2014-12-11
建築・環境施工演習(TAレポート)六週目
第6週 11月5日~11月6日
演習6週目の活動の様子です。これまで自分たちが製作してきた柵の各部の大きさや材料の長さなどの記録を取っています。
演習の最後には、これまでの製作活動をまとめた記録ノートを一人一人つくります。そのため、各班ごとに制作意図の振り返りや実際に造ってからの様子を改めて観察しまとめていました。
演習後半では大学裏遊創の丘奥の杉林にて杉の間伐や樹木の生態について先生方から講習を受けました。
この授業の中では、杉の育ち方をはじめ、木と人の生活の繋がり、日本全国に杉が植えられた理由などの説明を受けていました。1年生達は建築という分野を学んでいく学生として、身の回りにある環境について学んでいました。
演習の中では実際に杉の間伐を行い、その切断面の構造を熱心に観察していました。写真はそのときの様子を写したものです。説明を聞きながらメモを取っている様子がうかがえます。
間伐後は樹木の解体や現場の整理を行い、林業としての作業を体感していました。
TAレポート 大学院1年 大谷
2014-12-11
建築・環境施行演習(TAレポート)五週目
第五週目 10月29日~10月30日
五週目は班ごとに作成した粗朶柵の発表です。
発表前には班ごとに相談し、周辺環境の読み取り、粗朶柵のコンセプト、アピールしたいことなどを打ち合わせていました。
こちらの班の粗朶柵は、雨水の流れを緩やかにし周辺に逃がす役割を持たせています。
また、作業中に渡部先生が考案した新しい工法についても発表していました。
土が粘着質だったため、支柱を支える竹を一緒に埋めこんでいます。
続いて、粗朶柵だけでなく雨水を誘導する排水溝を作成した班です。
雨水と一緒に土が流れてしまわないよう、排水溝には石が敷き詰められています。
斜面という環境を読み解き、集まる雨水の流れをデザインしています。
最後に、散歩コースを歩く人を誘導するサインを兼ねた柵をつくりだした班です。
道が交わっていた場所に粗朶柵を作成することで、曖昧だった人の通り道を明確にしています。
残った材や刈った草は学生たちの手によって綺麗に整頓され、薄暗かった園路は見違えるほど明るくなりました。
環境整備や構造物の作成から得た学びは、これから様々な場面で応用されていくのだと思います。
TAレポート 大学院一年 中川未咲
2014-12-11
建築・環境施工演習(TAレポート) 四週目
四週目の授業では、粗朶柵の完成を目指して作業を行っていきました。それぞれの班がその場所から読み取った人や水の流れなどを踏まえながら、柵にどのような意味や役割を持たせ形としていくのか、班員全員で相談し協力し合い作業を行っている様子が伺えました。
この班は支柱にかける粗朶の本数や間隔を調整しているようです。造ったものを通してこの場所を訪れる人にどのような印象を与えていくのかを考えながら調整を行っているようでした。
他にも、周辺の樹木や刈り込みの高さに合わせて柵の高さを調整していたり、雨水を誘導するための排水溝を造っている班もあり、作業場所の環境を班ごとに読み取っていました。
柵に使用する粗朶となる枝は、作業場所内の樹木を間伐したものを利用しています。
材の入手と同時に間伐した木材や刈った草の整理を行っていました。現場での材料の入手や最終的に空間を整える上で大切となる整理整頓を実際の活動の中で体感していたようでした。
来週はいよいよ製作した柵の完成と現場での発表です。
作業を始める前と後でどのような変化が現れてくるのでしょうか。
TAレポート 大学院1年 大谷祥太郎
2014-11-10
建築・環境施工演習レポート (TAレポート)2週目
施工演習2週目の授業風景です。
この週は、前週に引き続き園地の整備を行いました。
写真は、作業前に担当の先生方から間伐や各作業についてのレクチャーを受けている様子です。
ここでは、鋸や鎌などの道具の形がどのような工夫や意図を持ってつくられてきたのかなどについてレクチャーを受けています。
皆真剣に耳を傾けながらメモを取っていますね。作業前にはこうして先生方からレクチャーを受けたり、各班で今日行う作業の確認などを行ってから演習を始めています。
園地を整備していくために樹木の伐採を行っている様子です。こうした間伐を行いながら、園地全体に光や視線が通るようにしていきます。
間伐を行うときは、樹木の倒れる方向を確認し周囲と声を掛け合いながら作業を進めていました。
こうした作業と同時に、鉈や鎌を使い地面に生えている草を刈る作業を行っています。草を刈っていくことで、視線が遠くまで通るようになり、空間が開けたように感じられます。
皆自分たちがこれから造っていく空間の意味やその見せ方を相談し合いながら作業を行っていました。
1年生はそれぞれの班の作業場所からどんな空間を読み取り造り出そうとしているのでしょうか。完成がとても楽しみです。
こうした作業の最後には、その日に行った作業の内容や疑問に思ったことなどをメモしていきながらその日の内容を振り返っています。
TAレポート 大学院1年 大谷祥太郎
2014-11-03
身近な自然環境に触れる(TAレポート)
第一週目 10月1日~10月2日
建築・環境施行演習(1年次後期)は、大学の裏に位置する都市公園「悠創の丘」で行われます。
・自然のしくみを観察・推察し、計画や設計へ繋げる思考を持つ
