2009-09-04

特集:書籍「未来の住宅」

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こんにちは。

朝、追い詰められた気持ちで起きる、

古川です。

「やばいーどどどどどうしよう!」

というテンションで起きて、

少し考えて冷静になり、

「何がだよ!」とつっこみます。

今日は、ついに届いた!

(しかも300冊も!)

建築・環境デザイン学科教授陣の共著による

「未来の住宅―カーボンニュートラルハウスの教科書ー」

の特集をお送りします。

それでは写真で、

ちらっとお見せします・・・(ちらっとね、ちらっと)


こんな表紙ですよ。

「木」ですね。木々しいです。

そうです。エコ住宅は木造です。

これがもくじ。

もくじだけはクリックすると大きくなります。

読んでみてください。


まずはレクチャー。

素朴な疑問に、対談形式で答えています。

たとえば「森林伐採は環境破壊にならないのですか?」とか、

「断熱性能が高いと風通しが悪くなりませんか?」とか、

ほんとに素朴なことです。

それぞれ1ページから3ページで完結に易しく説明されています。

イラストもたくさん。

(ちなみにイラストは4年生のサトウカオリさんが担当しました。

プロ顔負けの仕事ですね。大変だったみたい・・)

それから、インタビューやコラム。

秋田県能代市で無暖房住宅を設計されている建築家の方や、

環境や平和に関する活動をおこなっているマエキタミヤコさんにインタビューしたり、

ランドスケープを専門にする廣瀬先生に、その視点から意見をいただいたり、


そして最後は、実際につくってみよう!

実際に設計するプロセスあますところなく掲載。

さまざまな条件が絡み合って浮かび上がる

リアルな課題がみえてきます。


しかも、巻頭にはこんなきれいな写真が載っていたり。

巻末にこの本ができるまでの裏話が載っていたり
そんなこんなで、結局お伝えしたいのは

あまのじゃくな古川でも素直にすっと読める本だ、ということです。

エコロジーとかサスティナブルって最近よく聞きます。

それは、商品のパッケージとして流行っているからです。

エコらしくすれば、売れるからです。

エコ住宅だって、いろんなハウスメーカーや工務店が、

それぞれ違ったエコハウスを競って大々的にアピールしています。

でも、ほんとうにそれってエコなんだろうか。

たとえひとつひとつがエコだったとしても、

みんなが違う方向にがんばっていたら、

ちぐはぐでとても効率の悪いことにならないだろうか。

そんなことを感じます。

それに、誰かが儲けようとしてつくった

売るための文句に踊らされているだけなのに、

「いいことしてる。」って気持ちよくなっている自分って、

なんだか間抜けだと思います。

そんなことはやめよう。

自分の頭で根本的なところから理解して、

自分の暮らしを自分で、エコ仕様にコーディネイトにしていこう。

そういうふうに思わせてくれる本です。

だから、建築関係者や家を建てようとしてる人だけでなく、

最近の「エコ」ってなんか信用できないぞって思ってる人に、

ぜひ読んで欲しいです。

準備室でも販売しております。

見学にきた高校生の方や、学生、大学の関係者の方は、

準備室にいる古川か中村さんに

一声かけてもらえれば、すぐにお渡しいたします。

また、もちろんネットショップや書店でも置いております。

山形市内だと、ふみや書店さんであれば確実においていただいていますので、

ぜひ、お手に取ってみてください。

*****

さて、本日は高木正勝さんのイベントですね。

楽しみです。

そして週末は古川、また旅立ちます。

友人の結婚式で岩手です。

大学院時代の同期なのですが、

なんと、

当時留学にきていたスウェーデン人の彼と結婚します。

留学生と結婚!

そんなことも起こる、この大学です。

それではまた。

 

2009-07-17

プロジェクトレポート2

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こんにちは。

自転車で坂を下っていると、顔に虫があたります。

たまにでっかいものが激突して、

バチっていいますから、ドキドキします。

古川です。

オオウラさん(うらちゃん)、なかのひとさまサイトウくん

ご紹介およびリンクありがとうございます!

