2018-02-23
2017年度 卒業制作展 御礼と報告
2017年度建築・環境デザイン学科卒業制作展は、大勢の方に足をお運び頂き、盛況のうちに無事会期を終えることができました。各学生の研究のため、ご協力頂いた皆さま、心より御礼申し上げます。
2月7日から12日までと短い展示期間でしたが、学生が4年生間積み重ねた集大成の作品はいかがでしたでしょうか。展示期間中は保護者様、OBOG、講師、地域の方、など多くの方から暖かくも厳しい講評を頂きました。誠実な助言を頂き、その言葉一つ一つが彼らの未来の原動力となります。本当にありがとうございました。
最後に卒展期間中の様子を少しお伝えいたします。
卒展期間中の山形市内は、どっさり雪がふりました。足元が悪い中、来場頂きありがとうございます。
卒業制作展示会は全て学生が企画展示運営を行ないます。受付学生も笑顔で接客。
今年度の展示会コンセプトは「縦・横」。学生がこれまで学んだ建築・環境デザイン、これから学ぶ建築・環境デザインの分野が個々の活動ではなく、地域全体に波紋する姿をイメージしています。展示会場は分野毎に空間を区切り、見通しがよい空間にレイアウト。皆さんに研究の内容を身近に感じてもらえるよう、作品の見せ方もそれぞれ工夫をしました。
受付前のゼミ紹介パネル、イベントタイムスケジュールを掲示。
イベント情報を確認した後、展示会場に学生が案内いたします。
ここで学生作品を一部紹介します。
東京23区にちりばめたフォーリー。
スケッチや模型から作者の意思の強さが表現されています。
仙台市青葉区に位置する団地再生計画。
これまでの都市計画によって破壊されたコミュ二ティの再生方法を提唱。調査と現況分析の結果から、理想論ではなく実現できるデザインを提案。
横手市にある空き家になった祖父母の家をリノベーション。
商店を営んでいた家の歴史を、周辺コミュ二ティも含めて、現代へとまるごと活かす建築デザインに。
内装材に用いられる木材の視覚効果と印象について調査を行い、木質の心地よい空間パターンを導き出しました。
仙台駅周辺を対象とした裏路地研究。
道1本1本の特徴を捉え、「暮らしの場」としての機能が裏路地にあることを提言しました。
山形の地形、扇状地を活かした、ウォーターランドスケイプデザイン。
未来の住まいのコンセプトは「シンプルライフ、他拠点移住」。
お金と仕事に縛られないライフスタイルを確立するため、1/1スケールのタイニーハウスをデザインしました。講評会では大勢の人が聴講に。
そして展示とあわせ、今回の卒業制作展示会では関連イベントも多く開催されました。ゼミ教員の講評会や
外部特別講師の講評会、学生も真剣です。
大学院作品講評会他、他学科の教員の方々にも講評頂きました。
ユニバーサルデザイン視点で見るランドスケイプ空間の講評や
研究内容を分かりやすく他者に伝える展示手法についても、グラフィカルな視点でアドバイス頂きました。
また、女子高生や
元気いっぱいのお子様達も来場。
その他、4年生の未来の姿!?社会で大活躍中のOBOGによる講演会を開催されました。
「まずは行動すること、そしてポジティブでいること!」
これまでの苦難を乗り越え、志を高く持ち、前進する先輩の姿に、学生さんも憧れを抱きながら、背筋がのびる気持ちになったのではないでしょうか。
そして、展示会の特別講演会ではゲストにまめくらし代表の青木純氏をお招きしました。
規制が多い公共空間を民主的な場所にするため、実現できる方法論を徹底的に考え抜き、実行し、常に連続した変革を起す青木氏は勇ましく、学生他一般の聴講者も講演内容に釘付けでした。
「未来をデザインしなさい」
最後に青木氏が学生さんに送ったメッセージは、ルールに縛られず、未来を創造し自ら実行する勇気を与えてくれる言葉でした。
4年生の皆さん、展示会本当におつかれ様でした。
さぁ、これからが人生の本番です。4年間学んだことを活かして、精一杯自分の人生を生き抜いてください。
3年生そろそろ次年度の準備が始まります、頑張りましょう。