こんにちは。放課後農芸です。
暑かったり雨が降ったりとした日々が続いていますが、いかがお過ごしですか。
6月6日の勉強会は「モモ会」でした。
毎年恒例のモモ会では、ミヒャエル・エンデ作『モモ』の6章・インチキで人をまるめこむ計算をみんなで輪読し、感想を共有します。
自分の時間の使い方を見つめ直したり、時間の感じ方を振り返り疑問を持ったり、
登場人物の立場に立って考えてみたり、
今の社会での時間の捉え方を考えたり、最近よく耳にする時短という言葉を思い浮かべたり…
一人一人、様々な視点で時間について自分事として考えました。
初めてモモ会に参加する人は、自分の生活の在り方を見つめ直す人が多く、
2回目3回目の人は、去年とは違う視点から、
何度も参加している人は、自分だけではなく、周りの人や社会にも目を向けて
考えていたように感じます。
また、今回は文中の「時は金なり」や「時間とは、生きるということ、そのものだからです。」というところに着目している人が多い印象でした。
放課後農芸では、慌ただしい日常生活とは切り離されたような感覚になる畑でのゆったりとした時間、答えの出ないテーマを真剣にじっくりと考える勉強会での時間、があると思います。
周りの人たちから見たら、もしかしたら無駄な時間かもしれない。でも、この時間を大切にしたいね。
『モモ』を読んで、時間について同じ空間で考えたことを共有したこのメンバーで、今年も放課後農芸の活動を行っていきます!
だんだんと暑くなってきましたが、皆さんもお元気で〜
芸術学部 美術科日本画コース3年 神作茉弥
2週に渡るガイダンスを実施して集まってくれた新入生を迎えて始まった今年の活動。
まずは4月22日に
畑に集まり
畝つくりの開始です。
3年生が中心になり、2年生も4年生も、そして新しい1年生も一緒に
一斉に畝を立てていきます。
かなりの重労働も
達成感があると
笑顔にもなります。
畝がひと通り完成したら
マルチシートを張ります。
これで保温、保湿、そして防草の効果があります。
みんなで協力して貼ることで
ずいぶんと捗り
想定より早い時間でできあがりました。
そこで初めて会った人たちも多いので、
少し仲良くなろうとチームに分かれてご当地自慢会を開きました。
山形チーム、そして宮城チーム
岩手チーム
福島チーム
関東チーム
そしてもっと遠くから来たチームと
北は北海道、南は福岡、宮崎、そして国外は中国からと、
相変わらずこのチュートリアルにはさまざまな地域からの学生たちが集まってきます。
学科や、学年を超え、
多くの交流の機会をもてるのもチュートリアルのいいところですね💛
さあ、そして日にちを変えて4月25日の勉強会では
何を植えるかを
みんなで決めていきます。
100種近く出てきた品種を
実際育てることができるのかを調べて絞っていきます。
最初から無理と決めつけず、育てられる可能性を探っていくと、
その数なんと76品種でした。
そして5月1日は
リストアップした野菜を購入しに
みんなでホームセンターへ行きます。
誰かに任せるのではなく、みんなで一つ一つのプロセスを
わざわざ共有するのがこの「放課後農芸」の信念の一つです。
苗や
種
リストにある種苗を
探し当てて購入しました。
見つけられなかったのは「アマランサス」と「金時草(キントキソウではなくキンジソウ)」でした。
さあそして、5月4日に再び畑に集まり
植えつけ開始です。
ここまで手掛ければほぼ自分が育てた野菜としてのスタートになります。
ここまでを体験しないと誰かが植えた野菜になってしまうんですね。
先輩から
植え方のレクチャーを受け
まずは植えてみます。
慣れてくると
作業もスムーズになり
作業開始から1時間半かからず一通りが植え終わりました。
そして一休みしてからは
葉物類を植える畝を
新たに立てていきました。
こんな大変な作業が続いても
こんなに笑顔でいられることが「放課後農芸」の楽しさの証明かもしれません。
さらには
ゴボウを植える盛り土や
最も難度の高い?キュウリ棚をつくり
植えつけ完了です。
できばえも良く
これからの成長が
とっても楽しみですね💛🌱💛
作業完了後は本日のもう一つの大切なイベント
「ささやかな一年生歓迎会」です。
みんながそれぞれ持ちよった一品料理やおもてなしで
一年生を歓迎しました。
とはいえ多くの一年生が帰省していて少ない人数だったので、
またいつか仲良くなれるような時間をつくれたらいいなと思っています。
長ーいブログになりましたが、今年度はさらにアクティブに活動ができると思っています。
こやってみんなと太陽の下で活動を始められると、これからの活動が楽しみで仕方がありませんね。
主宰 柳川郁生
この一粒一粒の豆から始まった
今年度のみそつくり。
6月11日に
みんなの手で
植えていきます。
やがて
芽を出しはじめた豆も
成長し
同時に雑草に埋もれます。
そこで次の「てまひま」
みんなで畑の整備に入ります。
半日かけて
なんとかスッキリ
これでしばらく安心です。
それでも暑い夏が来ると
またこの通り
そう楽にはさせてもらえません。
それでも11月には
収穫の時期を迎え
みんなで刈り取りの作業を行います。
刈り取った豆は
干し台をつくり
2月の脱穀まで乾燥させます。
卒展を終えた2月
干していた大豆を体育館に運び込み
コツコツと実落としすること4日間
今回は
大量に豆が脱穀できました。
さらにここからの「てまひま」は
選別の作業です。
一粒一粒
豆の状態を見て
選別していきます。
おそらく普通のみそつくりでは、4日間もかかるようなこんなに丁寧な作業はしないかもしれません。
でもあえてこんな「てまひま」をかけるのが放課後農芸のみそつくりです。
さらに続く「てまひま」は
大江町のはしもと農園さんまで
てまひまかけた無農薬のお米を買いに行くことです。
そしてそのお米を
印役町の深瀬善兵衛商店までもっていき
尚子さんたちに「てまひま」かけて
麹にしてもらいます。
その尚子さんからは
いつも麹やみそに関する熱い気持ちをレクチャーしてもらいます。
みそつくりの前日には
村山市の樽石にあるいたや清水まで
仕込み用の水を汲みに行き
一晩大豆を浸しておきます。
そしていよいよ仕込みの日
朝9時に集まって
ひたすら豆を煮こむこと5時間
なんとかつぶせるような状態になりました。
そして
足で踏んだり
臼でついたりしながら豆をつぶしていきます。
さらにつぶした豆は
麹と成澤勝治さんがつくってくれた塩(北前塩)を合わせて
つぶした大豆とまんべんなく混ぜ合わせていきます。
一つ一つの手作業を通して
樽に詰め込まれ
今年度の仕込みは完了です。
あとは麹の力で
大豆たちがみそになるのを秋まで待ちます。
これまで25人以上の学生たちがかかわり、その作業日数は447時間を超えています。
ここには「はしもと農園」さんの米つくりの「てまひま」、
「深瀬善兵衛商店」さんの麹つくりの「てまひま」、
「塩や 勝じ」さんの庄内の海の水を使った塩つくりの「てまひま」、
「エナジー山形株式会社」の堤さんがLPガスを持ってきてくれた「てまひま」、
さまざまな「てまひま」がかかっています。
そして10年以上にわたってこの活動を
お母さんのように支え
先生のように導いてくれる
明子さんの存在もわすれてはなりません。
本当にこの活動は、年間を通してたくさんの人たちとの「てまひま」でできあがっています。
このたくさんの「てまひま」によってできあがるみその価値がどれだけのものなのか、
みんなで考えてみたいと思っています。
。
柳川郁生
こんにちは。放課後農芸です。
どんどん寒くなってきていますが、皆さんお元気ですか。私は、雪が降るのを楽しみにしつつ、少しビビっています。
12月6日の勉強会は、2年生企画の「家畜などの人間に食べられる動物について考えよう」でした。各自で気になったことを調べて発表し、共有と意見交換を行いました。
今回は「食肉と病原菌 ギラン・バレー症候群について」「食肉加工食品」「おいしくされたいきものたち〜品種改良のあれやそれ〜」「日本人はいつから肉を食べるようになったのか(牛肉・豚肉・鶏肉)」「捕鯨」「食べられない命」について取り上げました。
改めて調べてみると、自分の認識と違う事実が多く出てきました。また、発表を聞き意見交換することで、新しい知識や気づきを得ることができました。メンバーで共有することで、視野を広げて命について考えることができました。
最後に、以前、放課後農芸で行った鶏の屠殺体験についてのビデオを見ました。
普段は誰かが行ってくれている屠殺を、自分たちで行いそのお肉をいただくことで、どのような心境の変化があったのか。また、命に順番があること、命を殺めるという共犯の意識、強く優しい心を持つことなど、多くの学びを得たという内容でした。
普段何気なく食事をしていますが、その裏ではたくさんの命が殺められ、その中の一部の命をいただいていることを改めて感じることができました。また、それが当たり前なことなのか、当たり前なことと思い続けて良いのか、考えるきっかけとなりました。
放課後農芸では、野菜を育てるために多くの命を殺め、育てた野菜の命をいただいています。畑を通して、たくさんの命と向き合っているメンバーだからこそ、これからもこのテーマについて、自分ごととして考え続けていきたいです。
