2009-04-04

2009年の活動

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こんにちは。
何がすごいって、しむけんブログすごいですねえ。なんていったて毎日更新されているのがすごい。それも量も。志村先生、がんばってください。
やっぱり、臨場感がすばらしい。わたしも見習います。

さて、明日から新学期。学科長2年目です。いろいろわからないことも多かったのですが、山畑先生をはじめ、学科の先生に支えられてなんとかなってきました。いろいろありがとうございます。

去年、いろいろなことをやったのですが、一番大きいのは、東北にある東北芸術工科大学がこれからどうやったらいろいろなことを発信できる学科、大学になるか。という学科のコンセプトを決めたことだと思います。だからといって、いきなり去年考え始めた訳ではなくて、学科の先生がいままで取り組んでいたことをまとめたら、ひとつ大きな目標が見えてきました。

それが、21世紀の環境を考えるサステイナブルの社会の実現!!

地球環境のことを考えていない今の建築や東京に一極集中してしまった都市計画、自然のことを大切にできない景観のことなど、すべての問題点を解決できるような、そういうものです。実は、それぞれの先生がずーっと考えて、活動してきたことです。

たとえば。
しむけんブログの志村先生は、建築の歴史が専門ですが、歴史や文化のことを研究しつつ、そういう建物の保存とかまちづくりを考えておられる。ホームページにも載っていますが、三浦先生は環境とエネルギーを中心に、建築とまちづくりを考えておられる。去年からの馬場先生は山形R不動産をはじめ、七日町の旅館をリノベーションしている。山畑先生は蔵プロジェクトをやって、まちの古い建物を利用して、保存している。廣瀬先生も、自然に対してのやさしい視線をもち、さまざまな施設をデザインしていらっしゃる。今年から先生になった渡部先生は温井先生といっしょに、森づくりの会をして、林業の活性化を考え、間伐とかそれを使われたグッズを開発されている。吉田先生は、交通の分野で、BDF(バイオディーゼルフエル=天ぷら油とかの再利用ですね。)などなど。
これを全部一言にすると「サスティナブル」という言葉になります。
これだけでは、よくわからないのでないか。範囲が広すぎないかということになり、『サスティナブル10』という冊子をつくりました。
まだ、手にされてない方がいたら、ぜひもらってください。大学のWEBからダウンロードもできます。

それから、始まって、客員で藤森照信さんにも来てもらって、自然素材をつかったすごくおもしろい話しをシリーズでしていただきました。
今後、ホームページにアップしていく予定です。

サスティナブル10の冊子は建築とまちづくり両方に使えます。
建築に関しては『エコハウス』ってどんなものかしら。っていう素朴な疑問から、いま、馬場先生、三浦先生、山畑先生でいろいろ調べて、本を作ろうとしています。エコに関する大部分は、三浦先生に教えてもらって、いろいろなところにインタビューに言ったり、実際につくるプロジェクトの模型をつくったりしています。本も企画が進んでいて、出版の予定も決まりつつあります。

まちづくりに関しては、最上町と始めています。でも、これは最上町だけではなく、山形全県に広げていきたい運動です。
夢は山形が「環境先進県」になって、日本全国のモデルになるということ。無謀な夢のようですが、そのポテンシャルはあまりあるほど、あります。
豊かな自然。個性的で豊かな農業。手がつけられていない林業。伝統工芸や木材加工などの工業。これらに共通するのは、一極集中しすぎた東京にはないものなのです。一極集中というのは、どうしたら東京みたいになれるかということでうが、それには無理がある。ぎゃくに、どうしたら東京みたいにならないか。という点では、着いていくというよりも、完全にトップランナーになれるポテンシャルを持っているといえると思います。考え方次第で大きく変われる可能性があるのです。

そんなことを言ったって、思われる方がいるかもしれません。それはそれで無理がないことかもしれません。見たことがないのですから。でも、世界には、山形の規模に近いところでも、いろいろがんばっているところが多い。特に似ているのはヨーロッパ、それも中央ヨーロッパと言われる、ドイツ南部とかオーストリア、スイスなんかがとても似ています。

もともとヨーロッパのその地方は、中央集権的ではなく、地方ががんばっているところでもあり、EUができてからは、国というよりも都市それぞれががんばっています。詳しい政治の体制の比較まではしていませんが、プロジェクトの取り組み方とかみているととても元気です。

さて、これから今年は、去年やっていたことを大きく発展させていきたいと思っています。