2009-06-01
オープンキャンパス
みなさん、オープンキャンパスにきていただきありがとうございました。
昨日は雨のなか、たいへんだったかと思います。
ブログをみて、いろいろな学科でいろいろなことをやっているのを知り(自分たちのことが大変で意外と知らないんです。)それぞれ、おもしろそうだな。と思いました。む、、いろいろわたしが入りたい。
さて、学科の説明をしていていろいろやっていることが、少しずつ実現しているなと思いました。サスティナブル10も最上町といろいろ始めています。また、エコハウスもいろいろ動きがあります。今度のオープンキャンパスには本ができるかも。
あと、本当のエコハウスも動き始めました。まだ、具体的にはまだ、ここではかけないんだけれども、、。
また、報告します。
8月のオープンキャンパスにはいろいろ新しいことがあると思うので、ぜひみなさん来てください。
あと、AO入試の方法もかわり、挑戦しやすくなっているのでそちらの方もよろしくお願いします。
2009-04-18
失敗
昨日、一時限目だと思って、教室に行ったら、3年生が。1年生の授業なのにおかしいいなあと思って、「これ、1年生の授業じゃないの??」って聞いたら、ほぼ全員が「じゃあちがう」って感じで、みんな席を立つ。と、いうところで、間違っているのは私ということに気がつきました。焦らせたみなさん、すみません。
えーと、昨日でラジオの3回目の放送が終わりました。昨日の話しは「三沢旅館」のリノベーションの話し。卒業製作で取り組んでいた黒田さん、鈴木さんに馬場先生がいろいろインタビューしてくれました。
その収録が行われているとき、私は山形市立第4小学校にいました。
3年生の課題は、第4小学校の建て替え計画なのです。身近なビルディングタイプである小学校ですが、いろいろと変革の時期にあり、さまざまな試みがなされています。ぜひ、3年生にもはりきって、新しいタイプの学校を試してもらいたいものです。
2009-04-16
いよいよ課題がはじまります。
演習がはじまります。
3年生、最初の建築の課題は小学校。だれでもなつかしいビルディングタイプです。課題の想定場所は、市内の第4小学校。ここ何年か同じ課題をやっていますが、毎年、すこしずつ傾向が違います。今年は、教員の人数が少なく、2人で担当します。履修者も多いです。
さて、昨日の平行定規につづいて、第2弾。
そのとき私はどんな課題をやっていたか。
第1課題 ホテル 谷口義生
第2課題 街角の郵便局 坂本一成
第3課題 小学校 山下和正
第4課題 ホールをもつスタジオ 槙 文彦
第5課題 商業施設 倉俣史朗
第6課題 建築美術館 坂本一成
でした。前半の課題に関してはあまりいい記憶がありません。最初の課題はむずかしかった。三井倶楽部の庭園のなかに、ホテルを建てるという課題。わけもわからずに大きいものを建ててしまい、失敗しました。多分、小さなヴォリームをちりばめるのがよかったと後で知らされましたが、後の祭り。郵便局は、巨大なポストをつくって、ヴェンチューリのアグリーダックと言われ、(わからない人は、ヴェンチューリのラスベガス 読んでね。)小学校もよくわからず終わってしまった。あまり、楽しいことを考えなかったんですね。 自分が、たのしいことを考えないと案も楽しくなくなります。
これは不思議だけど、本当。だから、課題は、たいへんでも楽しくやらなくてはいけない。厳しい人の空間は、ホントに厳しいんですから。
夏休みは悶々と過ごし。そのあとの2つの課題は楽しくて、しょうがなかった。いろいろ考えたことが、受け入れられて、さらにヒントをもらうわけです。ヴォリームを模型でつくって、できた形はそれなりの説得力があって、おもしろかった。ただ、未消化のところがあって、ちょっと残念な結果となりました。
商業建築は願ったり、叶ったりの課題です。もともと、商業には興味があったんです。そうはいっても、建築の世界では、比較的邪道。(知らなかったです?)コマーシャリズムは否定されやすいのです。でも、そのころの倉俣さんはもっともとんがったインテリアデザイナーだったから、彼のつくる空間は全く違った。ある意味、とても建築っぽいのですが、もっと、一つ一つの部分にこだわりがある。そのとんがり方がかっこいいとあこがれて、案も洗練されていきました。そうなるとホントに楽しい。寝るのも忘れるほどでした。
