2009-04-09
わくわく館
先日修士をでた渡部さんが中心になって進めていた、わくわく館のカフェができました。
わくわく館というのは米沢にある米織りの工房で、体験もできます。
ところがその場所がよくわからない。また、そのために来た人しか休む場所がない。ということからカフェをつくることになったのでした。
渡部さんは、いごこちのよい場所を研究しながら、同時にそれをつくったことになります。
4月26日にオープンします。
場所は上杉廟のちかくです。
2009-04-04
2009年の活動
こんにちは。
何がすごいって、しむけんブログすごいですねえ。なんていったて毎日更新されているのがすごい。それも量も。志村先生、がんばってください。
やっぱり、臨場感がすばらしい。わたしも見習います。
さて、明日から新学期。学科長2年目です。いろいろわからないことも多かったのですが、山畑先生をはじめ、学科の先生に支えられてなんとかなってきました。いろいろありがとうございます。
去年、いろいろなことをやったのですが、一番大きいのは、東北にある東北芸術工科大学がこれからどうやったらいろいろなことを発信できる学科、大学になるか。という学科のコンセプトを決めたことだと思います。だからといって、いきなり去年考え始めた訳ではなくて、学科の先生がいままで取り組んでいたことをまとめたら、ひとつ大きな目標が見えてきました。
それが、21世紀の環境を考えるサステイナブルの社会の実現!!
地球環境のことを考えていない今の建築や東京に一極集中してしまった都市計画、自然のことを大切にできない景観のことなど、すべての問題点を解決できるような、そういうものです。実は、それぞれの先生がずーっと考えて、活動してきたことです。
たとえば。
しむけんブログの志村先生は、建築の歴史が専門ですが、歴史や文化のことを研究しつつ、そういう建物の保存とかまちづくりを考えておられる。ホームページにも載っていますが、三浦先生は環境とエネルギーを中心に、建築とまちづくりを考えておられる。去年からの馬場先生は山形R不動産をはじめ、七日町の旅館をリノベーションしている。山畑先生は蔵プロジェクトをやって、まちの古い建物を利用して、保存している。廣瀬先生も、自然に対してのやさしい視線をもち、さまざまな施設をデザインしていらっしゃる。今年から先生になった渡部先生は温井先生といっしょに、森づくりの会をして、林業の活性化を考え、間伐とかそれを使われたグッズを開発されている。吉田先生は、交通の分野で、BDF(バイオディーゼルフエル=天ぷら油とかの再利用ですね。)などなど。
これを全部一言にすると「サスティナブル」という言葉になります。
これだけでは、よくわからないのでないか。範囲が広すぎないかということになり、『サスティナブル10』という冊子をつくりました。
まだ、手にされてない方がいたら、ぜひもらってください。大学のWEBからダウンロードもできます。
それから、始まって、客員で藤森照信さんにも来てもらって、自然素材をつかったすごくおもしろい話しをシリーズでしていただきました。
今後、ホームページにアップしていく予定です。
サスティナブル10の冊子は建築とまちづくり両方に使えます。
建築に関しては『エコハウス』ってどんなものかしら。っていう素朴な疑問から、いま、馬場先生、三浦先生、山畑先生でいろいろ調べて、本を作ろうとしています。エコに関する大部分は、三浦先生に教えてもらって、いろいろなところにインタビューに言ったり、実際につくるプロジェクトの模型をつくったりしています。本も企画が進んでいて、出版の予定も決まりつつあります。
まちづくりに関しては、最上町と始めています。でも、これは最上町だけではなく、山形全県に広げていきたい運動です。
夢は山形が「環境先進県」になって、日本全国のモデルになるということ。無謀な夢のようですが、そのポテンシャルはあまりあるほど、あります。
豊かな自然。個性的で豊かな農業。手がつけられていない林業。伝統工芸や木材加工などの工業。これらに共通するのは、一極集中しすぎた東京にはないものなのです。一極集中というのは、どうしたら東京みたいになれるかということでうが、それには無理がある。ぎゃくに、どうしたら東京みたいにならないか。という点では、着いていくというよりも、完全にトップランナーになれるポテンシャルを持っているといえると思います。考え方次第で大きく変われる可能性があるのです。
そんなことを言ったって、思われる方がいるかもしれません。それはそれで無理がないことかもしれません。見たことがないのですから。でも、世界には、山形の規模に近いところでも、いろいろがんばっているところが多い。特に似ているのはヨーロッパ、それも中央ヨーロッパと言われる、ドイツ南部とかオーストリア、スイスなんかがとても似ています。
もともとヨーロッパのその地方は、中央集権的ではなく、地方ががんばっているところでもあり、EUができてからは、国というよりも都市それぞれががんばっています。詳しい政治の体制の比較まではしていませんが、プロジェクトの取り組み方とかみているととても元気です。
さて、これから今年は、去年やっていたことを大きく発展させていきたいと思っています。
2009-04-03
去年とはちがうこと カリキュラム編(特に4年生)
そのまえに、ガイダンス 全員出席してくださーい。
結構、重要なこと、お話しします。
4年生、卒業設計のやり方を大きく変えます。
3年生、カリキュラムの変更があります。
2年生、製図室のルールについて、ちゃんと聞いてください。
1年生、心配なく。大丈夫、出席してください。新入生キャンプのお知らせもあります。
よろしくお願いします。
2009-03-31
ラジオやります。
ラジオモンスターという山形のミニFM局でラジオやります。
4月3日夜から。
最初の回は、山形R不動産の馬場さんとともに、どうして山形R不動産リミテッドがはじまったのかの話しをします。
みなさん、聞いてください。
よろしく。
