2010-12-02
山崎亮さんの講演会を開催いたします。
こんにちは。
地デジ化を機にテレビをやめようと思っています。
古川です。
思っているだけで、本当にやめられるかは分かりません。
今のところ、帰宅と同時にリモコンを手にしているてれびっこです。
さて、お知らせです。
12月16日(木)に学科の講演会を開催いたします。
今回は若手で知る人ぞ知る注目の「山崎亮さん」にお越し頂きます。
山崎 亮|プロフィール
1973 年生まれ。1999 年大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了。2006 年より東京大学大学院工学系研究科博士課程都市工学専攻在籍。studio-L 代表。公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構主任研究員。京都造形芸術大学、京都市立芸術大学、大阪工業大学、近畿大学、武庫川女子大学、大阪工業技術専門学校講師。共著に『テキスト:ランドスケープデザインの歴史』『震災のためにデザインは何が可能か』『マゾヒスティックランドスケープ』など。主な仕事に、有馬富士公園のパークマネージメント、島根県海士町の総合振興計画、鹿児島市のマルヤガーデンズのマネジメントなど。
近々山崎さんの『情熱大陸』が放送されるという噂も。
高校時代はラグビーとブレイクダンスに明け暮れ、
大学では農学部でランドスケープを学び、
メルボルンへの留学、都市工学の修士課程を終了後、
ランドスケープデザイン事務所に就職。
その事務所で、パークマネジメントという考え方を学んだそうです。
公園をつくってくれと言われれば、少し奇抜なカタチにしようと、公園は公園。
公民館みたいな公園をつくってくれと言われれば、木の下で書道教室をやったり、
池のほとりで英会話教室ができたりする公園をつくろうとする。
奇抜な形を模索することが重要なのではなく、
社会が求めているのにこれまで無かったプログラムを生み出すことが重要。
そんな考え方で、いままでになかった公園や、施設や、まちづくりを、
たくさん手がけていらっしゃいます。
参考にしたインタビューはこちらです。
http://www.mebic.com/creators-file/1090.html
雑誌Penの10月15日発売号に、特集記事もあります。
実に仕事の分野は多岐におよんでいて、
ランドスケープデザインはもちろんのこと、
島のまちづくりのための本の編集、
島のキャラクターや特産品のパッケージデザイン、などなど、
住民たちとのワークショップによりさまざまなものを生み出されています。
山崎さんに会ったひとたちに聞くと、
何やらその場の空気を読んで盛り上げ、ひっぱっていく力がすごい、とのこと。
この写真の表情といい、とても魅力的な方のようですよ!
建築が専門の方だけでなく、今、いろいろな形でまちづくりに関わっている方、
建築・環境の学生だけでなく、企画構想、プロダクト、グラフィックの学生にも、
ぜひぜひ聴いてほしい、講演会です。
日時:12月16日(木)18:00-20:00
場所:東北芸術工科大学 407講義室
定員250名 当日先着順 入場無料
ぜひおこしください!
*****
さて、
学科は4年生の卒制が佳境にさしかかっています。
こちらのブログ、4年生が卒制に取り組む悲喜こもごも、つづっております。
http://gs.tuad.ac.jp/kenkan2010/
ぜひご覧ください。
2010-12-02
「未来の家プロジェクト」の協同研究が始動です
無印良品の家と東北芸術工科大学の共同研究に関するお知らせです。
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未来の家プロジェクト(無印良品の家+東北芸術工科大学)
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建築・環境デザイン学科教員と学生が参画する「建築・環境デザイン学科チーム」では、
これまで、「未来の住宅/カーボンニュートラルハウスの教科書」の著書や「山形エコハウス」(山形市上桜田)の設計・建設などで、先進的な未来の住宅に関しての研究と実績を積んできました。
この度、同学科チームは「永く使える、変えられる」の基本コンセプトのもと、「長期優良住宅」認定仕様の「無印良品の家」を供給しているムジ・ネット株式会社(本社:東京都豊島区/代表取締役社長 松井忠三)と、これからの日本の住宅のあり方を研究開発するプロジェクト、「未来の家プロジェクト」を産学協同でスタートいたします。
