みなさんこんにちは。
桜の花も盛りが過ぎて、葉桜が涼しげに揺れる季節となりました。
さて、私たち放課後は先日新しいメンバーを迎えました。4月20日と27日にチュートリアルの説明会をzoomで開催し、たくさんの方にご参加いただきました。今まで行ってきたたくさんの活動に共感し、参加してもらえることはとても幸せなことだと感じました。
新しいメンバーと一緒に、まだまだ制限はありますが多くの活動に取り組んでいきたいと思います。
そのはじめの一歩として、第二回の説明会日でもあった4月27日に畑について話し合いました。
内容は今年の畑に何を植えたいかを考え、発表をする通称「何植える会」です。みなさんは畑に植える野菜や果物と聞いて何を思い浮かべるでしょうか? 普段食卓に並ぶ野菜や果物から、ちょっと育てるのが難しそうな珍しいものまで……。私たちも植えたい作物を順番に発表していきました。
定番のナスやトマト、ピーマンからちょっと変わったキャッサバやコールラビまで。その数なんと80種類以上! こんなにたくさんの作物を育てられたら楽しそうですね。
ですが提案した作物を全て植えられるわけではありません。植えたい作物を提案した後は、それぞれが発表した野菜について責任を持って調べました。すると時期や場所、畑の使える期間によって植えることのできない作物が出てきます。
「植えたい!」と思うだけではなく、どうすれば育てられるのか、できない場合は理由がなんだったのかを調べて知り、みんなで共有することまでが「何植える会」です。
畑の畝の数や、苗や種が販売されている状況にもよりますが、こうして今年植える作物が決定しました。
爽やかな風が吹く4月末、ついに本格的な活動が始まりました。新しいメンバーも加わり、更に活動が盛り上がっていきそうです。
これからの放課後農芸の活動もぜひブログを通して見守っていただければ幸いです。
美術科洋画コース3年 菅原穂乃佳
ど〜も!放課後農芸です。
前日の連絡になって申し訳ありませんが、
4/27(火)18:40〜 第2回 放課後農芸チュートリアル Zoom説明会 & 何植える会
を開催いたします!
Zoom ID、URLは前回のものと同様ですが、もう一度貼っておきます。
Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/88922206151?pwd=TXRTMmpPTGR0OHo0VEx2cGJDMEVFUT09
ミーティングID: 889 2220 6151
パスコード: nougei
前回、参加できなかった方も気軽にご参加ください!
可能であれば、育てたい野菜を考えてきてくれると楽しんで参加できると思います。
みなさんこんにちは、放課後農芸です!
現在、芸工大本館の御神木前にはサークル・チュートリアルの紹介パネルがたくさん並んでいて、とても賑やかですね。
今このブログを読んでくださっている芸工大生の多くは、パネルから興味を持ってくれたのかな〜と思います。
パネルにも情報を載せておりましたが、
4/20(火)18:40〜 Zoomにて「第1回 放課後農芸チュートリアル Zoom説明会」を行います!
参加は以下のURL、もしくはミーティングIDからよろしくお願いします。
Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/88922206151?pwd=TXRTMmpPTGR0OHo0VEx2cGJDMEVFUT09
ミーティングID: 889 2220 6151
パスコード: nougei
新入生の方はもちろん、他のサークルに所属している人も大歓迎です!
