2016-11-11
第20回東北建築学生賞 公開審査の報告
日本建築家協会東北支部が主催する「東北建築学生賞」の公開審査会が10月20日、
仙台市メディアテークで開催されました。第20回記念となる今回は東北地方の大学、専門学校から36作品の応募があり、建築環境デザイン学科の3年生3名が出展し伊藤春樹くんが優秀賞(2位)を受賞しました!
伊藤くんの作品は前期の演習課題「地域コミュニティの核となる木造公共建築の
設計」をブラッシュアップをして出展しました。演習課題は、地域コミュニティ
の希薄化や核家族化が進む中で、地域で子育て支援をし、かつ地域コミュニティ
再生の契機となるためのこども図書館を木造で設計する課題となります。
伊藤くんの提案は「森のとしょかん」と題し、敷地の街区公園に図書館のみならず、児
童福祉施設、カフェを併設し、各施設がデッキによって一体となります。建物の機能がデッキによりつながることで、活動が溢れ出し”内と外”それぞれの場を選択して自由に行き来することができます。また建築のシンボリックになる大屋根は、集成材を利用した骨組に膜屋根をかけ、デッキ全体を覆うデザインとなっています。やわらかい曲面と木造が調和し、あたたかみある構成が審査員から高く評価を受けました。