こんにちは。放課後農芸のブログへようこそ。
山形ではすっかり冬を感じる気温になってきました。
さて、以前ブログ内でお知らせさせていただいた通り、
放課後農芸では17日に勉強会を行いました。
テーマは「私のご飯はどこから来たのか」です。
パワーポイントでの個人の発表の後に、
「いのちの食べ方」という本の「第2章 お肉はどこからやってくる?」を全員で丸読みしました。
牛や豚がご飯になる、と殺場のお話です。
1年生がたくさん来てくれて、和気あいあいとした会でした。
最後にはそれぞれ文章の中から自分が大切だと思ったワードを書き出して、
理由を説明しました。
「生」「責任」「星になれない僕らはどうすべきか。」「いのちをむだにはしないこと」
「かわいそう?」「思考停止」「彼らを殺しているのは僕たちすべて」
「食べてもらえて幸せ」「知ってそのうえで、生きてゆくしかない」
「世界には数えきれない「誰か」がいる。」
それぞれ読んで、大事に思うことは違っています。
ですが、と殺場のことを聞いて、全員が命、生と死について考えていたと思います。
「放課後農芸」は、生と死を考える場所だなあと常々思います。
こうした勉強会で自分の食べているものについて考えることはもちろんですが、
自分で育てている野菜や買っている野菜も、私や誰かの生を切り取ったものです。
働くことも自分の人生の要素であって、生きているからできることです。
誰かの命があることで私は生きている。
逆に言えば、「牛や豚が屠場で殺される理由は僕らが食べるから」で、
命を分けてもらっているのだから、私は生きていけるのだということを忘れてはいけないし、
知ったり、調べたりして、考え続けていかなければいけないと感じました。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
文化財保存修復学科 3年 今野アリス
皆さんこんにちは。すっかり秋も深まり、月山も雪化粧を始め、本格的に冬の足音が聞こえてきました。
さて、私たち放課後農芸は11月14日に三つの活動をしました。味噌大豆の収穫、道具置き場の越冬の準備、3月に仕込んだ味噌の開封です。14日は日差しが暖かく、畑作業をするにはぴったりの日でした。活動には明子さんにお越しいただきました。ありがとうございました!
はじめの活動はすくすくと育った大豆の収穫です。鎌で刈り取り、向きを揃えて重ねていきます。あっという間に大豆の山ができました。前日の雨のせいか、刈る時に茎を掴むと勢い余って根ごと引き抜いてしまうこともしばしば……。力を合わせながら広い面積に植えられた大豆を収穫し終えました。
更に、大豆の実を落としやすくするために乾燥させます。ロープを張った上に茎を使って干し、実を乾燥させます。カラスや雨から大豆を守るためにシートで覆い、風で飛ばないようにロープで縛り、完成です。しっかり乾燥が進めば実落としがしやすくなるので、今日のような日が続けばいいなと作業中に考えていました。
第二の作業は道具置き場の越冬の準備です。道具置き場はそのままにしておくと雪が吹き込んでしまうので、来年の畑作業へ向けた準備も兼ねて整理をします。
入っていたものを全て出し、必要なものと不要なものとに分けて収納をします。今年は道具置き場に竹が生えてしまったのでここで切り倒しました。竹の力強さに驚きつつも整理は進みました。最後に来年の作業で使用する道具の順番を考えて収納し、シートをしっかりかけて、一輪車で補強をしたら完成です。これで冬を超えることができます。
この作業が終わるといよいよ冬という感じがしますね。
最後に3月に仕込んだ味噌を開封しました。早速開けてみるとなんともいい香りがします。玄米と白米を使用した味噌はそれぞれ味が異なりますが、どちらもとても美味しい味噌です。お湯に溶いただけでもじんわりと体に染みる味でした。去年、大豆を植えてから仕込むまでの過程を思い出すと、なお染み渡るような気がします。
今年収穫した大豆が美味しい味噌になることを願い、本日の活動は終了です。今日の大豆が味噌になっていく過程を思うと今から楽しみですね! それでは。
洋画コース2年 菅原穂乃佳
こんにちは。放課後農芸です。
ブログに足を運んでいただきありがとうございます。
放課後農芸は新一年生と一緒に活動をはじめました!
新しい顔ぶれで、新たな考えが生まれる勉強会にわくわくしています。
次回の勉強会についてお知らせします。
日 時 : 11月17日
場 所 : 芸工大本館 410講義室
時 間 : 18時40分~
テーマは「私のご飯はどこから来たのか」です。
「地産地消」という言葉がいつ生まれたのか、考えたことはありますか?
これは大学の授業内で聞いたことですが、昔の家はその土地のものでできていて、
運ぶ方法がある現代であるからこその「地産地消」なのだそうです。
地産地消はどうやって成り立っているのでしょうか。
どこからが地産地消なのでしょうか。
自分のご飯はどこからきているのでしょうか。
身近なところでは、Amazonで荷物を頼んだ時、買い物の配達を家にしてもらったとき、
自分の荷物のためにはどれだけの人が動いているのでしょうか。
どうしてあんなに早く届くのでしょうか。
自分のご飯や身の回りのものの出身を考えてみませんか?
勉強会の発表形式は自由です。
発表を聞いてみるだけでも、興味のある方はお気軽にご参加ください!
ご参加をお待ちしております。
文化財保存修復学科 3年 今野アリス
こんにちは。放課後農芸です。
10月27日に「料理」について勉強会を開催しました。
「料理」に関することを各自が自由な形式で発表しました。
最後にグループに分かれて料理の定義について考えました。
最初は自由に料理について発表しました。
おにぎりの名称の違い、料理ができる人、これって料理なのかなど、
自分なりに「料理」について考えを発表してくれました。
数人の人が発表した後、グループに分かれて料理の定義について考え、アイデアを出し合いました。
「料理とは○○○○である」に当てはめるようにして定義を考えていきました。
各グループから出た料理の定義がこちらです。
その一
料理とはその行為と気持ちが均等になった時に生まれるものである。
その二
料理とは食材がキッチンから出た時に出来ているものである。
その三
料理とはプレゼントである。
その四
料理とは自分がイメージする目的の形にして、食べることである。
グループで出し合った結果、哲学的な定義やユニークな定義がありいろんな意見が出ました。
「料理」について考えると、人によって基準や定義が違っていていろんな考えがあることが分かりました。勉強会の中では、「料理に一味加えること」「人間が作ったものが料理」など深い意見やなるほどと思えるような意見が出ました。
私自身、一人暮らしを始めて料理する機会が増えました。改めて料理とは何か、どこまでが料理かなど、はっきりと定義することは難しいなと感じました。私自身として料理とは、人前に出しても恥ずかしくないものかなと考えていました。料理したものをお皿に盛って、家族や友人に美味しいと言ってくれるものが料理ではないかなと思いました。他の人の意見を聞いてそんな考え方もあるのかと自分とは違う視点で面白かったです。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
文化財保存修復学科 3年 平山捺未