大です さらに参考の参考資料が加わります


2.古典籍の二種の製本作業

修復技術を学ぶ以前に 実際に製本作業を行うことで 装幀形態を学びます

先生は「適当だ!」と仰って ひょいひょいとみせてくださるのですが

繊細な作業のうえに 結構な力を要しますので 学生さんは 四苦八苦です 

ものさし は センチメートルではなくて 尺寸ですし (でも皆さん結構慣れています)

使う道具は 専門的なものから 調査で使う顕微鏡から
既存のものを使いやすいように工夫したものまで様々です

しかし すべてが 合理的で 無駄がなく 
また 取り扱う先生の所作は とても美しいのでした

今回の 受講者が 取り組んだ 製本
「線装本(せんそうぼん)」と「大和綴(やまととじ)」です

使うのが勿体ないくらいの 出来栄え (先生からは色々言われましたけれど) です

3.損傷史料の調査票作成・修復作業の解体から復元まで

修復作業に必要な調査票作成方法・解体

クリーニング作業後の修復作業についてを学びます

すべての作業行程は 先生の持参された 現物史料を用いています

説明を受けながら 直に史料に触れて行いますので

興味・関心は勿論のこと 

ここから技術を習得したいという気持ちが ぐっと強くなります

そして 何より ものすごく 緊張します



今回は 基本作業のごくわずかを教えていただいたのですが

先生曰く

紙の幅広さ・奥深さは 何十年携わっていても尽きないと仰います

加えて 大切なことは 

一度決めたのならば 徹底的に打ち込むこと
 
それを50年以上続けてきた先生の言葉には 凄みと重み を感じます

さて この授業を受講された学生さんは

分担して作品を任されていて

この夏季休業期間にもなお作業を進めていくそうです

また 4年生に受講者には 装幀について研究をされている方もおります

まだまだ 勉強することはたくさんあるけれど 探究心を持ってがんばりましょう〜

副手はまずは コヨリ を つくれるように頑張ります

それでは よき お盆休みを〜

2010-07-26

夏季休業前の中間口頭発表会


ネイチャー・センス展にいきました

3人の日本人による新作は とてもセンシティブで浄化されます

大スペースを使い倒した作品展示は圧巻ですがすがしいです

でっかい(存在感のある)ものをみると

じぶんの抱えている問題などは些末なことだとおもい

また明日からがんばることができます(それが今日)

しかも 帰路時 偶然乗り合わせた地下鉄のはす向かいに

前任の副手さんがいらして とても穏やかに激励いいただきました(涙)

やっぱり がんばらなきゃと と思います・・・ぶつぶつ

===

先週まで4年生による「夏季休業前の中間口頭発表会」が行われました

この発表会は 夏休み前に ゼミ単位で卒業研究の発表会を行います

発表場所は 各研究室です

今回の特徴は 時間を気にせず(いつもはタイムを計ります)
自由に そして じっくりと発表し 参加者と意見交換をします

また 取り扱っている作品とともに プレゼンテーションをしますので

参加者は 作品をみながら発表を聴くことが出来るのです

実はこのような形式ははじめてです

副手も興味深く聞かせてもらいました

■日本美術史研究室

発表形式に括りはありません

質疑応答の中で発表者は懸命に説明をします


■立体作品修復室

プレゼンテーションをしつつ 作品をみつつ(写真左下)・・・


口頭発表をするにあたり

まず 卒業研究を いかに計画的にすすめていく あるいは 軌道修正していくか

これはとても重要なことです

そして これまでの成果を どのように他者に説明するのか

これも簡単なことではありません

例えば ある言葉が その研究室の中では当然のように使われていても

他の研究室の学生さんや下級生に同じように伝わること少ないものです

また その話しかた(抑揚の付け方)やスピードにも依存します

副手の個人的な感想ですが

だれに 何を 伝えたいのかを 思いやりの気持ちを持って

お話しいただければ もっと・ぐっと・魅力的な発表になるとおもいました

一生に一度あるかないかの卒業研究、卒業論文を書きあげ発表を行う

とても貴重で 自身のちから(誇り)となります

夏季休業明けの発表会は10月21(木)・22(金)日です

この時は全体発表となります

他学科コースの参加も歓迎しています

ご興味のある方は 身構えることなく思うままご参加ください

詳細を知りたい方は副手まで

そうそう 今週末は オープンキャンパスです

明日は この話題を取り上げましょう

それでは

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