何に支えられて生きてきたのかを認識して、またそれに伴う責任を持って、日々を過ごしていきたいと思います。
今年も残りわずかとなりましたが、皆さんもお元気で〜
芸術学部美術科日本画コース2年 神作茉弥
こんにちわ、お久しぶりです。
いかがお過ごしでしょうか。
日に日に木の葉を散らす樹木を見て〆切を思い
胸がキューと締まりつつある、この頃です
それはさておき、今年最後の収穫となる大豆の収穫を行いました。
みんなでセっセコ大豆を刈り取り、根っこを落として
ビニールシートに集めるを繰り返しておりました。
収穫をしつつ、雑談で各々現状を語っていました。
たまにため息出るような悩みも出てきましたが
皆穏やかに作業をしていました。
大豆を収穫し終え、大きく広げたビニールシート3枚分の
大豆が収穫できました。
放課後農芸、収穫物の締めくくりとして壮観です。
収穫した大豆は味噌に加工するため、2月頃まで乾燥をさせます。
大豆の山は全てを吊るして限られたスペースに所狭しと敷き詰めました。
これらを雨風にさらされないように農芸のみんなでシートを被せました。
次にシートをめくる日には丸々とした大豆になっていることを期待してます。
今回は久しぶりの更新ということで大豆の収穫と干しをまとめでした。
4年生として農芸の活動も指で数えるほどしか残っていませんが
最後ぐらいは悔いがないように楽しみます。
卒業したいなぁ・・・できるといいなぁ・・・
次回の記事は後輩にバトンを渡します。お楽しみに。
さよなら、さよなら。
美術科工芸コース4年生
岩池彬文
今夜から明日にかけて一雨くるということなので、
ニンジンとラディッシュのタネをまいてみることにしました。
とはいえ日中の気温は36度を超え暑すぎるので、
夕方畑へ行くことにしました。
すると
黙々と畑で作業する学生が一人います。
たった一人で
畝の間の通路にびっしりと茂っていた雑草を、立ち鎌一つで整備していました。
今日に限らず「放課後農芸」のメンバーは畑に足を運び、
こんな活動をコツコツと継続しています。
私もちょっと種まきにという程度のつもりだったのですが
この現状を見て放っておくわけにもいかなくなり
やれるところまで手をつけて帰ってきました。
この続きは、また明日以降畑に訪れるみんなと作業したいなと思っています。
コツコツと愛をこめて畑を整備していきましょう。
みんなの優しい気持ちが
七夕の願いとともに天に届いて
放課後農芸主宰 柳川郁生
こんにちは! 放課後農芸です。
木々の緑がまぶしい今日このごろ。みんなで植えた苗や種はすくすくと育っています。
それを狙う生き物たち。畑を守る私たち。それぞれの戦いが始まろうとしています。
戦いと言えば、現在ロシアによるウクライナ侵攻が話題になっています。
今回の勉強会のテーマは「平和について」でした。ウクライナ、ロシア、そして私たちにとっての平和とはいったい何なのだろう。それぞれが思う平和を話し合いました。
まずは、メンバーそれぞれが思う平和を発表し合いました。
私が思う平和とはなんだろう?大切な人と過ごすこと・気を遣わずに話し合える・好きなことができる・傷つかない世界など、たくさんの平和が出てきました。
しかし、自分は平和でも誰かが傷ついている時、それは本当に平和なのか?誰かと過ごすこと、一人で過ごすことは平和なのに全く逆のことである。平和とは何か、謎は深まるばかりでした。
次にグループで集まりそれぞれの班で平和についてまとめました。「平和とは○○である」に当てはまるように、それぞれが発表した平和をもとに話を深めていきました。
平和とは、穏やかな日常を過ごす、危険じゃない、不平和でないなどができました。
発表の途中で印象に残った言葉があります。誰が発表するかというときにじゃんけんで決めた時でした。柳川先生の「じゃんけんは犠牲者を決めるもの」という言葉が印象に残っています。じゃんけんは平等に見えて実は不公平である。平和を考えるうえで参考になりました。
今回の勉強会で、平和を語り合い、自身の平和についての考え方を固めるだけでなく、他人の考えに触れたことにより、自身の考え方を深めることができました。皆さんも平和とは何か考えてみてください。
ブログの順番が前後してしまいました。時間泥棒に対抗するためにゆっくり丁寧に作業したところ遅くなってしまいました。すみません。
今日6/14の農芸は学科紹介です。
次回のブログ更新もお楽しみに〜
デザイン工学部 建築・環境デザイン学科 2年 花輪拓実
こんにちは!放課後農芸です。
今年は少し長かったゴールデンウィーク、皆さんはどんな過ごし方をされましたかー?
