2020-06-28

【WEB0C2020学科コンテンツ】演習課題紹介

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芸工大では、座学で聴く講義の他に、「演習」という授業があります。

演習では、実際に手を動かして図面や模型を制作することはもちろん、
現場に出て実測調査を行ったり、地域の人にヒアリングをして情報をまとめたりしながら、
デザインに必要な、実践的な能力を鍛えていきます。

建築・環境デザイン学科では、前期と後期をさらに半分に分け、1年で4つの演習課題に取り組みます。
今回は、昨年度の春のオープンキャンパスの写真を元に、前期の演習について簡単にご紹介していきます。

東北・山形にある大学だからこそできる、
地域の自然環境を生かした演習や、地域の社会的課題に寄り添った、リアルな演習課題です。

●1年生/前期前半演習「建築・環境基礎演習」

手前のテーブルに展示されているのが「建築・環境基礎演習」の作品です。
1年生最初の演習では、主に描くこと・立体を構成するすることを通して、対象の基本的な形や質感を「捉える」力を鍛えます。
高校でデッサンの経験がなく不安な人も、ここでの演習を繰り返していくうちに上達してきますので安心してください!

●1年生/前期後半演習「インテリア基礎演習」

「インテリア基礎演習」では、初めて「建築模型」らしい、模型の制作に取り組んでいきます。
建築を設計するのに大切な「スケール感」を養うため、
様々な大きさの立方体を扱い、人型の模型を入れ込むことで、空間をイメージする感覚を鍛えます。

●2年生/前期前半演習「建築設計演習1/木造建築演習」

2年生の最初の演習では、四畳半で構成される小さな空間の「タイニーハウス」の設計に取り組みます。
木造建築の基本となる「木造軸組構法」を学び、構造を考えながら実際に軸組模型を作っていきます。
また初めて自分で設計した空間を、手書き図面とCGを使って表現することに挑戦します。

●2年生/前期後半演習「環境計画演習1/フィールドワーク入門」

後半の「フィールドワーク入門」では、大学近隣にある歴史的建築物の実測と、その周辺の環境調査を行います。
調査を通してその建物や敷地を理解することは、建築設計やまちづくりにおいて基本的かつ大切な作業です。
調査した内容は、第三者にわかりやすく伝わるよう、それぞれの報告書にまとめていきます。

●3年生/前期前半演習「建築設計演習3/エコタウンの設計」(※建築系・環境系のいずれか選択制)

3年生になると、建築系・環境系のいずれかから、より興味のある演習を選択することができます。
前期前半の建築系演習「エコタウンの設計」は、まさに芸工大ならではの演習ではないでしょうか。
身近にある「山形エコハウス」を参考に、気候に配慮しながらエコハウスを設計するだけではなく、
配置計画やコミュニティなどにも工夫を凝らしながら、5世帯の住宅を設計していきます。

●3年生/前期前半演習「環境計画演習3/市街地計画」(※建築系・環境系のいずれか選択制)

前半の環境系演習「市街地計画」では、山形市の山形駅周辺と香澄町一帯を対象地として、
自然・空間・生活・歴史など様々な観点から、地方都市の市街地の特徴を読み解き、
課題を抽出し、土地のポテンシャルを高めるまちづくりの提案まで行います。

●3年生/前期後半演習「建築設計演習4/リノベーション演習」(※建築系・環境系のいずれか選択制)

後半の建築系演習「リノベーション演習」では、「山形まなび館(旧第一小学校)」を対象に、
グループワークでリノベーションの提案を行います。グループワークは、チームでプロジェクトを進める訓練でもあります。
空間のデザインだけではなく事業計画も検討デザインすることで、
空間がまちに与える影響を、よりリアルに考えながら設計していきます。

●3年生/前期後半演習「環境計画演習4/農村計画」(※建築系・環境系のいずれか選択制)

前期後半の環境系演習「農村計画」では、白鷹町蚕桑地区でのフィールドワークと、
地図や統計資料から環境の特性を読み解くことを通して、
農村地域の現状と課題を分析し、農村にある環境資源を評価しながら、現代的な価値と活用方法を提案していきます。

駆け足でのご説明となってしまいましたが…以上が、学生が前期に取り組んでいる演習課題になります。
後期の演習課題については、夏のオープンキャンパスで改めてご紹介していきたいと思います。

各演習のさらに詳しい様子や優秀作品が気になった方は、過去のブログや、
学科年報にも掲載しておりますので、是非合わせてご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました!