2019-08-22

2019年度前期後半のスーパージュリーを開催しました

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7月31日、前期最後のイベントである、前期後半演習のスーパージュリーが行われました。

 

【「スーパージュリー」とは?】
1〜3年生の各演習課題から優秀者を選抜し、本学科の全教員、全学年の前でプレゼンテーションを行う講評会です。
優秀者の作品から、アイデアやコンセプト、設計に対する考え方はもちろん、

模型やパネルなどの表現方法や、プレゼンテーションの仕方も参考になる貴重な機会です。
1〜2年生にとっては、次年度に取り組む課題の予習にもなります。

各演習の内容については、前回までの記事もあわせてご覧ください。

 

まずはプレゼンテーション側としては初参加となる、1年生の「インテリア基礎演習」です。

第1課題、第2課題、第3・4課題の各課題から6名ずつが選出され、先輩や教員の前で発表を行いました。

 

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この演習は、シンプルなキューブの世界で「空間」についてとことん考える、

抽象的であり、創造力が求められる課題でした。

 

学年が上がるにつれ、様々な条件や問いが増えていく上級生の課題に対して、

ピュアな1年生が初めてつくる自由な発想の空間を見て、教員も楽しそうにコメントを送っていました。

この自由な発想を忘れずに、これからの演習に向けて今後も是非頑張ってください。

 

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続いて、3年生の設計系「リノベーション演習」です。

 

この演習は、現在実際に活用方法が検討されている山形まなび館(旧山形第一小学校)の

収支計画を含めた活用方法と、リノベーションによる空間デザインを提案する課題でした。

 

「1階及びオープンスペース」担当から3班、「3階」担当から1班、計4班が発表を行いました。

 

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山形の魅力をよくリサーチして提案した企画を空間デザインに落とし込み、

いずれも実現を期待したい、リアルな提案となっていました。

 

この演習では、魅力的なプレゼンテーションも重要な評価ポイントとされていましたが、

模型とパネルを山形まなび館へ展示中のため、今回はスライドのみの発表となりました。

また、最終講評会ではプレゼンテーション時間が10分であったのに対し、

スーパージュリーでは3分間でのプレゼンが求められました。

短い時間で、情報を厳選して魅力を伝える経験にもなったのではないでしょうか。

 

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最後に、3年生の環境系「農村計画」の発表です。

 

この演習では、西置賜郡白鷹町蚕桑(こぐわ)地区にてフィールドワークを行い、

農山村にある環境資源を評価し、地域の価値と課題を見出すことが求められました。

 

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調査やヒアリングの結果を視覚情報としてわかりやすくまとめたプレゼンを通して、

地方の農山村の課題を、この場にいた学生や教員は改めて認識することができました。

 

一方で、蚕桑地区にて再発見された魅力を通して、

地方の農山村に隠れていた可能性も共有することができたのではないでしょうか。

 

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今回、2年生「フィールドワーク入門」はスーパージュリーでの発表は行いませんでしたが、

演習の成果については、一つ前の投稿、8月20日の記事を是非ご覧ください。

 

あっという間に前期も終わり夏休みを迎えていますが、前期の演習は学生それぞれの糧になっていることと思います。

良い夏休みを過ごして、後期にまたお会いしましょう!

 

少しずつ秋の気配も感じながら、まだまだ暑い日が続いておりますので、どうぞお身体ご自愛ください。

2019-08-20

2年生前期後半演習「フィールドワーク入門」活動報告

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2年生は前期後半の演習で、「フィールドワーク入門」に取り組みました。

 

本演習は、伝統技法で建てられた建築とその周辺環境の実測調査を行い、

建築・環境・まちづくり分野における基礎的情報の収集・整理・提示方法を

体験的に学ぶことを目的としています。

 

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学生たちはまず、大学周辺にある4つの伝統建築とその周辺環境を実測します。

 

実測調査・環境調査は共に、複数の学生同士で連携をしながら作業を進めていきますが、

将来、建築や環境の仕事に携わる際に備え、共同作業に慣れておくことも重要な課題です。

 

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実測した内容は、その場で野帳やカメラに記録していきます。

 