農芸のみんなは親切にしてくれるので、気兼ねなく参加してくださいね〜
みなさんこんにちは。
桜のつぼみも膨らみ始め、あたたかな日差しが降り注ぐ日が増えてきました。本格的に春の息吹を体で感じることが多くなってきましたね。
春は別れの季節と言うとおり、私たちのチュートリアル放課後農芸も例外ではありません。先日3月3日に卒業生を見送る会、通称『追い出しコンパ』を開きました。
昨年の追い出しコンパは食事会を兼ねていましたが、今年は食事会という形から離れ社会的距離を多く取り、前年度の会よりも規模を縮小して行いました。
なんと今年の会場は屋外、私たちの活動場所の一つである畑です。
先輩方をお呼びして、いざ畑へ出発……
すると在校生たちが畑へ続く道でお見送り。思い思いの言葉やプレゼントで先輩方の門出をお祝いしていきます。
手紙にお菓子、なんと本も! それぞれの学科や性格が反映された贈り物に先輩方の顔にも笑みが浮かびます。
畑に到着すると先回りしていた在校生と先生が先輩たちを迎えます。そうして会は本格的に進んでいきました。
手作りの卒業証書を先生から授与された先輩方。それぞれの卒業証書には好きだとおっしゃっていた野菜がプリントされています。
授与の際には先生から先輩に励ましのお言葉が贈られました。
そして先輩方から、放課後農芸に対しての思い出や私たちへの励ましの言葉をいただきました。言葉一つ一つに、先輩方がこの放課後農芸で体験した美しい記憶が込められており、胸が熱くなりました。
そして在校生より、花束と思い出アルバムのプレゼントです。アルバムは有志により厳選された写真で構成されていて、被写体は先輩をメインに風景など、珠玉の写真が集められています。
そして最後に記念写真を撮影し、閉式です。
感染症の流行により、なかなか思い通りの会にならないのではないかという懸念も確かに初めはありました。けれども、この会を通して心に残る会というのは、必ずしも形が決まっているわけではないのだと感じられました。大切なのは形だけではなく、お世話になった先輩方をお見送りしたいという気持ちなのだと、先輩方の笑った顔を見て思いました。
春が近づくにつれてたくさんの別れ、そして出会いがやってきます。新しい生活、出会い、体験……思い通りにいかないこともありますが、楽しんで毎日を過ごしていきたいですね! それでは!
美術科洋画コース2年菅原穂乃佳
みなさんこんにちは。
今年も残すところあとわずかとなりましたね。山形は雪がちらつく日も増え、本格的な冬の到来を思わせる寒さが続いています。
さて、今回の放課後農芸の活動は、毎年恒例の勉強会となっている「モモ会」です。この勉強会ではミヒャエル・エンデによって書かれた文学作品「モモ」の6章を取り上げて、目に見えないけれども確かに私たちの側にある「時間」について考えました。勉強会には洋画コースの室井先生にもお越しいただきました。ありがとうございます!
写真引用 岩波書店 岩波少年文庫 モモ
https://www.iwanami.co.jp/book/b269602.html
この本、「モモ」は時間を盗む泥棒から、モモという女の子が私たち人間の時間を取り返してくれるというお話です。
その中の6章は、生活の中での時間の使い方について考える部分でもあります。
自分の人生について振り返っていた理髪師のフージー氏。自分のやっていることは嫌いでは無いけれど、もっと時間があれば大きなことを為せるのではないか。そんなことを考えていると、そこに謎の男が現れ、時間を倹約すればいいと言います。人生の中で誰かと交流したり、自分のために使ったりする時間というのは無駄であり、さっさと短時間で済ませるべきだとフージー氏は告げられます。更に、仕事は効率良くたくさんするべきだ。そうして倹約した時間は大きな資本となり有意義に使える──はずだったのに日を重ねるごとに彼の生活は味気のないものになっていき……というお話。
初めにみんなで輪読し、その後にはそれぞれの感想を発表しました。ここでも少しメンバーの感想をご紹介します。
・時間は大切だと思うが、節約しすぎても心にゆとりは生まれないと思った。無駄な時間も必要で、何もしない時間もただ人とお喋りするだけの時間も無駄では無いと思った。
・今の私は確かに時間が足りないと感じる。けれど昔の人はもっと忙しかったはずだが、6章を読むとそうではないらしいと気付かされる。でも私はどうやったら忙しくない日々を送れるのかが分からない。なぜなら私は忙しい時代しか知らないから。