・素材の特性を見抜き、建築・構造物の材料としてどのように利用し施行するかイメージできるようになる
この二点が演習の到達目標です。
初回の授業は現場見学を含めながら大学の周辺環境を散策。
身近な自然環境とどのように関わりあえるか、渡部先生や田賀先生の解説を聞きながら歩きました。
大学に入学して半年経ちましたが「初めて悠創の丘に入った」という学生もちらほら。
次回からは作業着を着用し、刃物を使用しながら園路を整備していきます。
ツタや草で覆われ薄暗い状態となっている園路は、学生たちの手によってどのような空間に変化していくのでしょうか。
TAレポート 大学院1年 中川未咲
2014-10-27
建築・環境デザイン学科3年前期演習課題展「What is Entrance?」
この度、建築・環境デザイン学科では、本館エントランスラウンジにて、
3年前期演習馬場スタジオ「芸工大のエントランスをリノベーション」の課題展を開催致します。
小さなスペースですが、学生の力作が集まっており、内容の濃い展示となりました。
芸工大の方だけではなく、一般の方も参加可能ですので、どうぞご覧ください。
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「What is Entrance?」
閑散とした空気。乱雑に置かれたオフィス家具。統一感のない空間…。
残念ながら、芸工大円エントランスホールの現状です。
そんなデッドスペースと化した空間を再構築すべく、
今回私たちは演習課題の一環としてリノベーションに取り組みました。
芸工大の玄関口であるエントランスホールの本来あるべき姿とは何か。
私たち一人一人の作品を通じ、皆様に考えて頂ければ幸いです。
会期 2014年10月27日(月)〜2014年10月31日(金)
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展示会場は17時以降、間接照明が灯されます。
なかなかいい雰囲気です。
インテリアの細かい部分までこだわって作っている作品たちは見ごたえがあります。
投票の方法は簡単です。どなたでもご参加ください。
普段過ごしている学内がこんな風に変わると思うとわくわくしますね。
パレット、間接照明、グラフィックデザイン…普段見れない建環の学生の顔が見れる展示です。
3年生馬場スタジオのみなさん、準備おつかれさまでした。
2014-09-24
山形リノベーションスクールが開催されます!
こんにちは、久々のブログ更新となりました。
長かったようで、「あっ」という間に過ぎてしまった夏休みもあと1週間程となり、
学生たちで賑わっている建環ギャラリーから見える景色も、だんだん秋の色に変わってきました。
さて、今週末9/26(金)~9/28(日)に「山形リノベーションスクール」が開催されます!
一般公開の講座もありますので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
お問い合わせ等、詳しくはHPをご覧ください。
http://www.y-renovation.com/index.html
2014-08-04
夏のオープンキャンパスが開催されました!
こんにちは、猛暑日が続く山形ですが、
8月2・3日(土・日)と夏のオープンキャンパスが開催されました。
2日間を通して、約200名の高校生の皆さんが建築・環境デザイン学科にご来場いただきました。
当日はお暑い中、足を運んで頂き誠にありがとうございました。
写真を通して2日間を振り返ってみます。
本館ラウンジでは、
「芸工大のエントランスをリノベーション」「七日町梅月堂の工房付き店舗の設計」など
作品数点を展示し、学生スタッフ・教員が作品について紹介しました。
「芸工大のエントランスをリノベーション」の作品を紹介する学生スタッフ
高校生のみなさんはもちろん、たくさんの方が興味を持って作品について質問してくださいました。
インテリアの作品に興味のある方が多かったようです。一般の方にも楽しんで頂けたようで良かったです。
演習棟では主に、作品展示・学科紹介レクチャー・入試相談を行いました。
学科教員によるレクチャーでは、建築・環境デザイン学科の理念である
「新しいふるさと、懐かしいみらい」についての説明がありました。
多くの来場者の方に聴講頂きました。
入試相談コーナーでは、学科教員と近い距離でお話しているようでした。
受験に対する悩み・不安が少しでも解決していたら、スタッフ一同大変嬉しい限りです。
(また何か、小さなことでも相談がありましたら、建築・環境デザイン学科スタッフまでお問い合わせください。)
作品を学科教員に見せてくれているようです。
こんなに素敵な笑顔が見られるシーンも。
学科作品の紹介展示では、学部1年生から修士の作品までを展示、
学生スタッフを中心に作品紹介をしました。
また、学生スタッフのみなさんにたくさんのご協力を頂き、例年を超える来場者の皆様にお越し頂きました。
いい雰囲気、絶妙なチームワークで2日間を終えることができました。ありがとうございました。
1年生基礎演習の紹介
カトラリー作品の紹介
談笑する様子がたくさん見られていい雰囲気でした。
3年生の作品。制作した本人から作品の紹介がありました。
ランドスケイプの作品について紹介する様子。
受付では各年度ごとの年報を配布いたしました。
笑顔絶やさない学生スタッフの対応、すばらしい!