建築の立体情報や部材、構法、また周辺環境の様子や植栽の種類などを、

スケッチ・ドローイング・透視図・撮影などの方法を用いて、

三次元情報から二次元情報にわかりやすく置き換えることが求められます。

 

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実測調査を終えると、現地で記録した情報を整理し、見やすいように図面を書き直します。

図面を書きながら、調査の足りない部分は再び実測をし、図面の精度を上げていきました。

 

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最終的には対外的に提示する作品として、一人一人が調査報告書として冊子に製本しまとめます。

 

よりわかりやすく充実した調査報告書にするため、図面に着色したり、

調査結果について自分なりの感想を付け加えたりと、

最後まで工夫を凝らした作品も多く見受けられました。

 

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前期前半「木造建築演習」で、建築の作図方法と構造の理解を深めた上で取り組んだ、

前期後半「フィールドワーク入門」。

 

今後、建築設計やリノベーション、ランドスケイプデザイン、まちづくりを行うに当たり重要な、

敷地現況や設計の前提条件をリサーチする際の訓練となったのではないでしょうか。

 

後期からはいよいよ住宅と外構の設計に取り組んでいきます。

 

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2019-08-08

1年生前期後半演習「インテリア基礎演習」最終講評を行いました

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7月30日、1年生の前期後半演習「インテリア基礎演習」の最終講評が行われました。

 

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前期前半の初めての演習では、

デッサンや立体構成を通して人間や空間を観察する手法と、その重要性を学びましたが、

前期後半の演習では、初めての空間構成に取り組みました。

 

演習では順に4つの課題が出されます。

第1・第2課題では、2.7m立方のキューブを扱い、まずは人間を包み込む小さな空間を考えることから始めます。

第3・第4課題では、5.4m立方にスケールアップし、

キューブを分割したり、キューブの中で動線を考えたりと、より建築的な操作を施すことが求められました。

 

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各課題の発表会には、東北で活躍する若手建築家の菊池佳晴さん、本木大介さん、佐藤充さんを迎え、全学生の作品について講評をいただきました。

最終講評である第3・第4課題の発表会では、本演習担当の西澤先生と、佐藤充さんから講評をいただいています。

 

初めての空間構成であり、またキューブを扱うというシンプルでありながら抽象的な課題に対して、

最初は戸惑いも見えたものの、最終講評会では約7週間向き合ったキューブを扱いこなし、

各々が楽しみながら自由な空間を創造した様子がうかがえました。

 

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各課題の発表会で、外部講師の方々から自分の作品へ講評をいただけたことも、

1年生にとっては初めての経験として刺激になったことと思います。

講師を引き受けてくださった菊池さん、本木さん、佐藤さん、ありがとうございました。

 

後期からはいよいよ、イメージした建築や空間を実際の形にするために重要な「図面」の書き方を、

手書きでの製図やCAD演習を通して実践的に学んでいきます。

2019-08-06

3年生前期後半演習「農村計画」最終講評を行いました

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7月25日、リノベーション演習に続き、

もう一方の3年選択演習「農村計画」の最終講評が行われました。

 

本学科の特徴でもある、地元山形の地域性を活かしたこの演習では、

西置賜郡白鷹町蚕桑(こぐわ)地区にて、

農山村にある環境資源を評価し、地域の価値と課題を見出すことを目的としています。

 

まずは資料や現地での調査から、地域の森林や農地、水、などといった環境資源の要素を収集し、

地図や図面としてわかりやすく視覚情報化することから始めます。

 

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その地図を用いて住民にヒアリングを行うことで、

住民の方々と環境資源が実際にどのような関係にあるか探り、価値や課題を見つけ出していきます。

 

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最終講評では、蚕桑地区の実態とそこから見える価値や課題を、

地図やグラフでわかりやすく表現するだけではなく、

その先の具体的な提案まで検討する学生や、

農村の美しい風景写真を活かして、地域の魅力を冊子にまとめる学生も見られました。

 

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自然環境や地域づくりに関心のある学生は、

本演習で地域資源の調査や記録を行い、そこから価値や課題を見出す方法を学びましたが、

後期ではこれを軸に、山形の自然エネルギーを利活用する具体的な計画方法を学んでいきます。

 

学生の学びにご協力くださった蚕桑地区の皆様には、この場を借りて心より感謝申し上げます。