こんにちは。
後期に開講している“保存科学演習(2年生対象)”の一コマです。
この演習では、現代の文化財保存修復では避けて通れない、科学的な調査のうち、レントゲンなど、光学的な調査方法について学びます。
毎年、グループごとに作製した『仮想文化財』を実際に
レントゲン・赤外線・紫外線・エミッシオグラフィーの4つの手法で調査します。
各班、趣向を凝らした多層構造の絵画。
肉眼で見えない情報は、見えてくるのでしょうか?
レントゲンフィルムをライトボックスを使って観察。
お医者さんみたいなシーン。
真剣に結果を考察中!
たぶん・・・(笑)
この後、エミッシオグラフィー、紫外線での蛍光反応と続きます。
赤外線での画像をプリントアウト
絵に赤外線を照射して、特殊なカメラで観察しています。
下の層の情報、見られましたか〜?
毎年恒例
大学院修士1年生レビュー
の時期がやってきました。
美術史・文化財保存修復学科の関連領域である
『保存修復研究領域』に所属する学生の発表は、明日
12月7日17:30〜
大学本館207講義室
です。
発表テーマは以下です。
1.江戸時代の仏像の保存修復
―山形県を中心に活動した江戸時代末期の仏師の作例を中心として―
2.焼損資料の保存修復
―火災被害を受けた文書資料の状態観察と処置検討―
3.雛人形の保存修復
4.椿貞夫作品の科学的調査結果の再考察
5.陶磁器の保存修復
〜美術館・博物館所蔵作品における再修復の理念と介入方法について〜
皆様、こんにちは。
本格的な冬を予感させる寒さとなってきました。
風邪などをひかないよう、体調管理に努めましょう!
さて、
この度
美術史・文化財保存修復学科と文化財保存修復研究センターの情報や、
担当の日常的なつぶやき?を記したTwitterを始めました!!
受験希望の皆さん
文化財とその修復に興味がある一般の皆さん
卒業生の皆さん
もちろん、在学の皆さん
すでにtwitterご利用の皆さんは、
@BibunTUADを検索して、是非フォローをお願いします!!
twitterを利用していない皆さんも、この際登録しちゃいましょう!
twitterで検索すれば、簡単ですよ。
下の写真がアイコンです(西日に照らされたセンター)。
今日は いい夫婦 の日です
気が付いていたけれど2010年も残すところわずかです
いろいろありますけれど
準備室から虹がみえたので のせます
なんて おおきくて すこやかな 虹でしょう
これで今日も頑張れるような気がする
でもそういうものですよね 人生って(ぶつぶつ・・・)
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今日は福島県立美術館見学をレポートします
美・文学科で必修の開講科目に「保存修復概論」があります
受講生は美・文学科のみならず
美術科やデザイン工学部の方も受講されています
今回は大学院生とか希望参加者などなど
まるっと一緒に合同学外研修として 行って参りました
さて どのようなお話が聞けるのかどんな作品に出合えるのか
おそらく副手が一番わくわくでした
まずは福島県立美術館へ到着です
担当学芸員さんのお話を聞きながら企画展をみせていただきました
企画展は「古代エジプト神秘のミイラ展」です
多くの方がじっくり味わっています
この企画展についてレポートすることが学生さんへの課題となりましたので
ここではあまり触れないことにいたします
そのあと 昼食をとってから 午後からは常設展をみて参ります
常設展示入口には佐藤忠良氏の作品が展示されていました
F原先生がお話しせずにはおれません!
素材や技法のポイント
設置方法や設置場所における問題点、なぜこの場所においているのか
鑑賞者のための配慮などなど
また 常設展示室へ入ってからは
担当学芸員のH先生(本学の非常勤講師でもあります)による
作品解説も非常に興味深く 学生さんたちだけでなく
そこにいる一般鑑賞者の方も聞き入っておられました
座学では決して味わうことのできない
とても貴重なお話やエピソードが盛りだくさんです
なんて贅沢なひとときでしょう!
☆補遺 保存修復概論について☆
・2009年度以降入学者(新カリキュラム)ですと2年次以降で履修可能です
・生涯学習事業プログラム(セルフビルドプログラム)のひとつでもありますので
一般の方もお気軽に聴講いただくことが出来ます
・しかし来年はどのような内容になるかは未定です興味のある方は来年お尋ねください
☆インフォメーション☆
福島県立美術館では特別展古代エジプト神秘のミイラ展が
12月5日(日)まで開催されています
その後は 大蔵寺へ参りました
大蔵寺は福島市街の南東に位置し 小倉山の中腹に建つ古刹です
収蔵庫に安置される本尊千手観音立像は
像高398.4cmの巨像です
圧倒的存在感で私たちを迎えてくれました
学生さんは 始め おお!というおどろいた表情でしたが
解説を聞いていくうちに 何かを見出そうとする姿勢に成っていきましたねえ (素晴らしい!)
このお寺には、本尊の他に多くの古像が伝わっていますが
そのほとんど朽損し尊名も判然としない破損仏群だということで
中には 両腕も無く 目鼻立ちも判然としない像もありました
しかし その存在感はとてもわたしたちを魅了し
かつ 安心させてくれるように感じました
詳しいことはわからないけれど
とても居心地の良いお寺だったのでした(合掌)
大学についたころには とっぷり日も暮れていましたが
みなさん 充実した一日を満喫していただけたのではないでしょうか
参加者は主に2年生で 今は一番忙しい時期ですが
たくさんの美術品あるいは文化財を
みてその力を養うことと 考える力を 大いに学んでいただきたいと願っています
(いつも書いてるけれど本当にそう思うのですもの)
ご健闘ください
☆おまけ☆
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