前期だけだったら正直、わたしは建築家になっていませんでした。やはり、後期の課題でぐーっとのめり込めたからこそ、楽しさがわかってしまった。
そうなると、ちょっとやそっとで辞められません。のめり込まないとダメなんです。単純にやりたいことを、ぐーーと押し出す感じです。あれも、これもといったら失敗する。課題ってそういうもんです。
皆さんもがんばってください。
2009-04-14
平行定規
山畑先生から相談された。2年生が、インクペンと平行定規(1万5千円)の両方を買うことができないので、インクペンとT型定規(4千円ぐらい)のセットでなんとかならないと聞いているという。なるほど。
そういうこともあるかもしれない。なぜなら、建築・環境デザイン学科は、全員が建築士になることを前提にしていないので、建築の仕事に就かないのであれば、なにもそんな高い買い物をする必要なんてないはずなのである。それは、それで、納得。いずれ、CADに移行するのだ。と思っていられるかもしれぬ。
ちなみに私は大学に入ったときに、あまりに嬉しくて、親にこれがなければ、建築家(士)になれぬとだだをこねて、20万くらいの6畳の部屋を占領するような代物(A1の平行定規でした。)をほしいと、親の細いすねをかじったのであった。あとから考えると、かたちからはいることが多い。でもね、かたちからはいって、その気になるのも必要なのだよ。もちろん、そのころはコンピュータなどという、すぐに古くなってしまう物もなかったから、それだけでよかった。そしてそれを買ったことで、自分の未来が開けたような気すらしたのである。もちろん、それを買ったからといってそんなことはなく、課題の締め切りに追われるつらい日々が待っていたのである。でも、そういう気分を味わうのはたいへん良いことだとも思う。
さて、では、建築家にとって平行定規とはどういうものか。それは簡単。それは料理人にとっての包丁。美容師にとってのはさみ。(プロユースは10万円もするはさみがあるらしい。)カメラマンにとってのカメラに等しい。よく切れる包丁をつかわない料理人の料理はまずい。きれないはさみでは、うまくカットはできない。借りたカメラをもっているカメラマンはどこにもいない。
いずれコンピュータを使うからといって、平行定規を買わないのもこれまたダメである。ここにあげた職業も含め、肉体的な鍛錬が必要なのだ。自分の体にしみ込んだ感覚が必要なのである。肉体的な鍛錬がなくては、建築家という職業にはつけない。私の知っている建築家はみな、手が動く。模型や図面やパースやスケッチなど。とにかく手を使うことがうまい。全部かどうかはさておき、何かに秀でている。体に叩き込んだスケール感はだれにもまねできない物だ。
なので、もし、建築家になりたいと思っている人で、平行定規を買うことを迷っている人がいたら、ぜひ、無理をしてでも、平行定規を買ってほしい。
2009-04-04
2009年の活動
こんにちは。
何がすごいって、しむけんブログすごいですねえ。なんていったて毎日更新されているのがすごい。それも量も。志村先生、がんばってください。
やっぱり、臨場感がすばらしい。わたしも見習います。
さて、明日から新学期。学科長2年目です。いろいろわからないことも多かったのですが、山畑先生をはじめ、学科の先生に支えられてなんとかなってきました。いろいろありがとうございます。
去年、いろいろなことをやったのですが、一番大きいのは、東北にある東北芸術工科大学がこれからどうやったらいろいろなことを発信できる学科、大学になるか。という学科のコンセプトを決めたことだと思います。だからといって、いきなり去年考え始めた訳ではなくて、学科の先生がいままで取り組んでいたことをまとめたら、ひとつ大きな目標が見えてきました。
それが、21世紀の環境を考えるサステイナブルの社会の実現!!
