2007-07-31

キャンパスサイドに山形1000年の歴史…

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山形は実に歴史豊かな土地です。大学から西へなだらかな坂を下ると、鳥居ヶ丘という地名があります。住宅街の一角に、その名の通り「元木の鳥居」が立っています。鳥居といっても凝灰岩の太い棒を縦横に組んだだけのような、無骨な形が実に印象的な姿です。実は、これが造られたのはなんと平安時代!千年以上も風雨にさらされ続けてきた日本最古の石鳥居なのです。鳥居の背後ははるかに蔵王、瀧山の山並みです。かつてこの地で稲作を営む人々が、豊作を願い、恵みの雨を与えてくれる山々を神と崇めた遺跡でもあります。素朴な造りは、延々と続いてきた地元の生業(なりわい)や信仰の姿を伝える形でもあるのです。しかし、東京や鎌倉でも現存最古の建築は室町時代までしか遡れないというのに、平安期の国宝級のお宝が、現代住宅のすぐ横に何気なく立ち、しかもこの手で触れることさえできるとは…。う~む、山形の歴史建築おそるべし!