・「時は金なり」という言葉をよく耳にする。しかしモモで書かれている「時は金なり」は、私の思うことと異なるように思えた。無駄なことはないし、後悔さえも今の自分を作る大切なものの一つである。私にとって大切なことはこの本に書いてある無駄なことで、無駄なことをやっていきたいと思った。
一人一人が異なる感想を持ち、時間についてのそれぞれの意見を交換し合うことができた会になりました。側にあるけれど実際に見ることはできない時間。その時間をどう使うかでどう生きるかが変わっていくのでしょうね。
最後になりますが、放課後農芸で過ごす時間はとてもゆったりとしていて、穏やかです。豊かな時間とは、このような時間なのではないかと感じる今年のモモ会でした。
年末に向けてばたばたとすることも多くなりますが、皆様も体調にお気をつけください。心休まる豊かな時間を見つけていきたいですね! それでは。
洋画コース 2年 菅原穂乃佳
こんにちは。放課後農芸です。
山形では雪がちらつく季節となりました。だんだん寒くなり冬へ向かう一方ですが、
12月1日は、春が待ち遠しくなるようなテーマ「植えたい野菜」について、話し合いました。
タピオカの原料であるキャッサバ、ブロッコリーの仲間でイタリア野菜のロマネスコ、セロリ、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、白菜、また育てた野菜で保存食を作るという意見が出ました。
その野菜の香りが好き、みんなで収穫をしたい、タピオカを作りたい、好きだから自分で一から育てて食べたいなど、自分の夢を語り合いました。
さつまいもはツルも食べられることや、じゃがいもはナス科ナス属であることなど、馴染みのある野菜でも知らないことがあり、実際に育てて検証してみたいと思うことがありました。また発表の中で、野菜作りは作った野菜と経済、貧困、文化などとの関連性を考え、野菜だけでなく様々なことに目を向ける機会になるということがわかりました。
今までは収穫した野菜を食べることが1番の楽しみだと考えていましたが、発表を聞いて育てる過程や収穫作業もとても楽しみになりました。
まだこれから先のことですが、発表を聞いてこれからの活動を想像してワクワクしました。来年こそは畑活動を沢山したいです。
芸術学部 美術科彫刻コース1年 若栗由京
こんにちは。放課後農芸のブログへようこそ。
山形ではすっかり冬を感じる気温になってきました。
さて、以前ブログ内でお知らせさせていただいた通り、
放課後農芸では17日に勉強会を行いました。
テーマは「私のご飯はどこから来たのか」です。
パワーポイントでの個人の発表の後に、
「いのちの食べ方」という本の「第2章 お肉はどこからやってくる?」を全員で丸読みしました。
牛や豚がご飯になる、と殺場のお話です。
1年生がたくさん来てくれて、和気あいあいとした会でした。
最後にはそれぞれ文章の中から自分が大切だと思ったワードを書き出して、
理由を説明しました。
「生」「責任」「星になれない僕らはどうすべきか。」「いのちをむだにはしないこと」
「かわいそう?」「思考停止」「彼らを殺しているのは僕たちすべて」
「食べてもらえて幸せ」「知ってそのうえで、生きてゆくしかない」
「世界には数えきれない「誰か」がいる。」
それぞれ読んで、大事に思うことは違っています。
ですが、と殺場のことを聞いて、全員が命、生と死について考えていたと思います。
「放課後農芸」は、生と死を考える場所だなあと常々思います。
こうした勉強会で自分の食べているものについて考えることはもちろんですが、
自分で育てている野菜や買っている野菜も、私や誰かの生を切り取ったものです。
働くことも自分の人生の要素であって、生きているからできることです。
誰かの命があることで私は生きている。
逆に言えば、「牛や豚が屠場で殺される理由は僕らが食べるから」で、
命を分けてもらっているのだから、私は生きていけるのだということを忘れてはいけないし、
知ったり、調べたりして、考え続けていかなければいけないと感じました。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
文化財保存修復学科 3年 今野アリス
皆さんこんにちは。すっかり秋も深まり、月山も雪化粧を始め、本格的に冬の足音が聞こえてきました。
さて、私たち放課後農芸は11月14日に三つの活動をしました。味噌大豆の収穫、道具置き場の越冬の準備、3月に仕込んだ味噌の開封です。14日は日差しが暖かく、畑作業をするにはぴったりの日でした。活動には明子さんにお越しいただきました。ありがとうございました!