地球環境のことを考えていない今の建築や東京に一極集中してしまった都市計画、自然のことを大切にできない景観のことなど、すべての問題点を解決できるような、そういうものです。実は、それぞれの先生がずーっと考えて、活動してきたことです。
たとえば。
しむけんブログの志村先生は、建築の歴史が専門ですが、歴史や文化のことを研究しつつ、そういう建物の保存とかまちづくりを考えておられる。ホームページにも載っていますが、三浦先生は環境とエネルギーを中心に、建築とまちづくりを考えておられる。去年からの馬場先生は山形R不動産をはじめ、七日町の旅館をリノベーションしている。山畑先生は蔵プロジェクトをやって、まちの古い建物を利用して、保存している。廣瀬先生も、自然に対してのやさしい視線をもち、さまざまな施設をデザインしていらっしゃる。今年から先生になった渡部先生は温井先生といっしょに、森づくりの会をして、林業の活性化を考え、間伐とかそれを使われたグッズを開発されている。吉田先生は、交通の分野で、BDF(バイオディーゼルフエル=天ぷら油とかの再利用ですね。)などなど。
これを全部一言にすると「サスティナブル」という言葉になります。
これだけでは、よくわからないのでないか。範囲が広すぎないかということになり、『サスティナブル10』という冊子をつくりました。
まだ、手にされてない方がいたら、ぜひもらってください。大学のWEBからダウンロードもできます。
それから、始まって、客員で藤森照信さんにも来てもらって、自然素材をつかったすごくおもしろい話しをシリーズでしていただきました。
今後、ホームページにアップしていく予定です。
サスティナブル10の冊子は建築とまちづくり両方に使えます。
建築に関しては『エコハウス』ってどんなものかしら。っていう素朴な疑問から、いま、馬場先生、三浦先生、山畑先生でいろいろ調べて、本を作ろうとしています。エコに関する大部分は、三浦先生に教えてもらって、いろいろなところにインタビューに言ったり、実際につくるプロジェクトの模型をつくったりしています。本も企画が進んでいて、出版の予定も決まりつつあります。
まちづくりに関しては、最上町と始めています。でも、これは最上町だけではなく、山形全県に広げていきたい運動です。
夢は山形が「環境先進県」になって、日本全国のモデルになるということ。無謀な夢のようですが、そのポテンシャルはあまりあるほど、あります。
豊かな自然。個性的で豊かな農業。手がつけられていない林業。伝統工芸や木材加工などの工業。これらに共通するのは、一極集中しすぎた東京にはないものなのです。一極集中というのは、どうしたら東京みたいになれるかということでうが、それには無理がある。ぎゃくに、どうしたら東京みたいにならないか。という点では、着いていくというよりも、完全にトップランナーになれるポテンシャルを持っているといえると思います。考え方次第で大きく変われる可能性があるのです。
そんなことを言ったって、思われる方がいるかもしれません。それはそれで無理がないことかもしれません。見たことがないのですから。でも、世界には、山形の規模に近いところでも、いろいろがんばっているところが多い。特に似ているのはヨーロッパ、それも中央ヨーロッパと言われる、ドイツ南部とかオーストリア、スイスなんかがとても似ています。
もともとヨーロッパのその地方は、中央集権的ではなく、地方ががんばっているところでもあり、EUができてからは、国というよりも都市それぞれががんばっています。詳しい政治の体制の比較まではしていませんが、プロジェクトの取り組み方とかみているととても元気です。
さて、これから今年は、去年やっていたことを大きく発展させていきたいと思っています。
2009-04-03
去年とはちがうこと カリキュラム編(特に4年生)
そのまえに、ガイダンス 全員出席してくださーい。
結構、重要なこと、お話しします。
4年生、卒業設計のやり方を大きく変えます。
3年生、カリキュラムの変更があります。
2年生、製図室のルールについて、ちゃんと聞いてください。
1年生、心配なく。大丈夫、出席してください。新入生キャンプのお知らせもあります。
よろしくお願いします。
2009-03-26
卒業式
