2019-08-20
2年生前期後半演習「フィールドワーク入門」活動報告
2年生は前期後半の演習で、「フィールドワーク入門」に取り組みました。
本演習は、伝統技法で建てられた建築とその周辺環境の実測調査を行い、
建築・環境・まちづくり分野における基礎的情報の収集・整理・提示方法を
体験的に学ぶことを目的としています。
学生たちはまず、大学周辺にある4つの伝統建築とその周辺環境を実測します。
実測調査・環境調査は共に、複数の学生同士で連携をしながら作業を進めていきますが、
将来、建築や環境の仕事に携わる際に備え、共同作業に慣れておくことも重要な課題です。
実測した内容は、その場で野帳やカメラに記録していきます。
建築の立体情報や部材、構法、また周辺環境の様子や植栽の種類などを、
スケッチ・ドローイング・透視図・撮影などの方法を用いて、
三次元情報から二次元情報にわかりやすく置き換えることが求められます。
実測調査を終えると、現地で記録した情報を整理し、見やすいように図面を書き直します。
図面を書きながら、調査の足りない部分は再び実測をし、図面の精度を上げていきました。
最終的には対外的に提示する作品として、一人一人が調査報告書として冊子に製本しまとめます。
よりわかりやすく充実した調査報告書にするため、図面に着色したり、
調査結果について自分なりの感想を付け加えたりと、
最後まで工夫を凝らした作品も多く見受けられました。
前期前半「木造建築演習」で、建築の作図方法と構造の理解を深めた上で取り組んだ、
前期後半「フィールドワーク入門」。
今後、建築設計やリノベーション、ランドスケイプデザイン、まちづくりを行うに当たり重要な、
敷地現況や設計の前提条件をリサーチする際の訓練となったのではないでしょうか。
後期からはいよいよ住宅と外構の設計に取り組んでいきます。