はじめの活動はすくすくと育った大豆の収穫です。鎌で刈り取り、向きを揃えて重ねていきます。あっという間に大豆の山ができました。前日の雨のせいか、刈る時に茎を掴むと勢い余って根ごと引き抜いてしまうこともしばしば……。力を合わせながら広い面積に植えられた大豆を収穫し終えました。
更に、大豆の実を落としやすくするために乾燥させます。ロープを張った上に茎を使って干し、実を乾燥させます。カラスや雨から大豆を守るためにシートで覆い、風で飛ばないようにロープで縛り、完成です。しっかり乾燥が進めば実落としがしやすくなるので、今日のような日が続けばいいなと作業中に考えていました。
第二の作業は道具置き場の越冬の準備です。道具置き場はそのままにしておくと雪が吹き込んでしまうので、来年の畑作業へ向けた準備も兼ねて整理をします。
入っていたものを全て出し、必要なものと不要なものとに分けて収納をします。今年は道具置き場に竹が生えてしまったのでここで切り倒しました。竹の力強さに驚きつつも整理は進みました。最後に来年の作業で使用する道具の順番を考えて収納し、シートをしっかりかけて、一輪車で補強をしたら完成です。これで冬を超えることができます。
この作業が終わるといよいよ冬という感じがしますね。
最後に3月に仕込んだ味噌を開封しました。早速開けてみるとなんともいい香りがします。玄米と白米を使用した味噌はそれぞれ味が異なりますが、どちらもとても美味しい味噌です。お湯に溶いただけでもじんわりと体に染みる味でした。去年、大豆を植えてから仕込むまでの過程を思い出すと、なお染み渡るような気がします。
今年収穫した大豆が美味しい味噌になることを願い、本日の活動は終了です。今日の大豆が味噌になっていく過程を思うと今から楽しみですね! それでは。
洋画コース2年 菅原穂乃佳
こんにちは。放課後農芸です。
10月27日に「料理」について勉強会を開催しました。
「料理」に関することを各自が自由な形式で発表しました。
最後にグループに分かれて料理の定義について考えました。
最初は自由に料理について発表しました。
おにぎりの名称の違い、料理ができる人、これって料理なのかなど、
自分なりに「料理」について考えを発表してくれました。
数人の人が発表した後、グループに分かれて料理の定義について考え、アイデアを出し合いました。
「料理とは○○○○である」に当てはめるようにして定義を考えていきました。
各グループから出た料理の定義がこちらです。
その一
料理とはその行為と気持ちが均等になった時に生まれるものである。
その二
料理とは食材がキッチンから出た時に出来ているものである。
その三
料理とはプレゼントである。
その四
料理とは自分がイメージする目的の形にして、食べることである。
グループで出し合った結果、哲学的な定義やユニークな定義がありいろんな意見が出ました。
「料理」について考えると、人によって基準や定義が違っていていろんな考えがあることが分かりました。勉強会の中では、「料理に一味加えること」「人間が作ったものが料理」など深い意見やなるほどと思えるような意見が出ました。
私自身、一人暮らしを始めて料理する機会が増えました。改めて料理とは何か、どこまでが料理かなど、はっきりと定義することは難しいなと感じました。私自身として料理とは、人前に出しても恥ずかしくないものかなと考えていました。料理したものをお皿に盛って、家族や友人に美味しいと言ってくれるものが料理ではないかなと思いました。他の人の意見を聞いてそんな考え方もあるのかと自分とは違う視点で面白かったです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
文化財保存修復学科 3年 平山捺未
こんにちは。放課後農芸です。
最近寒くなってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
次回 10月27日(火)に勉強会を開催します。
テーマは「料理」です。
料理と聞くと、肉や野菜を切って、煮たり、焼いたりすることを想像すると思います。
でも、魚や果物や一部の野菜は火を通さずにそのまま食べることもあります。
考えてみると料理ってどこまでやったら料理なのかという疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
料理ってどこまでが料理?そもそも料理って何だろう?
といったことを皆さんで考えていけたらいいと思っています。
発表形式は自由です。口頭でも、パワーポイントを使ってでもなんでもOKです。
もちろん、1年生の参加も大歓迎です!
テーマがあまりよくわからないなーという方は発表を聞くだけでも大丈夫です!
少しでも興味がある方は、気軽に参加してみてください!
一緒に料理とは何だろうということを考えていきたいと思います。
日時:10月27日(火)
場所:本館 410講義室
時間:18時40分から
皆さんの参加をお待ちしてます!
文化財保存修復学科 3年 平山捺未