先日、卒業式がありました。総勢49名が卒業。3名が修了。1名が博士課程修了で学位取得。
みなさん、おめでとうございます。
社会に出てからもがんばってください。
卒業生の皆さんは、どこかすこしだけ、社会人になりかけていた。これはあまりあたりまえではない。人はみな連続的に変化していくので、卒業式になったからといって、ポンと社会になる訳ではないのである。でも、なぜが、連続的ではなく、不連続的にポンと社会人になるかけていたのであった。とても、不思議。
これが4月になると、また、不思議なことが起こる。
学生の皆さんの年齢が一つ上がると、1年生は2年生に。2年生が3年生に。3年生が4年生の顔になるから不思議である。
1年生はフレッシュな感じよりも馴れてなにかやってやろうという顔になり、2年生は充実した顔になる。3年生は最上級生に、そろいもそろって、ポンと変化するのである。
この変化はあまりに見事で感動的ですらある。
そういう季節がやってきた。
2009-01-04
あけましておめでとうございます。
みなさん、いかがお過ごしですか。
ともかく、2009年があけました。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしく。
新聞を読んでいても、100年に一度の不景気だとのこと。暗いニュースばかりですが、やはり、ここをなんとかchangeしていかなくてはいけないのだと思います。新聞でもいろいろ目立ったのは、「環境」をキーワードにした取り組み。太陽電池で走る自動車とか、さまざまな技術の話しでした。わたしたちの建築・環境デザイン学科のないようとだいぶかぶります。このブログでもいろいろ役立つ情報を流していきますので。楽しみにしていてください。
では,今年もがんばっていきましょう。
2008-12-02
授業
今日は建築デザイン概論の授業。建築家から見たサスティナブルの話しをしました。
ポイントは、
1、化石エネルギーをつかわない脱石油社会をめざすこと。
2、再生可能エネルギーは太陽、風力、水力、バイオマス。だからといってバイオエタノールはよくない。
3、建築は断熱が大事。でも、自然とふれあうことがとても大事などなど。
エコってなんだかすこしわかりやすくなったと思いませんか。
2008-11-18
ワンデイプロジェクト
その名の通り、一日のプロジェクトです。朝、課題が提出され一日かけて2年生から大学院生まで参加します。提出物も小さいので、技術よりもひらめき勝負のコンペです。
藤森先生の課題は『茶室』
みんなが畳の茶室をつくることに、藤森先生は「こんなに伝統というものが残っているなんて」と先生はびっくりしておられました。もうすこし、お茶を飲むとかリラックスするとか、そういう部分の案もあればよいなと思いました。
そのなかで小ささを追求していったら、こうなったという留学生チーム「ミリアム、マリア、エリザ」の案が優勝。本当に小さくて、頭を突っ込んでお茶を飲むのです。見てください。こんなに小さいんです。動いたら、揺れそうですね。
優勝の副賞に、藤森さんの作品集をもらっていました。
彼らはデンマーク王立アカデミーの学生。交換留学制度で来ています。
うちの大学からも行きます。今度はその内容を書きましょう。
2008-11-11
課題発表
いよいよ課題の発表です。
藤森先生の講評はとてもあたたかいものでした。ひとりひとりににそれぞれのコメントを頂きました。ときどき、学生の製図の上に、こうしたらよいよ。といろいろ描いて頂きました。
歴史家としての、いろいろな体験談を交えつつ、細かい表現に対するこだわりや判断は切れ味のよいデザイナーのものでした。
2008-11-08
課題製作真っ最中
今回の3年生の課題を担当してくださるのは、客員教授の藤森先生。課題の内容は「九の間」(ここのま)を持つ住宅です。3年生にとってはやさしい課題ですが、藤森さんがどんな切り口で評価してくれるのかまったく想像がつきません。馬場先生、山畑先生や私が中間発表は見たのですが、そのときの指導が的確かどうかは、藤森さんが来てくれて初めてわかります。
でも、ものすごく歴史にも詳しいし、いろいろ設計していらっしゃるので、いろいろな指摘が、、、あるかも、楽しみです。
学生は緊張しているらしく、課題の仕上げもはやいようです。