2008-11-28
東北のサスティナブルタウンのための10の提言
建築・環境デザイン学科では、ワーキンググループをつくって、どうしたらサスティナブル(持続可能な)社会が実現できるか検討を進めていました。その結果、できたのがこの10の提言。現在、使っている石油や石炭などの化石エネルギーではない、再生可能なエネルギーをつかうことを前提とした社会に向けての提言です。このなかでもっとも大きな問題はいかに私たちが、かわっていけるかということ。そのためのしくみづくりや住民の合意形成なども視野に入れていきます。
今回、この作業を通じてわかったのが、一般の住宅や会社などで使われるエネルギーが、意外と多いということ。なんとかするには、断熱をしなければいけません。(逆にいうとちゃんと断熱すればよいともいえます。)そういうことを、カード一つ一つのテーマとして考えていきたいと思っています。
また、これは学校の教材としても使えます。(もちろん、私たちの3年生の演習でも使います。)カードそれぞれに担当を決め、そのカードのトピックに応じて、実際の政策や活動をチェックし、対策を練ります。それを繰り返すだけで、まちはどんどんサスティナブルになっていくのです。
いろいろな場所や組織でもすでにやっているかもしれませんが、まだまだ不十分です。道のりは長いのです。ただ、これはつらい道のりのではありません。新しい工夫が生まれたり、新しい産業が生まれるような物なのです。
エネルギーの中心が、石炭から石油に、それから自然エネルギーに移っていく過渡期なのです。それを学校から社会に問いかけるかたちで進めていきたいと思います。
興味のある方がいらしたら、ぜひ、アクセスください。社会人の方、お役所にお勤めの方、学生の方、いずれも歓迎です。
東北芸術工科大学 広報室 023-627-2246
2008-11-18
ワンデイプロジェクト
その名の通り、一日のプロジェクトです。朝、課題が提出され一日かけて2年生から大学院生まで参加します。提出物も小さいので、技術よりもひらめき勝負のコンペです。
藤森先生の課題は『茶室』
みんなが畳の茶室をつくることに、藤森先生は「こんなに伝統というものが残っているなんて」と先生はびっくりしておられました。もうすこし、お茶を飲むとかリラックスするとか、そういう部分の案もあればよいなと思いました。
そのなかで小ささを追求していったら、こうなったという留学生チーム「ミリアム、マリア、エリザ」の案が優勝。本当に小さくて、頭を突っ込んでお茶を飲むのです。見てください。こんなに小さいんです。動いたら、揺れそうですね。
優勝の副賞に、藤森さんの作品集をもらっていました。
彼らはデンマーク王立アカデミーの学生。交換留学制度で来ています。
うちの大学からも行きます。今度はその内容を書きましょう。
2008-11-14
取手アートプロジェクト
取手アートプロジェクトに、公募展で選ばれたアーティストに混ざって、建築・環境デザイン学科の学生も参加しました。
アートプロジェクト自体が井野団地という団地で行われました。団地の人に声をかけて、本を集めてもらい木漏れ日のなかで読書のできる屋外図書館をつくりました。名付けて《いのとしょ》。屋根にはビニルハウスで使われるビニルをつかった屋根が、木からぶら下げられました。
2008-11-11
課題発表
いよいよ課題の発表です。
藤森先生の講評はとてもあたたかいものでした。ひとりひとりににそれぞれのコメントを頂きました。ときどき、学生の製図の上に、こうしたらよいよ。といろいろ描いて頂きました。
歴史家としての、いろいろな体験談を交えつつ、細かい表現に対するこだわりや判断は切れ味のよいデザイナーのものでした。
2008-11-08
課題製作真っ最中
今回の3年生の課題を担当してくださるのは、客員教授の藤森先生。課題の内容は「九の間」(ここのま)を持つ住宅です。3年生にとってはやさしい課題ですが、藤森さんがどんな切り口で評価してくれるのかまったく想像がつきません。馬場先生、山畑先生や私が中間発表は見たのですが、そのときの指導が的確かどうかは、藤森さんが来てくれて初めてわかります。
でも、ものすごく歴史にも詳しいし、いろいろ設計していらっしゃるので、いろいろな指摘が、、、あるかも、楽しみです。
学生は緊張しているらしく、課題の仕上げもはやいようです。
2008-11-01
東北R計画
ちょっと、まえの話しになりますが、せんだいメディアテークでシンポジウムが行われました。テーマは「東北R計画」。Rはいろいろな意味がありますが、rebirth(リバース・生まれ変わる)とかrenovation(リノベーション・再生する、元気づける)とか、いまあるものを利用しつつ、次につなげていこうとするRです。
自然豊かな東北ならではの藤森さんの建築や東京R不動産の紹介などおもしろい話しでした。私は、耐震改修のリノベーションの話しをしました。地震に対する耐性が弱いビルを、構造を直しつつ、デザインの力でよみがえらせようとするものです。
一番びっくりしたのは藤森さんの発言です。
藤森さんはなにか、一年かけて、東北でつくりたいとのお話。学校のなかに藤森さんの建築ができるのかもしれません。本当に楽しみになってきました。