さて今日は、学生のプロジェクトチーム

「ヤマガタ蔵プロジェクト」について。

彼らのサイトはこちら。

今年で7年目に入ったこのプロジェクト。

そもそもの発端は、ひとりの女子学生の

蔵に対するあこがれの気持ちでした。

彼女はある蔵に入った瞬間、

なんともいえないその空気に、魅せられたのだと思います。

実は彼女は東京で生まれ育った人間だったのですが、

山形の人にとってあまりにあたりまえだった蔵という存在を

鮮烈に発見したのが、外からきた若者だったということ。

日常の中のなにげないものの価値というのは、

得てしてそうやって発見されるものなのかもしれません。

その蔵の空間の魅力を言葉にしてみると、

中の空気が不思議にシンとして静かなこと。

これは漆喰の壁が温度や湿度を一定に保っていることや、

その厚みによる心理的な効果があると思います。

そして、人々のごく個人的な生活の積み重なりを、

そこかしこに感じることができること。

山形に多い座敷蔵は、

だいじなものをしまっておく倉庫としての機能もあり、

住人の誇りとして、深い思い入れの対象でもありました。

2009-07-14

プロジェクトレポート1

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こんにちは。

ブログを更新すると目がおばあちゃんになりますね。

しょぼしょぼです。

古川です。

今日はプロジェクトシリーズ。

建築・環境デザイン学科ではいくつかの、

社会的なプロジェクトチームが発足しています。

その中で今日は「山形R不動産」について。

彼らのサイトはこちら

要は住宅に限らず空いている物件を探して、

住宅に限らずいろんな用途に使えるように、

かっこよくカスタマイズしている人たちです。

「リノベーション」というのですが、

経済的にも環境のためにも、建物を新しくつくるのではなく、

すでにある建物を使っていこうというのが、

最近の建築界のひとつの流れになっています。

みなさんもテレビの「大改造!!劇的ビフォーアフター」見たことありますよね。

あんなかんじ。

実際に、R不動産の学生たちは、

もと旅館だった建物をカスタマイズして、共同生活をいとなんでいます。

学科ページのコラム(by馬場先生)に詳しい経緯が

ブログでも様子がわかります

さて、いま彼らが取り組んでいるのが、旅館に続くリノベ物件。

「一戸建て×2(畑付き)」です。

オープンハウスとして一般に公開しているその場所を、日曜日にのぞいてきました。








畑との距離感が良く、とても味のある物件でした。

よくよく聞いてみると破格の賃料で、改装のための待遇も抜群!

暇さえあれば、古川が住んで店開きたいくらいです。。。

うちはデザイン学科で唯一、課題で実物をつくれない学科なんですね。

家具やポスターやCMと違って、建築や公園やまちは、

お金や、いろんな人の労力が必要だから(大工さんとか)

試しにつくってみることが難しいんです。

でも、だからといって諦めたらもったいない

やりかたを工夫すればお金も大工さんも使わずに

自分たちで建築をつくることができます。

それが彼らにとってはリノベーションだったんですね。

DIYの精神でどんどん建築をつくっていく彼らの姿は

なんだか、かっこよく見えます。

課題ではまだ見ぬ大きな公共建築をシュミレーション。

大学から帰ったら半径5メートル以内を

トンカントンカン自分の手で建築していく。

すてきですね。

物件に興味のある方はホームページのお問い合わせ先に、

ご連絡ください。

*****

もうひとつのプロジェクト

「山形蔵プロジェクト」についてはまた後日。

古川、実は4年ほど前に蔵プロの代表をやっていたので、

熱が入ってしまいそうですね。

最後に今日の環境棟から。。



明日は3年生の課題「近自然工学」の最終提出。

みんな追い込みの作業をしていました。

今日は眠れないな…とつぶやいている人も…

体壊さない程度に、がんばれ!

