2010-11-11
カッパドキア
学生たちとトルコのカッパドキアに行ってきました。宗教的な迫害を逃れて地下に町を造った時代は遙か昔となりましたが、今でも岩をくり抜いた穴の中に住み続けている人たちがいます。カッパドキアの冬はかなり冷え込みますが、岩や土は人々を暖かく包んでくれています。岩の中の住居は、天井は低いですが広さは十分あり、娘さんの部屋は2階にあるそうです。岩の中は蟻の巣のように多層構造になっているようです。リビングの床一面に敷き詰められた絨毯が心地よく、家族が寄り添って仲良く暮らしている雰囲気が伝わります。外から眺めると、一見、人など住んでいないただの岩山に見えますが、よく見ると、ストーブの煙突が突き出ていたり、穴にガラスがはめ込まれていたり、住居のかたちが見えてきます。地球につながった生活が脈々と継承されているのです。(カッパドキア、トルコ)