2009-10-22
平田晃久氏レクチャー報告など
こんにちは。
最近おかゆしか食べていません。
古川です。
また、風邪ひきました。
インフルエンザではありませんでしたが、
大学内ではインフルエンザの発症例があったようです。
みなさんもお気を付けください。
さて、きのうは、たいへん大忙しの一日でした。
まずは、2年生の「木造住宅の設計」の課題。
毎年建築家の先生に特別講師として来ていただいています。
2年生はこれから「木造住宅の設計」という課題で初めて本格的に住宅を設計します。
その課題のエスキス(設計途中のアイディアにアドバイスをもらうこと)を担当していただきます。
左から田中先生、菊地先生、小野先生です。
次に、3年生の短期課題の特別講師、平田晃久さんのレクチャーです。
地形や木や生き物といった自然をお手本として、
そこから要素を抽出し再解釈し、ロジックが組み立てられていることが、
とてもよく伝わるお話でした。
学生にとっても刺激的なレクチャーだったと思います。
そして平田さんが持ってきてくれた課題は「巨木モデル」。
とてもおもしろいので、課題説明文を転載します。
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課題:巨木モデル
数百年、時には数千年の樹齢を持つ巨木。
その存在には人を圧倒するものがある。それだけではなく、そこにはある安心感とか説得力のようなものが漂う。
建築は、巨木のような存在になりえないだろうか。
そういう問いかけに答える建築のあり方を、「巨木モデル」と仮に呼んでみる。
これは難しい問いだ。というのも、巨木というものは本来あらゆるモデル化を拒むかのように超然と存在しているからだ。
とはいえ、それでもあえてそこからなにかを抽出することはできる。
たとえば巨木は、内側からできた外形をもつ。それは、自分自身の生成原理を広げるようにして、いわば内側からできている。しかし同時にシンボリックな姿、外側からの見えをもっている。
巨木はそれ自身の純粋な生成原理だけでは説明しきれないさまざまな出来事を反映した、いびつな姿をしている。たとえば雷が落ちて一部が死んでいるとか、くぼみから別の植物が生えているとか。言い換えるならそれは他とからみあう何かなのである。
「巨木」をどのようにモデル化できるか。まずはそれを考えてみてほしい。
そしてそういう特性を備えた住宅を構想してほしい。「巨木モデル」としての住居。
不可能な問いを鮮やかに乗り越える、生き生きとした提案を期待している。
平田晃久
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さて、どんな巨木モデルが出てくるか、楽しみですね。
そして、最後に4年生の卒業研究中間発表。
午後8時。長い一日がおわりました。
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今回の中間発表は、前回より少し長い一人4分の発表時間。
2日に分けて行います。
明日は2日目の様子、ご報告します。
お楽しみに。