あと、車と自転車の運転にだけは気を付けてくださいね。。。

明日、完成したものレポートします!

2009-07-07

山形R不動産リミテッド

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「山形R不動産」のはじまり

昨年から、僕が東北芸術大学で教え始めたのをきっかけに、山形の街なかを対象にして「山形R不動産」を始めることになった。一見「東京R不動産」の兄弟サイトで、地方版R不動産。今までも、福岡、金沢でもやってきている。しかし、山形の場合はそれらと決定的に違う部分がある。ただし、それは不動産紹介サイトではなく、街なかのライフスタイル、楽しみ方を表現するメディアに特化しようとしているところだ。
それには二つの理由がある。まず大学が主体なので不動産業を営めないこと。そしてもうひとつ、空き物件が人口の割に多過ぎることだ。最初、学生たちに「魅力的な空き物件を発見してこい!」と号令を掛けた。一ヶ月後、街なかの空き物件の場所がマーキングされた住宅地図を彼らは持って来た。僕はそれを見て驚愕する。「空き物件だらけじゃないか・・・」。そこには地方都市の現実があった。「山形R不動産は発見ではなく、街に対して、新しい住み方自体を提案し、交流人口を増やすエンジンにしよう」そう方向転換した瞬間だった。

まちなかを「住む」エリアとして捉え直す

今、日本じゅうの商店街は空洞化に苦しんでいる。同時に、さまざまな活性化案が考えられているが、どれもなかなかうまくいっていない。それは商業地を、商業の再生で再生しようとしているのに無理があるのではないか?
僕らの提案は、まちなかを「住む」エリアとして捉え直すこと。
なぜ、そこに考えが至ったか、その理由は案外単純な理由だ。学生たちに「郊外に住みたいか、まちなかに住みたいか?」と訪ねてみると、「そりゃ、飲み屋もバイト先も近い街なかも、住む場所としてはありだと思います。でも、住む場所がないんです」という答えが返ってくる。しかし、実際のまちなかを眺めると空き物件はたくさんある。問題なのは、それらがすべて店舗や事務所で、「住む」ための場所ではないこと。要するにミスマッチ。本来、ニーズがあるかもしれない居住機能が、まちなかには用意されてはいない。交流人口が増えない一因はここにあるのではないだろうか。

山形への小さな実践のスタート

どうせ空いたままにしておくなら、街のためにも、安く学生や若者の活動のために貸して、一肌脱いでくれる有志だっているかもしれない。みんな、再び街に若い人々の声が戻ってくることを望んでいるのだから。実際、空き物件をギャラリーやショップに改造したい人間たちはたくさんいる。しかし、イニシャルコストや保証金の存在が、それにブレーキをかけている。

まずは行動ということで、山形R不動産チームは、古い空き旅館を再生してアーティスト・イン・レジデンスや長期滞在型の宿、そして学生たちが運営するギャラリーをつくるプロジェクトが動き出した。旅館のオーナーさんを見つけ出し、強引にプレゼンテーションし、さらに予算が足りなかったので地元の銀行にも融資のプレゼンを行った。地方都市が強いのは、そのコンパクトさ。提案は瞬く間に承認され、3月に着工してした。コンパクトゆえに関係者が少なく、ものすごいスピードで結果が出るのだ。この古い旅館では、学生たちが設計し、そして壁のペンキを塗ったりしてチュ-ンナップした。自分たちが使う空間を、自分たちでつくって、それを街に定着させようとしている。山形への小さな実践のスタートだ。

建築環境デザイン学科
馬場正尊研究室

 


三沢旅館キッチン Before


三沢旅館キッチン After


廊下 Before


廊下 After


ダイニング Before


ダイニング After


ベッドルーム Before


ベッドルーム Before

山形R不動産リミテッド
「街中の空き物件再生中!_元旅館を学生が再生」の記事一覧
「街中の空き物件再生中!」ブログの中で、古い空き旅館を再生する様子を詳しく読むことができます。