大きな転換期にある日本の住宅とその暮らし方について、
無印良品の家のWeb上で、一般ユーザーへの意見交換を行いながら、これまでの木造住宅とは次元の違う物理的性能、デザイン、暮らし方の考察、研究開発を進め、「エコハウス」への普及促進へ取り組むことで合意いたしました。
今後は、「未来の家プロジェクト」研究段階を上記サイトで順次公開しながら、地球温暖化を阻止する省エネ住宅としての新しい尺度を作っていきます。
本学と無印良品の家のコラボレーションの理由は下記HPでご覧になれます。
また、来年1月にはシンポジウムを開催します。
◎無印良品の家
みんなで考える住まいのかたち「未来の家プロジェクト」ホームページ
◎無印良品の家×東北芸術工科大学 共同研究
第1回シンポジウム「わたしと地球にやさしい家」開催概要
「未来の家」について、皆さまと一緒に考えていきたいと思います。
そこで、第1回シンポジウムを開催いたします。
楽しく、また意義のあるトークセッションにしたいと思います。
皆さまのご参加をお待ちしています。
■日時:2011年1月21日(金)18:30〜20:30
■会場:京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス 1階101教室
■住所:東京都港区北青山1-7-15外苑キャンパス
■アクセス:JR総武線「信濃町駅」より(改札左折)徒歩約5分
東京メトロ半蔵門線・銀座線・都営地下鉄大江戸線「青山一丁目駅」0番出口より徒歩約8分
■定員:60名 (※予約制、先着順)
■内容:「わたしと地球にやさしい家」についてのプレゼンテーションとトークセッション
お問合せ:無印良品の家 MUJI新宿 家センター
TEL: 03-3353-7752
お申込み:「未来の家プロジェクト」のサイトより申込みください。
2010-12-01
ブログ再開
・・・・謝罪申し上げます。
学科ブログをホッぽらかしていました。
副手の山田です。
仕事というのは、どこからともなく降って湧いてくるものでして、ブログを書く気力が・・・というのは言い訳がましいでしょうか。
ミツバチ映画上映会も無事に終わりまして、学生のみなさんや一般のお客様にもお越し頂き大変感謝しております。
11/8日から更新していない間に、無情にも時は進んでおります。
・ワンディプロジェクト2010
・学科の映画上映会
・4年生 臨時中間発表会(設計の部)
・全国大学・高専卒業設計展示会
・環境的未来型
終わってしまったものからこれからのイベントなど、直近でブログに乗せるべき事項がたくさんありますね。
取り急ぎ、取繕いのブログになりますが、随時更新していきます。
お楽しみに。
2010-11-11
カッパドキア
学生たちとトルコのカッパドキアに行ってきました。宗教的な迫害を逃れて地下に町を造った時代は遙か昔となりましたが、今でも岩をくり抜いた穴の中に住み続けている人たちがいます。カッパドキアの冬はかなり冷え込みますが、岩や土は人々を暖かく包んでくれています。岩の中の住居は、天井は低いですが広さは十分あり、娘さんの部屋は2階にあるそうです。岩の中は蟻の巣のように多層構造になっているようです。リビングの床一面に敷き詰められた絨毯が心地よく、家族が寄り添って仲良く暮らしている雰囲気が伝わります。外から眺めると、一見、人など住んでいないただの岩山に見えますが、よく見ると、ストーブの煙突が突き出ていたり、穴にガラスがはめ込まれていたり、住居のかたちが見えてきます。地球につながった生活が脈々と継承されているのです。(カッパドキア、トルコ)
2010-11-11
建築はエネルギーを消費するものから生産するものへ
東北芸術工科大学の敷地に山形県のエコハウスが建てられた。
このエコハウスは地球温暖化と決別すべく、次世代の住宅として計画されたもの。
二酸化炭素の排出がゼロとなる住宅。そもそも、建築が二酸化炭素を排出するのはエネルギーを消費するからだ。
このエコハウスは徹底した省エネで消費する以上のエネルギーを自然のエネルギーで生産している。
壁には厚さ30cmの断熱材が入れられ、屋根には太陽光発電と大尉用熱温水器、暖房や給湯には木からつくった燃料を使う。
身近なところにある自然エネルギーを使えば建築はエネルギー自立できるのである。
