2009-07-28
建築紹介1
こんにちは。
マニアックな話ですが、
カーボーイで好きなコーナーは
少年ピップです。
古川です。
末期の壊れたそれも、
それはそれで好きでした。
今日は、ちょっとブレイクして、
建築家が建てた建築の紹介です。
つくったのは西沢立衛さん。
古川、ゴールデンウィークにETC1000円を利用して
行ってまいりました。
肝心の展示室内は撮影禁止なので、写真がありませんが。
たとえば高校生のみなさんが見たら、
この建築はどんなふうに見えるのでしょうか?
こういう建物が近所にある、っていう人は
なかなかいないだろうなーと思うのです。
建築家は頭をひねってひねって、
誰も見たことのない、特異な建物を建てることを目指している、
とも言えます。
(もちろん、それが良い建築だと信じてもいます。)
この建築は美術館ですが、
これまでの日本の美術館と、あきらかに違うところがあります。
見た目も、もちろんそうですが、
それ以上にアートを展示するときの考え方が違います。
今までの日本の地方美術館は、
展覧会を期間限定で企画する「企画展」が中心でした。
美術館はただの箱で、
いろいろな作品がやってきては過ぎ去っていく、
そういう場所でした。
しかし、
この美術館では、企画展のための場所が極端に小さい。
ほとんどが「常設」の作品です。
しかも、その「常設展示」も、
建物があって作品が飾ってある、というのではなくて、
作品が一番良い状態で見えるように、
作品に合わせて建物が建てられた、という感じです。
もしくは、建物に誘発されて作品が制作された
そういうふうにも見えます。
実際にどちらが先かはわかりませんが、
とにかく、
ひとつの部屋、ひとつの庭に、それぞれ作品がひとつずつ、
作品が住んでいる、作品の家。
そういう美術館です。
実は、このコレクション中心の考え方、
欧米では昔から一般的なようです。
有名なところで言うと、
メトロポリタン美術館なんかもそうですね。
日本でも最近そのような考え方が広まりつつあり、
話題の金沢21世紀美術館も、その代表格です。
(この十和田の美術館と同じ、西沢さんが設計にかかわっている建物でもあります。)
まあ、難しいことは抜きにしても、
現代美術のボーダレスなかんじと相まって、
見たことのない世界を探索するような、不思議エキサイティングな体験ができる、
それが、最近の美術館なのです。
最後に、個人的専門的な感想。
この美術館は、金沢21世紀美術館の完結したあの建物が、
今度は、まち全体を舞台にして完結するための、
最初の「きっかけ」という感じがしました。
まだまだ先に道が続いている。
今はこの美術館が突然変異みたいに見えるけど、
これからどうまちと融和して、
あるいはまちを変容させていくのか、
楽しみに感じました。
現に古川が行った5月には、
向かいの敷地に、屋外作品が着々とつくられていましたし。
今ごろどうなっているのかな・・・
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さて、明日は何を書こうかな。。
やっぱりアートや建築のことを語るのは恐れ多いので。
しばらくやめておこうと思った、
小心者の古川でした。
それではまた。