2010-06-18
足の裏で感じる
私が受け持つ1年生の授業風景の1コマです。ここは大学の裏山で一部が公園になっています。この日は裸足になったり、目を閉じたり、ゴロゴロしながら、普段鈍らせている感覚を開き、自然の様子(環境の中にある無限の情報)を感じ取ることを行いました。自分が感じたことを発表してお互いの感覚の違いを共有することも目的です。
こんな遊びのような行為も、芸工大の学生にとっては大切な学びの機会です。私たちは環境の中のほんの一部の情報にしか触れていません。それは“触れようとしていない”こちら側の態度の問題でもあります。授業のテーマは「感じる力」と「伝える力」。ものを創ることや何かを企てること、人とのコミュニケーションの基本になる力だと考えています。見方を変えると、豊かな自然が人を多感にさせてくれるとも思います。私たちは身近に豊かな学びのフィールドを持っていて幸せです。そして、ここできっとイイ感性が育っていると思います