2020-12-01
2020年度後期前半演習について紹介します
早いもので2020年も残り1ヶ月ですね。
建築・環境デザイン学科では、ワンデイプロジェクトとスーパージュリーを終え、今週から後期前半の演習がスタートします。
(ワンデイプロジェクトの様子は前の記事をチェック!)
その前に、前半演習の紹介ができていませんでしたので、
先週のスーパージュリーと演習中の様子と合わせてお知らせします。
【スーパージュリーとは?】
1〜3年生の各演習課題から優秀者を選抜し、本学科の全教員、全学年の前でプレゼンを行う講評会です。
優秀者の作品から、アイデアやコンセプトの考え方等を学べる貴重な機会です。
1〜2年生にとっては、次年度に取り組む課題の予習にもなります。
今回は2年生演習「住宅のランドスケイプデザイン」で行った調査の報告と、
3年生演習「ポストコロナの建築」「ドイツ・山形の都市分析とサスティナブルプランニング」の発表を行いました。
●2年生 環境計画演習2「住宅のランドスケイプデザイン」
建築設計演習2「住宅の設計」と連動して行う演習です。最初の3週で敷地環境の読み解き、次に7週で住宅の設計を行い、その後に残りの4週で敷地外構(宅地のランドスケイプ)のデザインを行います。
今回のスーパージュリーでは、最初の3週に行った敷地環境の調査について発表しました。
高低差や法令など基本的な情報の他、周辺の住宅の外構デザイン、地域環境などを調査しました。
今はこの調査をもとに、住宅の設計に取り組んでいます。
●3年生 建築設計演習5「ポストコロナの建築」
新型コロナウイルス感染症により、大学の授業がリモートになり、プレゼンテーション、コミュニケーションの方法に変化がありました。
このような社会的状況や、学生の実体験をベースにした、新しい時代の⼤学の姿を、⼭形の地に設計する課題です。
アフターコロナにも⼈々は集って学ぶのか?
リアルとリモートの授業のバランスはどれぐらいのものなのか?
地⽅都市の⼭形ならではの⼤学のあり⽅はどんなものなのか?
未来の⼤学がどのような姿をしているのか、それぞれ創造力を発揮して取り組みました。
発表では大きなボリュームの模型が並びます。
本学の非常勤講師で、仙台で活躍する建築家でもある、八重樫直人先生にも指導いただきました。
●3年生 環境計画演習5「ドイツ・山形の都市分析とサスティナブルプランニング」
日本の地方都市は、空き店舗や空き家の増大、居住人口の減少など空洞化が激しく、車への高い依存、貧困な公共交通、貧困な緑地など環境や社会の問題も抱えています。一方で、ドイツでは持続可能な都市計画が重視され、地方都市であっても中心市街地は賑わい、緑や公共交通の整備も充実しており、環境対策も進んでいます。
ドイツ在住で本学科OBの永井浩治氏を招いて、ドイツの実践的な都市計画を学びながら、山形市の都市計画を考えていく演習です。
zoomを利用して、永井氏をはじめ都市計画や環境の分野で活躍されている方々から、レクチャーとエスキスを受けながら進めました。
実際に山形市に提案できそうな案も発表され、非常に充実した演習でした。
さて、休む間もなく次の演習が始まります。
今年度最後の演習になりますので、気合を入れて取り組みましょう!
どんどん難易度が上がっていく演習ですが、演習を終えた後、1年前の比べてできることが増えたなと、実感できるはずです。