2009-03-27
サスティナブル10がノミネートされました。
ロハスクラブのロハスデザイン大賞にノミネートされました。
なんかいろいろな人を巻き込む感じが良いのですって。
ぜひ、みなさん、投票してください。
http://www.lohasclub.jp/lda/2009/nom2tns.cgi?typeid=3
よろしくお願い致します。
2009-03-26
卒業式
先日、卒業式がありました。総勢49名が卒業。3名が修了。1名が博士課程修了で学位取得。
みなさん、おめでとうございます。
社会に出てからもがんばってください。
卒業生の皆さんは、どこかすこしだけ、社会人になりかけていた。これはあまりあたりまえではない。人はみな連続的に変化していくので、卒業式になったからといって、ポンと社会になる訳ではないのである。でも、なぜが、連続的ではなく、不連続的にポンと社会人になるかけていたのであった。とても、不思議。
これが4月になると、また、不思議なことが起こる。
学生の皆さんの年齢が一つ上がると、1年生は2年生に。2年生が3年生に。3年生が4年生の顔になるから不思議である。
1年生はフレッシュな感じよりも馴れてなにかやってやろうという顔になり、2年生は充実した顔になる。3年生は最上級生に、そろいもそろって、ポンと変化するのである。
この変化はあまりに見事で感動的ですらある。
そういう季節がやってきた。
2009-03-19
なぜ木造建築なのか。
オーストリアに行って、すっかり林業への理解を深めてきました。オーストリアはすごいなあと思っていたら、国土にしめる森林の割合はあまり変わらないんです。むしろ、日本が多いくらい。そういうときの言い訳に、日本の山は急峻だからむずかしいんだといわれたちもしますが、今回行ってきたオーストリアもアルプスがあるくらいですから、それもあまり変わりません。日本は、輸入木材が安く手に入るので、日本の林業が衰えてしまったという指摘がありますが、それはそうでしょう。
これからの環境を考えるのに、二酸化炭素の排出量を減らす必要がありますが、木材に関しては二酸化炭素は増えないのです。たまたま、そこにある二酸化炭素を固定化しているのは木なので、いくら木を使ってもカーボンニュートラルといえるのです。
さて、昨年、一度ガソリンがものすごく値上がって、社会のいろいろな場面で支障を来したのをみなさんは憶えているでしょうか。OPECが価格を操作しただとか、投機筋の資金が流れたとか(言ってる本人がどういうことなのかよくわかりませんが、)言われていますが、確実にいえるのは、石油の値段は日本人が決められないということです。
森林はいま、手入れが必要です。間伐をしないと大きな木が育ちませんし、山も荒れてしまいます。
昨日の新聞でも、森林組合の赤字の問題が出ていましたが、そこはなんとかする必要があります。県や町が直接関わるようなことがあってもよいのではないでしょうか。いま、都道府県がこれを積極的に進めると、日本の森林の多い地方は、確実にエネルギーの自立に近づきます。これこそ、グリーンニューディールと言えるでしょう。
さて、林業全体の話しはいいとして、ファアールベルグ地方には、モダンな木造建築がいっぱいありました。どれもかっこいいんです。伝統的な物も多くあります。でも、そうではないモダンなものも多くあって、うまく風景に溶け込んでいました。こういう建築いいですねえ。
2009-03-16
オーストリア エネルギー編
オーストリアは日本と同程度、森林に恵まれた国です。
間伐をするのも、それらを砕くのも、かなり機械化進んでいます。
写真はタワーヤーダーといい、間伐をロープウエーみたいにおろすための機械です。クレーンのブームのような棒を支柱にして、山のなかに立て、ここからロープをはり、おろしていきます。
大きなかにの爪のような物でつかみ、チェーンソーがでてきてて、木を適当な長さに、ちょっきんちょっきん切っていきます。
木は、製材、製紙、燃料用に分けられ、山からおろされます。
これは木のチップ。砕いたチップは燃料用としてあつめられ、乾燥して保管、それから各エネルギーのプラント(っていってもとても小さいものですが、)に運ばれ、燃やされます。
これは地域暖房をコンピュータ管理しているところにあるコンピュータの画面。
どこの家にどのくらいの熱量が供給されているか、一目瞭然。
2009-03-16
オーストリアその4
こちらは町の観光センターのような建物。一見するとビルですが、外壁が木の木っ端を魚の鱗のように貼ったシングル葺き。
これはカフマン氏によるコミュニティーセンター。太陽電池のパネルでできた屋根がなんともよいスペースを作り出しています。
2009-03-16
オーストリアその3
冬の間の馬の練習場の屋根も木造のトラスで支えられています。
高さがあるので、これなら馬と人にとってもスペースはばっちり確保されています。
下は工場の大空間。こちらは張弦梁という方法で、つくられた木造の屋根。
ワイヤーがあって始めて成り立つ構造。
写真は外から撮っているのでわかりにくいのですが、体育館の構造です。
大きな梁です。
この下の空間でテニスコートがありました。
なるほど、このアーチの下でテニスをする訳ですね。
2009-03-16
オーストリアその2
これは住宅。(上の写真)
こんなに雪はつもっていても中は快適。
暖房は地熱を利用しているそうです。
大きな谷の上に立っていて、ここも眺めはばっちりです。
下の写真はカフマンさんという建築家の事務所。
2009-03-16
オーストリアに行ってきました。
写真を添付しようとしていたら、消えてしまったのでもう一度書いています。
さて、2月27日から3月5日までオーストリアにバイオマスのさまざまな取り組みを見てきました。
ペレットストーブの工場や実際に間伐を行っているところ。私として一番おもしろかったのは新しい木造の住宅や公共施設の取り組みがいっぱいあったことです。
上の写真は婦人博物館。この下の階は消防署になっています。