建築が変われば世界を変えることもできる。
2010-11-08
【映画上映会】「ミツバチの羽音と地球の回転」in TUAD A+E
この度、東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科では11月25日(木)に、
鎌仲ひとみ監督作品「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会を開催いたします。
この上映会は、私たちが置かれている地球環境問題の現状を見つめ、
「これから自分たちがどのようなエネルギーを選択するのか」
「持続可能な社会とはなにか」
「私たちがこれからどうしたらいいのか」
など様々な視点で考えることを目的とした上映会となっております。
下記のとおり開催いたします。
一般の皆様にもご参加いただけます。
【開催概要】
東北芸術工科大学 映画上映会
■日 時:2010年11月25日(木) 18:00〜20:15(入場17:30)
■会 場:東北芸術工科大学 本館4階 407教室
■入場料:お一人様 1,000円
【主 催】
東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科
【問合せ】
TEL:023−627−2189(建築・環境準備室)
MAIL:env.info@aga.tuad.ac.jp
■映画「ミツバチの羽音と地球の回転」ご紹介はこちら(↓)
2010-11-02
早戸温泉石積み実習 続報【廣瀬俊介】
今夏、奥会津は三島町の早戸温泉で行った石積み実習の続報を届けます。
10月15日(金)午後2時より、地区にお住まいの方々を対象とした遊歩道改修の説明会を、施工後の点検を兼ねて催しました。
薄曇りの空から時折光が差す、そんな天候でした。
暑い夏のさなかに作業をする私たちの傍らにあったヤマアジサイの花は終わり、かわってシラネセンキュウが花を咲かせていました。
石垣の天端の石を一つ一つさわって確かめたところ、
表の積み石も裏込め石も施工直後より引き締まっていました。雨水が裏込め石を動かしつつ締め固められるのだ、と思い当たりました。
佐久間さんのお話では、
私たちが施工を終えて湯治場と集会所を引き払った8月28日(土)以来、数度強い雨が降ったが石垣はびくともしていないとのことでした。
福島県三島町に隣り合う金山町には、気象庁の地方気象観測所があります。そこでの観測値を調べると、9月8日(水)に1時間当たりの最大降水量が19.0mm、1日の降水量が63.0mmという雨が降っていることが分かりました。そして、もっと強い雨が同月12日(日)に降っています(日1時間最大降水量34.5mm、日降水量106.5mm)。
さらに、同月22日(水)、23(木)は日1時間最大降水量20mm、日降水量50mm相当の雨が連日降り続きました。
なお、9月12日の日降水量は金山地方気象観測所における観測史上1位、日1時間最大降水量は同3位であったそうです*註。
降雨の程度は土地によって違い、また観測所は三島の隣町に位置します。
かつ期間の限られた「観測史上」というとらえ方を絶対的な判断基準にはできません。
しかし、遊歩道の石垣もそだ柵も、当地では強い雨に数えられる降水に持ちこたえられたことは評価できます。
私たちは早戸温泉の駐車場に集まり、そこから只見川に面した斜面の緩やかなところを結ぶように通された遊歩道の新設部分を一同和気あいあいと歩きながら、石垣とそだ柵のある杉木立へと向かいました。
説明は私が主に担い、廣瀬研究室招聘講師であるデザイナー田賀陽介氏に補足をしていただきました。
遊歩道が元から歩きやすく、木立の間から垣間見える只見川の水面や川霧がたつ様子が美しく、土地の植物のさまざまな葉や花や実のかたちや色を楽しめる秀逸なデザインの成果と評価できたこと
(デザインの原点は、温泉組合の佐久間源一郎さんらが子供のころに遊んだ小道にあり、それが藪に埋もれてしまっていたのを改めて拓いたのだそうです)。
そこへ、山側から流れ下る雨水が土や落ち葉を大量にかぶせたり、切り土面を洗い掘ったりしないように、道の周りにあった石や杉の落枝を用いて石垣とそだ柵を必要な箇所にもうけたこと。
私たちは施工の専門家ではなく高度な技術の行使が不可能であるために丁寧に仕事をし、丁寧な仕事の跡が風景の部分となるように予め申し合わせていて、心のこもった歓迎会を開いてくださり集会所を宿泊用に貸し出してくださった地区の皆さんが実際にこの道を散策されることを思いながら学生らは石を積みそだを編むことができ、その経験が大きかったと話していること等々を、私はお伝えしてきました。