本館・エコハウスへの案内、チームワーク抜群でした。
学生スタッフ・教職員の集合写真。まさかのピンボケ…。ごめんなさい!
最後に、今回の夏のオープンキャンパスにきてくださった皆様、誠にありがとうございました。
学科スタッフ・学生一同、来春またお会いできることを心待ちにしております。
2014-06-27
復興支援活動連絡会 第一回
こんにちは、来週はもう7月。熱い日差しの山形です。
(ブログの更新が遅くなり、申し訳ありません。)
6月11日(水)に開催された建築・環境デザイン学科 復興支援連絡会(第一回)では、
東日本大震災以来の被災地復興に向けた建築・環境デザインの在学生・卒業生・教職員による支援活動の報告、そして意見交換が行われました。
被災地復興支援活動の事例として5事例が紹介され、時間のない中でしたが様々な意見交換が行われました。
竹内昌義教授の連絡会についての趣旨説明・気仙沼市大沢地区防災集団移転計画について内容説明
学生代表の永田光司君(4年)の発表
渡部准教授による気仙沼大沢地区特有の地形・地質についてのお話
続いて気仙沼小泉地区災害復旧代替案検討について廣瀬俊介氏(東京大学協力研究員)の発表
TRST東日本復旧復興計画チームによる、石巻市雄勝町復興構想支援についての発表
田賀陽介准教授による活動内容の説明
TRSTメンバーの伊藤ゆりさん(2年)、笠原胡桃さん(3年)、栗田知騎君(3年)、庄司はるかさん(4年)の発表。
阿部聡史氏(環境デザイナー)による石巻市南浜地区国立追悼祈念公園市民案検討についての発表
発表者である廣瀬氏からとの意見交換もありました
岡井健氏(都市デザインワークス)による仙台市南浦生地区復興計画支援の発表
当日は司会もしていただき、ディスカッションの中心となって、連絡会の進行を行っていただきました。
ゲストとして高野公男氏(本学科名誉教授)にもいらしていただき、第二回連絡会へ繋げる意見・情報交換の場となったと感じました。
当日は学内外から約50名の方に来ていただきました。
お忙し中足を運んでいただき、誠にありがとうございました。
2014-06-26
風景のデッサン(TAレポート)
第7週目 5月27日~29日
今週は、風景のデッサンです。
先週に引き続き、屋外に出て、自分で風景のモチーフを探すことから始めます。
単にきれいな風景を描くのではなく、自分の気になる景色、景観の成り立ちを意識し、環境がとのような構造になっているのかを観察することが目的です。
その風景の成り立ちを考察しながら、風景の意味を写し取ります。
皆、思い思いの場所、風景を考察し、個性と持ち味を身につけている様子が伺えました。
この演習で描くことを通じて、改めて身の回りを取り囲む環境を意識することが、今後の演習や課題の実践で、経験が発揮されるのではないでしょうか。
TAレポート 大学院2年 三浦晶恵
2014-06-12
屋外でのデッサン(TAレポート)
第6週目 5月20日~22日
今週の課題は、屋外に出て樹木のデッサン。
先週までは決められたモチーフを全員で描いていましたが、今週は自分で描く対象を選び、どう画面に構成するか決めなければなりません。
屋外に出て、樹木を探す学生たち。
どこからどのように描くか考えつつ様々な視点から眺め、それぞれ「好きなところ」を見つけたようです。
樹木は、根、幹、枝により全体の骨格がなされていますが、葉によりその量感を感じ、描こうとすると非常にとらえることが難しい対象。
骨格をとらえるか、量感のフォルムからとらえるか、その樹木の特徴をとらえながら、じっくりと観察してみることが今回の課題でした。
講評会で並べられた絵からどこからとらえ何に注目したのか読み取ることができ、学生たち一人一人に観察する力が身についていることを表していました。
TAレポート 大学院1年 中川未咲
2014-06-02
人を描く(TAレポート)
5週目 5月13日〜5月15日
今週の課題は人物クロッキーです。学生同士がモデルとなり、8分間ごとにローテーションで描いていきます。
骨格、肉体、それを支える重心、身体を覆う衣服の皺などから、人体の構造を意識し、短時間でかたちを捉え描写する練習です。
また、短時間でどれだけ集中して、手を動かし続けられるかという訓練でもあります。
最初は立ち位置から全体像を捉えるクロッキーでした。
皆、思う様にかたちを捉えきれず、頭と身体の比率が狂っていたり、時間をうまく配分出来ず、足だけ棒の様に描かれてしまっていたりしました。
しかし、回数を重ねるごとに手の動かし方や、アタリの取り方など、経験を積み重ね、最初は薄い線描写だったのが、たくさん描き込まれた面や影で表情を捉える描写になっていく過程が伺えました。
学生たちはこの3日間で、30人分もの人体構造の観察を経験しました。
TAレポート 大学院2年 三浦晶恵