2009-04-28

横浜開港150周年記念博覧会

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これは巨大蜘蛛のパフォーマンス。信号もよけながら、公道を走っています。大きさだけでもすごい迫力。じつは、この蜘蛛の後ろから、チェロやバイオリンなどの生演奏のバンドもやってきて、すごく雰囲気がいいです。


横浜開港150周年の記念イベントが今日から始まりました。
海の広場の会場をみかんぐみが担当。直線で曲面をつくる、一葉双曲面というかごのような形をつかって、会場を構成しています。この会場のなかには、フランスのパフォーマンス集団ラ・マシンの巨大蜘蛛がいて、ときどきパフォーマンスをします。横浜にお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。

2009-04-27

三沢旅館潜入!

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さて、学生たちが改造した三沢旅館がどうなっているのか。
のぞいてきました。

部屋がおしゃれなのか、おしゃれの人が住んでいるのか。
まったく、普通のアパートとはちがいます。

どこにあるかと言えば、ヨーロッパとかの学生の部屋みたいな感じ。
カスタマイズした空間が楽しそうです。

この部屋の奥の部分はDJブース。家具もすべて手作り。

2009-04-21

サスティナブルタウンのための10の提言

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なんと、サスティナブルタウン10の提言の改訂版がでます。
昨年刷った1000部があっという間に亡くなってしまいました。

一部は学生以外の一般の人にも見ていただき、ロハス大賞なるものにノミネートされたりもしました。パチパチ。

改訂版では一部、変更となります。「02資源」という項目が「02エネルギー」と変更になります。これは筑波大学の名誉教授 熊崎実先生からの指摘です。
これから、わたしたちの生活のなかで、カーボンフリーという概念が非常に大事になってきます。そのときに、どういう生活をするかは、資源という広い概念ではなく、やはり問題なのはいろいろな資源ではなく、もっと的確にいうとエネルギーだろうと。化石エネルギー、いわゆる石油を使うとCO2が増えます。そうなると、温暖化がとまらない。だから、化石エネルギーをできるだけ使わないようにしないといけない。そのためには、CO2のでない再生可能エネルギーを使うべきと。たとえば、それは太陽電池だったり、太陽熱だったり。また、薪を代表としたバイオマスエネルギーもよいのです。
薪をもやした時にでるCO2は、太陽エネルギーが光合成を通して、固定化したCO2であるので、いくら燃やしても、地球上のCO2は増えないのです。
(これはむずかしい概念です。わからなければ、メールください。丁寧に教えます。)
そういう点で、木材などのバイオマスエネルギーというのは非常によい訳です。なので、項目の名前を変えます。実は、内容はほとんど変える必要がないので、変えませんでした。

さて、改訂版がでるので、オリジナル版を持っている人は、そのうち価値が出てくるかもしれないです。そっちも大事にしてください。ではでは。

2009-04-11

このまえ紹介できなかった正20面体

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このまえの新入生のキャンプで紹介しそびれたプロジェクトがあるので、ここで紹介します。
実はこれは3月に赤城湖で行われた、小屋ジャンボリーでの写真なのです。
赤城湖では、氷の上から穴をあけ、わかさぎ釣りをするのです。その時、あまりに寒いので小屋をつくろうというのですが、その小屋をつくる競技なんです。
大学院の亀岡、須藤、松本チームはみごとな大きいものをつくりました。
風が強いのですが、なかでみんなで押さえるとそれはそれで楽しい。
先生はつくらなくてもいいのですが、わたしがつくったのはフラーという人が考案にしたフラードームの基本となるかたちです。こういう大きい模型もできると楽しいものです。