遊歩道での説明を終えた後、参加者一同は温泉施設の二階へ移動して、今後の管理ほかに関した意見を交わしました。(歓迎会のはじめに地区の方々と自己紹介をしあった、なつかしい……)
私にも田賀氏にも、遊歩道の排水と地形保持についての技術的処置以上に、丁寧な仕事の跡が風景の部分となっていることを地区の皆さんに価値と受けとめていただけていると思えました。
私たちの「土地の材を用いて土地の自然に対応しながら人が生活する場をもうけ、その先に土地の風景の質を向上する」仕事を、参加者のお一人である角田和子さんは「素朴な考え方」と評してくださいました。
福島県の林業試験所に努められた目黒卓男さんは石垣やそだ柵を「なつかしい」とおっしゃられました。
あの場で角田さんの口から発せられた「素朴」という言葉を聴いた身として、それは「洗練」の反意語のような意味と違い「簡潔」であり「穏やか」であることを指すように感じられました。
目黒さんの「なつかしい」には希望が湧きました。
なにしろ、設計図に空石積みやそだ工の指示をしようにも「もう伝統工法を継承している施工者がいない」と言われることが普通であったことから、私や田賀氏は自分で石が積める農家の方や数少ない伝統工法の継承者を訪ねて、技術の習得を進めてきていました。
それゆえ、かつてこれらに携わった方の「なつかしい」という言葉に、失われつつある技術の継承、あるいは再生はまだ手の届くところにあると安堵に近い感情を覚えられたと共に、さらなる意欲が持てたのです。
この日、早戸で私たちはデザイナーとしての幸福な時間が過ごせました。
早戸の皆さま、今回も本当に有り難うございました。
次回は雪が降る前、できれば紅葉の盛りのころに点検に参りたいと考えております。
なお、報告の終わりに実習参加者の名を列記します。敬称は略しました。
早戸温泉石積み実習参加者
■企画 / 設計 / 施工
廣瀬俊介(東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 准教授)
■設計 / 施工
田賀陽介(廣瀬研究室招聘講師、田賀意匠事務所)
渡部 桂(東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 講師)
■施工監理指導
高山登志彦(煉瓦職人、東京ブリック社)
■施工
野呂光平(東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 4年)
佐々木愛奈( 〃 )
井形 充( 〃 )
角田裕介( 〃 )
越田淑子( 〃 )
後藤 東( 〃 )
齋藤直哉( 〃 )
渋谷隆太( 〃 )
志村ちあき( 〃 )
須藤ありさ( 〃 美術科 テキスタイルコース 4年)
伊藤麻衣子( 〃 建築・環境デザイン学科3年)
菅 拓哉( 〃 )
熊谷麻里奈( 〃 )
佐々木智之( 〃 )
佐藤 海( 〃 )
佐藤詩織( 〃 )
丹野惇平( 〃 )
鷲尾 愛( 〃 )
渡部彩佳( 〃 )
早坂 芳( 〃 研究生)
廣瀬俊介
*註 気象庁ホームページhttp://www.jma.go.jp/jma/index.html
金山地方気象観測所 / 気象観測データを引用
2010-10-22
4年生の卒業研究中間発表と準備完了
副手の山田です。
さて、怒涛のブログ更新ラッシュ第5弾。
4年生です。
10/20-21と開催された卒業研究の発表会。
2回目の今回は、前回よりの上澄みをどれだけ重ねられたか!
でしょうか。
当の本人たちは、必死に取り組んでいましたね。
なかでも、胃が痛くなる感じは、副手の私も覚えがあります。
(こればかりは、自分の取り組み度合いにもよりますけどね。)
自分の所属しているゼミ以外の先生からアドバイスをもらえる貴重な機会ですね。
約60名近い4年生に対して、一人一人へ丁寧にアドバイス(叱咤激励)。
長丁場で先生方も大変です。
今年も、いろいろな研究テーマがあります。
あれも、これも。そこいったかぁ・・など。
(こればかりは、内容については実際に卒展で見てもらいたいですね。)
いろいろ重要な時期であり、最終発表日の12/21-22に向けた
時間をどうするのかを改めて計画をたてましょう。
焦ったぐらいがちょうどいいかもしれません。
頑張れ 4年生!
