2009-04-16

いよいよ課題がはじまります。

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演習がはじまります。
3年生、最初の建築の課題は小学校。だれでもなつかしいビルディングタイプです。課題の想定場所は、市内の第4小学校。ここ何年か同じ課題をやっていますが、毎年、すこしずつ傾向が違います。今年は、教員の人数が少なく、2人で担当します。履修者も多いです。
さて、昨日の平行定規につづいて、第2弾。
そのとき私はどんな課題をやっていたか。

第1課題 ホテル    谷口義生
第2課題 街角の郵便局 坂本一成
第3課題 小学校    山下和正
第4課題 ホールをもつスタジオ 槙 文彦
第5課題 商業施設   倉俣史朗
第6課題 建築美術館  坂本一成

でした。前半の課題に関してはあまりいい記憶がありません。最初の課題はむずかしかった。三井倶楽部の庭園のなかに、ホテルを建てるという課題。わけもわからずに大きいものを建ててしまい、失敗しました。多分、小さなヴォリームをちりばめるのがよかったと後で知らされましたが、後の祭り。郵便局は、巨大なポストをつくって、ヴェンチューリのアグリーダックと言われ、(わからない人は、ヴェンチューリのラスベガス 読んでね。)小学校もよくわからず終わってしまった。あまり、楽しいことを考えなかったんですね。 自分が、たのしいことを考えないと案も楽しくなくなります。
これは不思議だけど、本当。だから、課題は、たいへんでも楽しくやらなくてはいけない。厳しい人の空間は、ホントに厳しいんですから。

夏休みは悶々と過ごし。そのあとの2つの課題は楽しくて、しょうがなかった。いろいろ考えたことが、受け入れられて、さらにヒントをもらうわけです。ヴォリームを模型でつくって、できた形はそれなりの説得力があって、おもしろかった。ただ、未消化のところがあって、ちょっと残念な結果となりました。

商業建築は願ったり、叶ったりの課題です。もともと、商業には興味があったんです。そうはいっても、建築の世界では、比較的邪道。(知らなかったです?)コマーシャリズムは否定されやすいのです。でも、そのころの倉俣さんはもっともとんがったインテリアデザイナーだったから、彼のつくる空間は全く違った。ある意味、とても建築っぽいのですが、もっと、一つ一つの部分にこだわりがある。そのとんがり方がかっこいいとあこがれて、案も洗練されていきました。そうなるとホントに楽しい。寝るのも忘れるほどでした。

前期だけだったら正直、わたしは建築家になっていませんでした。やはり、後期の課題でぐーっとのめり込めたからこそ、楽しさがわかってしまった。
そうなると、ちょっとやそっとで辞められません。のめり込まないとダメなんです。単純にやりたいことを、ぐーーと押し出す感じです。あれも、これもといったら失敗する。課題ってそういうもんです。

皆さんもがんばってください。