文化財保存修復学科

立体作品修復/東洋絵画修復/西洋絵画修復/保存科学
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2009-07-11

鶴岡探訪


  ほんまさまには 及びもせぬが せめてなりたや おとのさま

  ごぶさたです。副手です。
  鶴岡にいって参りました。ひゃっほう。

  主目的は、とあるふたつの建物の環境調査。
  温湿度管理をしているのですが、そのデータ回収です。

  午前中は、鶴岡市内の「致道博物館」へ。
  重要有形民俗文化財収蔵庫は、5000点超。
  なおかつ、所蔵と展示を兼ねています。
  これらを統括して管理するためにはやはり安定した温湿度環境の維持が重要となります。

  屋外と、屋内からデータを回収します。
  再設置して、無事終了。
 
  茅の吹き替え工事をしていました、貴重な一場面。 
  おじゃまいたしました、ありがとうございました。


  おなかが空きました。こちら、昼食のようす。
  鶴岡の旬な素材を堪能。


    
  こちらの天主堂は国指定の重要文化財でありながら、
  信仰の場として大切にされている建物です。
  屋外と屋内数か所で温湿度を測定しています。
  データを回収し、再設置。

  副手は、これまでプロテスタントの教会には行ったことがありましたが、
  カトリック教会は初めてでして、
  その不思議でキラキラ輝く清らかな空間に
  祈りたいと思わずにはおれませんでした。
  
  神父さまとうっかり話し込み、
  また、通常ですと入れないオルガン室へ入れてもらい
  絶好の眺望を堪能しました。

  わーい。


  素敵で貴重なひと時をありがとうございました。
  

  それでは、帰りましょう・・・のつもりが、
  なんとまあ、ブルーベリー畑へやってきてしまいました。

  摘み取り放題、食べ放題。
  いっぱい食べて、日頃、酷使している眼球に潤いを。

  幸せそうに摘んでいますなぁ。


  満腹満足で帰路につきました。

  データの回収および管理はこれからも継続して行われます。
  今回のデータも蓄積され貴重な資料となります。
  
  ここから、今後の建物とその利用する上で、
  保存の立場から、最適の環境を提案していきます。
  
  地味で目立たない作業ではありますが、
  長いスパンでみると非常に大切な作業です。
  
  
  みなさまも、黒マリア様に、是非、会いに行ってみてください!
  きっと心穏やかに、豊かな気持ちになれます。

  それでは、ごきげんよう。

  [参考]
  致道博物館および鶴岡カトリック教会の環境調査の詳細につきましては、
  「平成19年度文化財保存修復研究センター研究成果報告書」
  P71〜74,P79〜82をご参照ください。
  大学図書館に所蔵されております。

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