2009-04-10

三沢旅館=山形R不動産の第1弾

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えーと、昨年馬場さんが立ち上げた山形R不動産、まず第1弾で、三沢旅館を学生が泊まれる場所にしようというプロジェクトがスタートしました。
4年生の黒田くんと鈴木さんは卒業設計で、この旅館の使い方を提案したので、まさに学生のプロジェクトが現実のものとなったのです。これには紆余曲折がいろいろ。とにかく、しばらくお休みしていた旅館をまた、始動させるにはそれなりの設備が、、。また、他のさまざまな条件もすべてクリアしないとダメなわけです。いままで、一度も実際の仕事をやっていない学生が、動かすのは並大抵のことではない。
でも、最初にきめた中心市街地に住む。という目標のため、一同がんばりました。予算をカバーするためには、自ら手を動かすことをいとわず。壁のペンキ塗りは大変でした。ぬった皆さん、ご苦労様。
また、このプロジェクト。美術館大学構想センターの宮本さんの協力もあって、いくつかの部屋がアーティストインレジデンスに。ここを拠点に七日町でもアート活動を始めて行きます。学生は、町でのアート活動の拠点として活動します。
空間って、与えられるのではなく、手を加えていいもので、それをすれば劇的に変わっていくということが、とてもよくわかったのではないかと思います。そういう、私もペンキ塗り1日中していたことがあります。今の前の前の事務所で。とにかく、朝から晩まで塗ってました。つい、無口になっちゃうんだよね。
とにかくできた空間は、かっこよかったです。




2009-04-09

わくわく館

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先日修士をでた渡部さんが中心になって進めていた、わくわく館のカフェができました。

わくわく館というのは米沢にある米織りの工房で、体験もできます。
ところがその場所がよくわからない。また、そのために来た人しか休む場所がない。ということからカフェをつくることになったのでした。

渡部さんは、いごこちのよい場所を研究しながら、同時にそれをつくったことになります。
4月26日にオープンします。
場所は上杉廟のちかくです。

 

2009-03-19

なぜ木造建築なのか。

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オーストリアに行って、すっかり林業への理解を深めてきました。オーストリアはすごいなあと思っていたら、国土にしめる森林の割合はあまり変わらないんです。むしろ、日本が多いくらい。そういうときの言い訳に、日本の山は急峻だからむずかしいんだといわれたちもしますが、今回行ってきたオーストリアもアルプスがあるくらいですから、それもあまり変わりません。日本は、輸入木材が安く手に入るので、日本の林業が衰えてしまったという指摘がありますが、それはそうでしょう。
これからの環境を考えるのに、二酸化炭素の排出量を減らす必要がありますが、木材に関しては二酸化炭素は増えないのです。たまたま、そこにある二酸化炭素を固定化しているのは木なので、いくら木を使ってもカーボンニュートラルといえるのです。
 さて、昨年、一度ガソリンがものすごく値上がって、社会のいろいろな場面で支障を来したのをみなさんは憶えているでしょうか。OPECが価格を操作しただとか、投機筋の資金が流れたとか(言ってる本人がどういうことなのかよくわかりませんが、)言われていますが、確実にいえるのは、石油の値段は日本人が決められないということです。
 森林はいま、手入れが必要です。間伐をしないと大きな木が育ちませんし、山も荒れてしまいます。
 昨日の新聞でも、森林組合の赤字の問題が出ていましたが、そこはなんとかする必要があります。県や町が直接関わるようなことがあってもよいのではないでしょうか。いま、都道府県がこれを積極的に進めると、日本の森林の多い地方は、確実にエネルギーの自立に近づきます。これこそ、グリーンニューディールと言えるでしょう。

さて、林業全体の話しはいいとして、ファアールベルグ地方には、モダンな木造建築がいっぱいありました。どれもかっこいいんです。伝統的な物も多くあります。でも、そうではないモダンなものも多くあって、うまく風景に溶け込んでいました。こういう建築いいですねえ。