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◆ご紹介◆
4年生たちが、自分たちの活動の状況を発信しています。
このブログをみている皆さんも暖かく見守ってください。
建築・環境デザイン学科 2010年4年生たちのブログ
建築・環境デザイン学科 2010年4年生たちのツイッター
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卒業研究の発表の翌日(↓)
2010-10-22
3年生は課題に頭を悩ます。
副手の山田です。
怒涛の更新ラッシュ第4弾。
3年生の状況です。
後期に入り本学科で今年から、
客員教授として招いている森みわ先生が主担当として
3年生に課された課題は「保育園とシニアホームからなる地域密着型の福祉施設」。
・・これは頭を悩ませますね。
保育園とシニアホームの複合施設であり、
それでいて地域密着型。
(そのまま題名をなぞっただけですけどね)
そのなかでも、設定条件として施設が使用中にエネルギーを極力消費しない、
環境共生型の施設とするといったことになっています。
非常に考えなきゃいけない内容がたくさん詰まった課題です。
まずは、10/13日(水)に開催されたリサーチテーマの発表。
設計課題に関連する統計、気候分析、福祉施設ならではの必要な機能構成、省エネに関する知識、既存の施設の調査など、班に分かれて発表してもらいました。
パワーポイントを駆使しながら、自分たちの選んだ調査テーマに従って発表してもらいました。
限られた時間の中で、必要な情報を入手することが重要であって、その方法というのは独自に磨いていくもの。
※3年生の皆さんは各班が発表したパワーポイントデータはPC室のシェアにはいってますのでご参照ください。
それで、翌週には各人の課題におけるコンセプト発表。
A3用紙に、自分の考えたコンセプトを張り出しています。
そこで、森みわ先生からコメントをもらっています。
※ブログ用に抜粋しています。
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先日のみんなのA3コンセプトシートを拝見しました。
今回の課題の主旨はほとんどの学生が理解してくれているようです。
”畑”という外部空間を介してお年寄りと子供が繋がる提案、おばあちゃんの駄菓子屋さんに子供が遊びに来る、といった設定、また、風の抜ける建物の形状を模索するなどの提案は面白そうでした。
ただ、コンセプトが”形”になりつつある学生はごく一握りでした。なので、来週の中間発表までが相当大変そうだな、という印象を持ちました。
学生それぞれ、着眼点が違って当然なので、とっつきやすい方のコンセプトから膨らませていくことは問題ありません。
自分がスタートした主旨(省エネ、または施設の提案など)に比重を置いて、努力してください。
省エネのためにはコンパクトな建物の形状が有利である事、一方では”施設”のイメージを持たせない分散型のプランニングが求められている事、この矛盾に気が付いた学生が既にいた事を嬉しく思います。今回の課題に隠された、この意地悪な要求を、知恵を絞って両立させてみてください。
お年寄りと子供を同じ空間に同居させることへの懸念を表明している人もいましたが、必ずしも全てを共有する必要はなく、お互いの気配を感じられ、気軽に訪問できるような距離を保つ、あくまでも2つの施設の”関係のしかた”がテーマです。失敗を恐れずに提案してみてください。
それから、最近私の中で流行っているのが、油粘土による形のスタディーです。
スタイロや紙で模型を作るよりもよっぽど思い切って、いろいろな形を試すことができます。
どんなモノが出来ても、丸めてしまえば跡形も残らないので気が楽。
粘土ヘラを使って形を切り刻むうちに、頭の中が整理されていったりするので是非お勧めです。
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このコメントから、学年とわず色んなところで参考にできるような気がします。
今度は、中間発表です。
建築脳、省エネ脳、福祉脳、地域性脳、・・いま持っている脳をフル活用してトライしてみてください。
2010-10-22
2年生課題「木造住宅の設計」の現在
副手の山田です。
怒涛の更新ラッシュ第3弾。
10月から後期が始まり、2年生も新たな課題に取り組んでいます。
「木造住宅の設計」。
この課題は奥が深いですよ。
まず木造住宅というものを真剣に考えるいい機会です。
日本古来からの建築工法を理解して、実現可能な木造の家を設計する。
「住宅」というもの見つめてみてください。
それと、この課題には本学科の先輩3名が非常勤講師として参加されてます。
普段接している先生とは、また違ったアドバイスがもらえたようで、2年生にとっては、すごく参考になる機会ですね。
自分の考えをプレゼンし、それに意見をもらうということは、いろいろな場面で役にたちますよ。
第1線で活躍されている講師の皆さんから、
多くのことを学んでください。
期待します。
2010-10-22
1年生奮闘中
副手の山田です。
怒涛の更新ラッシュ第2弾
1年生の課題風景です。
大学生活も後期に入り、すっかり高校生気分が抜けてきた(?)
