2010-03-31
卒業研究 生物相パズル
私は、山形県山形市谷柏地区を対象地として卒業研究を行ってきた。平成9年の高速道路開通や水路のコンクリートU字溝化に伴う生物相の変化を考慮した上で、現在の生息生物を調査し、改善の余地がある点は改善案を提案することにより、将来、人間が現状以上に自然に対して優位に立ち、生態系の中で人間と他の生物との繋がりが断たれることがないよう、人間と自然のバランスを保つことを目的とした研究である。提案としては、谷柏地区に現在生息している生物の保全と、減少しつつある生物が増えたり、生物があまり見られなかった場所で生物が現れたりといった、生物相が豊かになるような生息空間のネットワーク、生態回廊を構想している。
2010-03-30
卒業研究 大江町の過疎集落に関する研究 ― 過疎集落の現状と今後の対応策
研究視点
近年、全国的に過疎化や高齢化などの問題で共同体としての機能が低下した『限界集落』が増加しており、私の地元大江町にもある。大江町は山形県村山地区にある人口9000人ほどの町で、山間部にかつては養蚕などを生業とした集落が数多く存在したが、現在はほとんど残っていない。現存する集落も限界集落やそれに近い状況だ。
この過疎化の問題に対し、集落住民にとってより良い対応策を考えることが重要だ。そのため、現在は住民のいない『消滅集落』の消滅に至った要因から今後の過疎への対応を考察する研究を行った。
研究内容
調査として、過疎化の要因と今後の課題や集落の現状把握、集落を去る要因や過疎による問題、土地利用の変移を明らかにすることを目的に11の消滅集落と3つの限界集落に対し現地踏査、聞き取り調査を実施した。
調査の結果、過疎化の要因として集落内で収益が上がらない「成り立たない生活」や、そのことから集落外に収益を求める「集落内に仕事が無い」、子供の減少による「教育の問題」などが複合的に重なり合っていることが見えてきた。
問題点として、限界集落や消滅集落の人達が抱える問題は、全体的に高齢化や跡取り不足のような人的問題と、そのことから起こる現在は誰も利用していない休耕地や耕作放棄地のような土地の維持の問題がある。本研究ではまず、土地の維持の問題を今後どのように行っていくかを検討した。
検討作業をし、過疎の要因は多様であることからまずは共通の課題である『土地の維持』を設定した。土地を維持するため様々な状況をシミュレーションするフローチャートを作り、土地の維持を今後も行っていけるA~Gの7つの具体策を考えた。
このフローチャートのように皆が共通の目的を持ち、その対応を行うことがそれぞれの事情や状況にあった対応や今後の過疎集落全体における過疎への対応へと繋がる足がかりとなるのではないかと考える。
シミュレーションフローチャート
2010-03-29
卒業研究 淡い画
人が建築を経験することは、空間と出会い、体で感じること。「ここの場所いいな。」と感じる瞬間、懐かしさと重なってはじめて自分を取り巻く空間を意識する。実に個人的な感覚であるが、人間の記憶にある原風景はきっと人類みな繋がっていて、個人を越え同じ空間の下で共感することは可能ではないかと考えた。「淡い」という生あたたかい感覚は、次に続くことばをほのかに染めて薄く色付づける。まるで母親の胎内で繰り返される呼吸のように。幾度も織りなす円と曲線の景色は、記憶をひとつひとつ紐解きながら穏やかな線の構成で、筆で描くように表現した。共感の輪が広がっていくことを願いながら。
[講評]
曲面で囲まれた連続した空間で住宅を考えたいというのが、この設計の出発点である。それは四角く囲まれたハードな壁に対する痛烈なアンチテーゼなのであるが、立体に展開しようと考えた途端、建築的な制約が自由な計画をいかに不自由なものにしようと襲いかかってくる。しかし、作者はそれを竹という地域的なイメージの強い材料を駆使して、軽く造ってしまった。この軽さが本作品の最大の特徴であり、居住空間のこれまで追求がされてこなかった可能性を示唆するものである。(竹内昌義)
2010-03-23
緊急告知!
