こんにちは。
今日は7月30、31日に実施されたOCの様子をシュウフクローと共にお伝えしたいと思います。
そもそもシュウフクローとは何者かと言いますと、文化財保存修復学科公式キャラクターです。
シュウフクロー、まずは本館ブースに遊びに来ました。
みなさん熱心に顕微鏡を覗いています。
何を見ているのでしょうか。
シュウフクローも覗かせてもらいます。
・・・鶴?
今年度より、本館ブースでは「1.5cmの折り紙で鶴を折ることができる?」というWSを実施しましたが、みなさん先ほど顕微鏡で見ていたのはこのWSで作られた鶴だったようですね。
実際作業しているところを見ていても小さすぎて何をしているのか分かりません。
修復家というのは文化財のお医者さんと呼ばれるように手先の器用さが必須です。
実際に某医学部で実施されている課題で、今回は何秒で折ることができるかを計測していました。
たくさんの方が挑戦したこの企画。
第1回目の結果発表です。
栄えある初代チャンピョンは”ゆき&みゆ母”さんで、記録はなんと1’29!
おめでとうございます!
本館を満喫した後は文化財保存修復研究センターへ向かいます。
受付スタッフの方が爽やかに出迎えてくれました。
受付をばっちり済ませいざセンター内へ。
廊下の展示では、スタッフの方や先生方が丁寧にゼミのことや学科のことを解説してくれます。
X線透過撮影室では実際に撮られたレントゲン写真を観察しました。
作品の内部ってこんな風になっているんだと驚きの声が挙がります。
3階の修復体験階へはエレベーターを使用します。
こちらは作品輸送用のものなのでとても広いです。
まずは東洋絵画修復室へ。
全面に畳がひかれていて和の雰囲気の部屋です。
東洋絵画では覆輪体験、栞作りを行っていました。
スタッフの方に優しく教えてもらいながらシュウフクローも挑戦します。
お次は立体作品修復室へ。
金継ぎ体験を行っているようです。
金継ぎとは、割れたお茶わんなどを漆で接着し、仕上げる修復技術。
今回は時間の関係上樹脂を使用しましたが、覚えておくと日常の中で活きる技術ですね。
お次は西洋絵画修復室へ。
西洋絵画修復室では補彩体験を行っています。
作品の禿げた部分に、色を想像しながら自分で絵具を練り合わせ色を埋めていきます。
ほんのちょこっとの大きさですが、これがなかなか難しい。
お次は機器分析室へ。
何だかすごくかっこいい機械がたくさん設置されている部屋です。
その中で、電子顕微鏡をのぞかせてもらいました。
摘みたてのお花や鉱物を観察。
顕微鏡でのぞくミクロな世界の面白さにはまったシュウフクローでした。
各ゼミ体験を満喫し、4階の学科説明会も訪ねてみました。
多くの皆さまにご来場いただこともあり、全体の説明が終わった後は4グループに分かれ色々な話に花を咲かせていたようです。
以上、文化財のOCを満喫したシュウフクローでした。
こんにちは。文化財保存修復学科2年のOです。
遅くなりましたが、東京博物館見学と口頭発表会の様子をお伝えしたいと思います!
まずは、東京博物館見学について。
5月13日、14日に東京の博物館を見学してきました。
1日目は国立西洋美術館、東京国立博物館
2日目はJRタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク
へ行き、普段は見ることのできないバックヤードの見学もさせていただきました。
実際に保存修復の作業を行っている場所は緊張感があり、終始どきどき…驚きの連続でした。
他にも各自で興味のある博物館に足を運び、充実した2日間を過ごしました。
夜は東京でおいしいものを楽しんだ人もいるみたいですね!
2年生の感想です!
・バックヤードの迷路のような構造や資料の管理設備、大型のX線機械など見学ができ、貴重な体験だった。
・学芸員の方に直接お話を伺うことができたことが自分のためになった。
・まだまだ自分の知らない修復方法があるのだと知った。
・温湿度管理の徹底さに驚いた。
などなど…。それぞれたくさん学ぶところがあったようです!
つづいて、口頭発表会の様子…。
口頭発表会は、見学の約1か月後、6月14日と15日に行われました。
見学をして気が付いたこと、考えたことなどを8分間でパワーポイントを使いながら発表します。毎年2年生が必ず通る道です!
発表の一週間くらい前になると急にそわそわし出す2年生…。
リハーサルも念入りに行って、緊張しつつも発表に臨みました。
どんな博物館を取り上げるか、どんな内容にするのか、すべて自由の口頭発表会…乗り越えた2年生の感想です!
・自分の見た・聞いたことを相手に伝えようという意識があることで、見学に対する気持ちも変わっていた。
・人それぞれの視点や発表のスタイルがあって、個性豊かな発表だった。
・作品についてじっくり考えるような発表があっても良いのではないかという指摘を頂いたので、今後の授業を通して具体的に考えていきたい。
などなど…。発表までの過程や、質疑応答での先輩方や先生方からの質問、先生方からの講評から、これから考えることもたくさんでてきました。
口頭発表を終えて、少し自信のついた2年生でした!お疲れさま会もしました。
これから夏休みですが、後期が始まっても賑やかに頑張りたいと思います!
文化財保存修復研究センターでは、一昨年度より連続公開講座を開催しています。
本年度第2回目の公開講座を催しますのでご案内します。
「正倉院宝物をまもる」
講師:客員教授 成瀬 正和
内容:正倉院は756年、光明皇太后が聖武太上天皇の遺愛の品を奉献したことが始まりです。正倉院宝物にはシルクロードで結ばれた国々で作られた美術品が多く含まれ、当時の外国との交流を示す重要な資料でもあります。
1250年以上にわたって宝物を守るために伝えられてきた伝統的な点検作業(曝涼)や、今日行われている科学調査に基づく正倉院宝物保存の取組みを紹介致します。
日時:7月16日(土)14時〜15時半
場所:東北芸術工科大学 本館301講義室
皆さま是非お誘い合わせの上、ご来場賜りますようご案内申しあげます。
センター研究員一同、こころよりお待ち致しております。
なお、講演会終了後本学科の入学を検討されている高校生や保護者の方を対象に個別相談会を実施する予定です。
併せて皆さまのご参加お待ちしております。
Guten Tag!
明日から文化財保存修復学会が始まりますね。
先生方はもちろん、学生も参加する人が多い学会ですが、
前日に移動する人が多いので、今日の文化財保存修復センターはいつもより静かです。
さてこの学会への参加する為、ドイツにおいて紙修復の第一線でご活躍の修復家3名の方が来日し、
この度東洋絵画修復の杉山先生との親交から、芸工大にお立ち寄りくださり、講義をしてくださることになりました。
「西洋紙資料保存修復の実際 東洋と西洋の融合 East Meets West」
と題し実施されました講義の様子です。
石井律子先生「日本の伝統技術の基礎を西洋のペーパーコンサベーションに活かす」
モニカ・ガスト先生「作品とその修理:東洋と西洋の融合」
カリン・エックシュタイン先生「西洋紙資料修復へのゴッサマーティンシューの導入とその没食子インクおよび銅腐食した紙の安定化のための活用」
講演後には質疑応答も行われました。
東洋と西洋、材質も技術も文化も異なりますが、お互いに学び得るものは多いと実感した講演でした。
来月には杉山先生がドイツのほうで講義されるとのこと。
`East Meets West`この言葉のように相互の技術交流が盛んになればと思います。
石井先生、モニカ先生、カリン先生、そして通訳の坂本雅美先生、
貴重なお時間をありがとうございました。
Herzlichen Dank.
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