こんにちは!
『文化財保存修復研究センター企画
アンコール遺跡スタディツアー』
報告2回目です。
現地2日目 この日も晴天でした。
アンコール・トムのバイヨン寺院へGO
まずは寺院東側の日本チームが修復している現場を見学させていただきました。
弱くなっている下層を再度強化して石を再度積み上げます。
欠損している部分は新しい石を使います。
新たな石を設置した箇所のレリーフは違和感がない程度に彫り、細かく再現することはしません。
こうした修復方法は各国によって考え方が異なるようです。日本隊の手法は時間はかかれども、元々の技術や地元の材料を活かし、現地スタッフの育成などにも力を入れています。
そして本日のガイド、ヴァンダーさん登場!
日本語で楽しく案内していただき、あっという間に私たちの心をつかんでいました!!
バイヨン寺院内 有名な四面仏など
日本の某女優さんに似ていることがネタになっているようですが(少なくとも10年前も現地ガイドさんは同じネタでした)私たちのチームでは・・・
空中参道を通ってパプーオンへ。
パプーオンは大きなピラミッド型寺院です。
残念ながら、上には登らず。
裏側に造られた約70mの寝釈迦像。
像のテラスでは他国の修復事例なども確認・・・う~ん、コンクリート・・。
食事の後、午後はプレア・カンへ
『聖なる剣』という意味があるようで、映画やRPGに出てきそうな感じです。
その後、2007年にオープンしたアンコール国立博物館へ、
まさかの30分程度の観覧時間となってしまいました。ゆっくりと観たかったのですが、時間が推してしまい残念でした。
この日の夜は、シェムリアップの町中にあるクメール料理のお店へ。
その名も、
『クメールテイスト』
ここでは少々の冒険をしてカエルにチャレンジ。
一般的に言われるように、鶏肉に似た感じで美味しくいただきました。
次回は現地3日目です
少し遠出してバンテアイ・スレイへ
こんにちは!
2/25~3/4の日程で実施しました、
『文化財保存修復研究センター企画
アンコール遺跡スタディツアー』
について、数回に分けて御報告します!
大学からの参加者
引率教員3名
学生12名
2月25日
仙台空港を出発し、韓国の仁川国際空港を経由してカンボジアのシェムリアップ空港に到着しました。
仙台―仁川 2時間
仁川―シェムリアップ 5時間
日本とカンボジアの時差は2時間なので、それを考慮しないでフライト時間を3時間と勘違いしていたメンバーは余計に疲れたことでしょう・・。
総フライト時間は7時間でした。
シェムリアップ空港に到着したのは夜中の12:00です。
日本時間ではAM:200 !
飛行機を降りた瞬間、蒸し暑い空気にみんなびっくり。
そうです。春が近づいているとはいえ2月の東北から30℃を越えるカンボジアへ半日で移動したので、身体も驚いています。
空港でビザを発行してもらい(この方法が一番安い)、ホテルへ。
みんなお疲れモードで、即おやすみなさい。
2月26日
夜中の到着でしたので、カンボジア第一日目は少し遅めの10:30スタートです。
最初に向かった先は
JASA(日本国政府アンコール遺跡救済チーム)の現地事務所。
沢田先生より、これまでの遺跡保存活動とその研究についての概要をレクチャーいただきました。
昼食後、再びJASAに戻り、展示ホールで現地スタッフさんから時代変遷や遺跡の特徴等を説明いただきました。
そして、いよいよ遺跡群の象徴ともいえるアンコール・ワットへ
アンコール・ワットは遺跡群では珍しく西向きに建てられているので、太陽の光の関係で午後に訪問するのが定番。午前だと逆光でいい写真を撮れないのです。
その前に必ず通らなければならないゲートがあります。
チケット・チェック・ポイントで遺跡に入場するためのチケット購入。
その場で写真入りのパスを発行してもらえます。
今回は7日分のパスで。
アンコール・ワットの中央祠同が見えてくると、その独特な雰囲気にすっかり魅せられてしまいました!
西参道から中心部へ入り、レリーフに刻まれた様々な物語などを説明いただきました。寺院のスケールの大きさ、当時の建築技術やすばらしい装飾にただただ驚くばかり。
―おまけ―
クーレンⅡで食事
大変大きなバイキング形式のレストランで、アプサラダンスを楽しみました。
翌日はアンコール・トム、バイヨン寺院へ!
こんにちは。
いよいよ今週から卒業制作展示が始まり
我が美術史・文化財保存修復学科では、
文化財保存修復研究センター4階では
研究成果、修復作品の展示を行っています!
また、明日14日は文化財保存修復研究センター、美術史・文化財保存修復学科、歴史遺産学科、企画のトークセッションを開催いたします。
詳細はこちら!
日時:2月14日(土)15:30-17:00 ※開場14:50
場所:本館3階 201講義室 MAP A
ゲスト:伊勢谷友介(俳優、映画監督、リバースプロジェクト)/藤元明(リバースプロジェクトチーフ)/岡田靖(本学研究員)
伊勢谷友介氏によるリバースプロジェクトでの活動理念についてと、岡田靖による文化財保存修復研究センターでの活動を通じた文化財保存修復理念について、伊勢谷氏×藤元氏×岡田による鼎談のトークセッションを開催。
「文化」、「時間」、「地域」、そして「再生」の4つをキーワードとし、過去、そして現代から未来に『何を遺し、何を創るのか』をテーマにして語り合います。どなたでも参加可能ですので、ぜひお越しください。
※事前申込は必要ありません。
※席に限りがあるため、満席時は立ち見、または入場をお断りする場合があります。
成果展図録URL
http://www.iccp.jp/?p=404
トークセッションURL
http://www.iccp.jp/?p=389
今日は東洋絵画修復室へお邪魔しました
年に一度の古糊炊きです。
東洋絵画修復室では修復に使用する糊を
自ら煮炊きして作ります。
炊き立ての糊は接着力が強く、
炊いてしばらく保管した後に使う「古糊」は接着力が弱いのです。
接着力を考えて、修復作業によって使い分けたりするのです。
東洋絵画修復室では毎年、糊を炊き古糊として保管しています。
毎年作るので古糊はこんなにずらり。
ワインのように「〇〇年もの」の糊というように
年々引き継がれていきます。
長年保管するので、カビが生えることも・・・
毎年カビを取り除きながら、糊の状態を観察し記録しています。
カビの臭いは強烈です。
ゆえに学生はみんなマスク姿。
作業は1日にわたり、今年度の古糊炊きも終了!
今年の2年生は、来年下級生にこの作業を引き継ぎます。
伝統技法を身を以て体験した1日でした。
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