こんにちは。
黄砂ってやつは・・
古川です。
ボディーに指で字が書けるほど、車が汚いです。
本日は緊急告知です。
25日の「エコハウスシンポジウム」の定員に、
まだ若干の余裕があるそうです!!
締切を過ぎていますが、まだ申込を受け付けていますので、
みなさまぜひ参加をご検討ください。
申込やお問い合わせ「特定非営利活動法人環境ネットやまがた」さんまで
023−679−3340です。
平日の昼間で、参加しづらい時間帯ではありますが、
竹内・馬場・三浦教授陣が勢ぞろいするのはこの日だけです。
加えて、羽田設計事務所の方やパッシブハウスの専門家、
森みわさんもいらっしゃいます。
学生は申込不要で参加できます。
もちろん卒業した4年生もM2生もまだ3月いっぱいは学生ですで、
ぜひ参加してください。
*****
さて、去る3月20日(土)に、
卒業式が無事にとりおこなわれました。
みんなさっぱり明るい顔をしていました。
最後の挨拶でも話ましたが、
大学の友達は、卒業してからも長く付き合っていける存在です。
卒業した後に、大学つながりで広がっていく人間関係もあります。
廣瀬先生がおっしゃっていたように先生方とも、
こんどは大人同志の関係を、新しく結んでいくことができます。
さようならではなく、「これからもよろしく」
廣瀬先生の言葉がぴったりですね。
そして、大学も大学のある山形も、
これからずっと、帰ってくればホッとできる場所です。
またいつでも、遊びにきてください。
最後に写真を少し。
式と学位記授与はスタッフとしてばたばたしていたため、
謝恩会からです。
山田先生の乾杯のご発声でスタート。
M2トリオ。
ガールズ。(豪華)
お調子者。
お調子者2。
最後はみんなで。
その後場所を移動して、
学科の謝恩会。
なぜか男性ばかりの乾杯の写真・・・
馬場先生もテンション高め。
一生懸命勘定をする早坂氏と今井氏。おつかれ。
この後、少し小規模な2.5次会を挟んで3次会に。
40人あまりの4年生+教師陣若干名。
ここでの写真は載せないでおきましょう・・・
そのかわりに、途中寄ったモスでいい働きっぷりをしていた3年生の桂氏を。
そして四次会は最終的になぜか・・・(アニソンをシャウトの図)
みなさん思い思いに、21日の白み始めた空を眺めたことでしょう。
家に帰って一人になった途端、寂しさがおしよせたなあとか
自分のことを無駄に振り返りながら帰路につきました。
みなさまに幸あれ。
2010-03-19
エコハウス誕生。
こんにちは。
手がカサカサです。
古川です。
副手一同で、
1300人分の資料を封筒に入れる作業をしました。
単純作業の繰り返しで、軽く冥想状態に入りました。
今日は、エコハウスについて。
私が年度末でジタバタしている間に、
エコハウスはすっかり、
もうすっかりできあがってきています。
詳しくはこちらのブログでどうぞ↓
http://ecocohouse.exblog.jp/
ちょっと写真を拝借して載せちゃいます。
現場見学会がすでに開催されています。
こちらでお知らせするつもりだったのですが、申し訳ございません。
そして来週は、シンポジウム、説明会、内覧会、
いよいよエコハウス誕生の瞬間です。
3月25日(木)14:30〜17:00 シンポジウム
※申込制で19日(本日)締切です。
3月28日(日)10:00〜17:00 内覧会
※常時開放しているので申込不要でご見学いただけます。
3月28日(日)13:00〜17:00 説明会
※申込制で23日締め切りです。
申込やお問い合わせ「特定非営利活動法人環境ネットやまがた」さんまで
023−679−3340です。
みなさまぜひぜひ足をお運びください。
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さて、明日は卒業式です。
晴れるといいですね。
その様子はまた後日。
2010-03-09
花小路シェアアパート
こんにちは。
三寒四温ですね。
古川です。
大学はひっそりとして、
今日は久しぶりに雪が降っています。
そこらじゅうに漂う別れの空気にまじって、出会いの気配を感じつつ。
春だなあと思うこのごろ。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今日は、山形R不動産の新しいプロジェクトについて、ご紹介いたします。
その名も「花小路シェアアパートプロジェクト」