2012-08-16
3年生 近自然工法 2009年
課題概要
本演習の目標は、環境(ここでは河川と周辺)をかたちづくる要素の間の関係をとらえる目を養い、自然災害への意識を高め、生態学的な環境デザインの基礎技術として欠かせない近自然工法(およびわが国の伝統的治水術)を学び、河床勾配や法面が複合されての空間把握を通して立体感覚を磨くことです。これらを充たした上で、地域の自然、歴史、社会、暮らしを結ぶ場のあり方を提言すると共に、具体像を示します。
優秀賞
近自然工法
後藤東
[講評]
現場発生石による平面アーチ構造の応用をもって河床の補強を図るアイデアが、力学的にも生態学的にも優れていた。また、環境条件調査結果の視覚伝達表現、図面、模型の何れとも完成度が高く、群を抜く成果を作り上げたことを高く評価する。
奨励賞
近自然工法
佐々木愛奈
[講評]
河川空間から周辺、そして演習地上下流の地域植生を中心とした環境条件調査が丁寧に行われ、実地に即した提案が作成された。また、ことに美しく彩色された図面表現が秀逸であった。
2010-10-22
3年生は課題に頭を悩ます。
副手の山田です。
怒涛の更新ラッシュ第4弾。
3年生の状況です。
後期に入り本学科で今年から、
客員教授として招いている森みわ先生が主担当として
3年生に課された課題は「保育園とシニアホームからなる地域密着型の福祉施設」。
・・これは頭を悩ませますね。
保育園とシニアホームの複合施設であり、
それでいて地域密着型。
(そのまま題名をなぞっただけですけどね)
そのなかでも、設定条件として施設が使用中にエネルギーを極力消費しない、
環境共生型の施設とするといったことになっています。
非常に考えなきゃいけない内容がたくさん詰まった課題です。
まずは、10/13日(水)に開催されたリサーチテーマの発表。
設計課題に関連する統計、気候分析、福祉施設ならではの必要な機能構成、省エネに関する知識、既存の施設の調査など、班に分かれて発表してもらいました。
パワーポイントを駆使しながら、自分たちの選んだ調査テーマに従って発表してもらいました。
限られた時間の中で、必要な情報を入手することが重要であって、その方法というのは独自に磨いていくもの。
※3年生の皆さんは各班が発表したパワーポイントデータはPC室のシェアにはいってますのでご参照ください。
それで、翌週には各人の課題におけるコンセプト発表。
A3用紙に、自分の考えたコンセプトを張り出しています。
そこで、森みわ先生からコメントをもらっています。
※ブログ用に抜粋しています。
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先日のみんなのA3コンセプトシートを拝見しました。
今回の課題の主旨はほとんどの学生が理解してくれているようです。
”畑”という外部空間を介してお年寄りと子供が繋がる提案、おばあちゃんの駄菓子屋さんに子供が遊びに来る、といった設定、また、風の抜ける建物の形状を模索するなどの提案は面白そうでした。
ただ、コンセプトが”形”になりつつある学生はごく一握りでした。なので、来週の中間発表までが相当大変そうだな、という印象を持ちました。
学生それぞれ、着眼点が違って当然なので、とっつきやすい方のコンセプトから膨らませていくことは問題ありません。
自分がスタートした主旨(省エネ、または施設の提案など)に比重を置いて、努力してください。
省エネのためにはコンパクトな建物の形状が有利である事、一方では”施設”のイメージを持たせない分散型のプランニングが求められている事、この矛盾に気が付いた学生が既にいた事を嬉しく思います。今回の課題に隠された、この意地悪な要求を、知恵を絞って両立させてみてください。
お年寄りと子供を同じ空間に同居させることへの懸念を表明している人もいましたが、必ずしも全てを共有する必要はなく、お互いの気配を感じられ、気軽に訪問できるような距離を保つ、あくまでも2つの施設の”関係のしかた”がテーマです。失敗を恐れずに提案してみてください。
それから、最近私の中で流行っているのが、油粘土による形のスタディーです。
スタイロや紙で模型を作るよりもよっぽど思い切って、いろいろな形を試すことができます。
どんなモノが出来ても、丸めてしまえば跡形も残らないので気が楽。
粘土ヘラを使って形を切り刻むうちに、頭の中が整理されていったりするので是非お勧めです。
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このコメントから、学年とわず色んなところで参考にできるような気がします。
今度は、中間発表です。
建築脳、省エネ脳、福祉脳、地域性脳、・・いま持っている脳をフル活用してトライしてみてください。
2010-10-22
2年生課題「木造住宅の設計」の現在
副手の山田です。
怒涛の更新ラッシュ第3弾。
10月から後期が始まり、2年生も新たな課題に取り組んでいます。
「木造住宅の設計」。
この課題は奥が深いですよ。
まず木造住宅というものを真剣に考えるいい機会です。
日本古来からの建築工法を理解して、実現可能な木造の家を設計する。
「住宅」というもの見つめてみてください。
それと、この課題には本学科の先輩3名が非常勤講師として参加されてます。
普段接している先生とは、また違ったアドバイスがもらえたようで、2年生にとっては、すごく参考になる機会ですね。
自分の考えをプレゼンし、それに意見をもらうということは、いろいろな場面で役にたちますよ。
第1線で活躍されている講師の皆さんから、
多くのことを学んでください。
期待します。
2010-10-22
1年生奮闘中
副手の山田です。
怒涛の更新ラッシュ第2弾
1年生の課題風景です。
大学生活も後期に入り、すっかり高校生気分が抜けてきた(?)
演習の課題も基礎的なことが多いけど、志のあるものが誰もが通る道。頑張って取り組んでます。
2010-05-19
2010年5月。ケン・カン動いてます。
先日、携帯電話を洗濯してしまった副手の山田です。
5月の連休があっという間に過ぎ去り、
建築・環境デザイン学科も「五月病」など感じる暇もないほど、新たな演習課題が進行中でございます。
新学年になってから1年生は初めて取り組む大学の演習体験。
そして2年生と3年生は、少しずつ高度な課題になっています。
ここで、各学年が取り組んでいる課題をご紹介。
【1年生】:イス(1/1)の制作
本年度からはじまった新しい演習課題です。