演習の課題も基礎的なことが多いけど、志のあるものが誰もが通る道。頑張って取り組んでます。
2010-10-22
2010 前期課題表彰!
お久しぶりです。もう一人の副手の山田です。
すっかり、ブログをほっぽっていました。
公約違反ですね。さて、遅ればせながらのブログ更新。
建築・環境デザイン学科は、10月より後期日程が始まっておりまして・・
10月これまでにためにためたネタを怒涛の更新ラッシュとさせていただきます。
■10月5日(火)晴れ
1年生の後期演習課題のはじめの前に、前期演習課題の表彰式がありました。
表彰課題は、「基礎造形」です。人体のスケールを学び、身近な素材を扱いながらイスの作成をしました。
■10月6日晴れ
2年生と3年生の後期課題が始まりましたよ。
2、3年生も、前期の演習課題の表彰です。
【2年生】
2年生は、建築設計演習1-インテリアの設計ですね。
2年生になって設計の基礎を習っていく課題で七日町商店街の一画を想定した店舗デザインです。
かなり自由に発想した作品が多くセンスが試されます。
(この日のタケウチ学科長は風邪気味でマスク姿)
他にも奨励賞が5人いましたね。詳しくは掲示板に掲載しておきます。
選ばれた皆さん。おめでとうございます。
これを励みに頑張ってください。
今回受賞から漏れた人の中でも、優秀な作品がありました。甲乙つけがたい中で、受賞のチャンスはありますよ。
最優秀は5人。優秀5人。この人数からしても、あまり差はないことがうかがえます。でも、女子率が高いですね・・。
男性諸君の奮起に期待します。
【2年】環境計画演習1‐フィールドワーク入門‐
この課題は、大学周辺の地域の成り立ちを知るために必要な調査技法を学ぶ課題です。
このほかにも、佳作として5名が選出されております。
建築や空間、都市、環境、ほかにもいろいろですが、
この課題で学んだ地域を観察する視点は、
この分野以外でもとても役に立つと思いますよ。
おめでとうございます。
つづいて、3年生。
3年生の前期の前半と後半は、次の課題の選択制になります。
1-1 小学校の設計
1-2 エコビレッジの構想
2-1 図書館の設計
2-2 カフェテラスのある図書館の設計
それでは、3年生の表彰風景です。
【3年生】小学校の設計
この課題は、山形市内の敷地を想定した小学校の設計です。
3名が表彰されました。
1人、都合により出席できなくて残念。
3年生にもなると急に課題のボリュームが増えて専門性も高くなります。
小学校という施設を考えることは、いいきっかけになったと思います。受賞おめでとうございます。
【3年生】エコビレッジの構想
上山市の農山村集落である山元地区を対象にした持続可能な地域づくりを考える課題です。実際に現地に赴き、住民の方の意見を聞いて、それぞれが考えた提案を実際に現地の人に発表していました。
農山村集落は過疎化が進み衰退しています。
実際に現地で見て、聞いて、感じたことはとても身近な社会問題だということを学んだのではないでしょうか。
こういった経験を活かしてほしいですね。
受賞おめでとうございます。
【3年】カフェテラスのある図書館の設計
時代の移り変わりにより、現代都市における図書館のあり方を考える課題です。
表彰された皆さんは、図書館という施設が地域にどのように位置づけられるかを考えて、よくまとめていましたね。
受賞おめでとうございます。(しかし3年生も女子率が高い)
【3年生】コミュニティの計画
開発が進んだ梗概の住宅地の問題を見極め、「持続可能なコミュニティ」のテーマのもと、住宅の基本計画、敷地計画に取り組む課題です。
このほかにも奨励賞として6名が選出しております。
この課題では、住宅地といった比較的マクロな視点を持ちながら、快適な暮らしが続けられるような地域を計画することは、なかなかない機会だったのではないでしょうか。
受賞おめでとうございます。
さて、今回は、前期の表彰風景をお伝えしましたが、
同じ顔ぶれがだいぶみえますね。
今回受賞した人達は、他の人より真摯に取り組んだ結果だとおもいます。
この経験は、これから先の自分にとって基盤になると思いますよ。(経験者談)
おめでとうござます。