私たちは苗の植え付け、種まきをしました!清々しい青空の中、集まってくれた新1年生を含めたメンバーみんなで植えていきます。前日の雨の影響で足元は沼状態でとても歩きにくいけれど頑張ります!
泥に足を取られています。がんばれー!
前回作った畝に植えていきます!写真は里芋を植えているのでしょうか?里芋は種芋から芽が出て地中で芋が育ちます。野菜はそれぞれ育ち方が違うので、苗から育てるもの、種から育てるもの、つる自体から増えるものなど・・これはどうしてこの状態なのか考えながら植えるのも楽しみの一つですね。
苗を植える際には苗の根元だけでなく、しっかりと土を被せて風が入ってマルチが飛ばないようにするのも大事なポイントです。
きゅうりやゴーヤを植えたところにはツルを絡ませる支柱を立てていきます。大きな支柱のため、協力して作業します。アーチ型の支柱を地面に刺し、異なる高さの横棒を固定し、ネットをはります。ネットを広げることが意外と難しく、苦戦しました。
ヒモ部隊も頑張りました!
今日植えた植物はこれから大きくなるのをみんなで見守っていきます。今から野菜たちが大きくなるのが楽しみですね!これから先は虫が出たり雑草との戦いが待っていたりしますが、それら一つ一つも楽しんで行けたら畑での活動もまた充実します。また、畑は出会いの場であり交流の場です。いつも会うメンバーだけでなくレアメンバーやレジェンドとも遭遇したりして、そんな交流も楽しみの一つだと思っています。新1年の皆さんも自分流の楽しみが見つけられるといいですね。
芸術学部美術科日本画コース2年 竹原雅
みなさんこんにちは。放課後農芸です。
山形は、もうすっかり山の緑も濃くなり、近くの田んぼでは代かきや田植えが始まっています。
さて今回は、畝作りの様子をお伝えします。
今年度もたくさんの新メンバーが加わり、活動がスタートしました。
畑での活動、第一回目は畝作りです。
畝は畑で育てる野菜たちの寝床となるので丁寧に作業を進めていきます。
はじめに、イボ竹を畝の間隔で打ち込んでいきます。
この作業って、身長の高い人が羨ましいんですよね〜。
身長172cmの私ですら、腕が痛くなる作業です。
あと10センチぐらい身長が高かったらなぁ…っていつも思います。
その線に沿って畝のラインを作っていきます。
鍬の持ち方や使い方は慣れるまで大変です。
次に堆肥を畝に沿って撒きました。
堆肥袋は重たいですが、野菜たちの栄養になると思えば良い重さです。
畝を整えていきます。
綺麗な畝にするためにみんな真剣です。
休憩時間にみんなで自己紹介をしました。
今年は一年生がたくさん入ってくれたので、早く蚊をと名前が覚えられるように頑張ります。
あと私は、土の上に腰を下ろして過ごすこの時間が私は好きです。
春になったので、生き物もたくさんいました。
私は休憩時間にカエルを見つけました。ちっちゃくて本当に可愛いですよね〜。
最後にマルチをかけました。
風で飛ばされないように左右から土をかけてあげました。
綺麗に作ったつもりでも、マルチをかけてあげると形がいびつだったりして
なかなか理想の畝を作るのは難しかったです。
作業したみんなで記念撮影をしました。
これから、この畑で野菜を育てていくのが楽しみです!
一人でやったら大変な作業も、協力してやったらあっという間に時間が過ぎ去るので、
改めて、畑で過ごす時間って不思議だよな〜って感じました。
畑で過ごす時間を大切にして、学校生活も豊かにして行けたらいいですね。
デザイン工学部 建築・環境デザイン学科2年 設楽大翔
こんにちは。放課後農芸です。
今回は、味噌づくり当日の様子をお伝えします。
この日は、あいにくのお天気でした。しかし、大切に育ててきた大豆が多くの方々に支えられながら味噌になっていく初日ということで、ワクワクが止まりません。雨の降るなか、畑にテントを張り、準備万端です!
大豆の選別や材料調達、そして味噌づくりの全てを手ほどきしていただいている明子さんに今年もお世話になりました。
まずは、前日から水につけておいた大豆を、じっくり柔らかくなるまで煮ていきます。親指と薬指で潰すことができるくらい柔らかくなるまでの2〜3時間、灰汁を取りながら、沸騰しすぎないように火加減を調整していきます。
その間に、「深瀬善兵衛商店」さんにお願いしていた麹を受け取りにいきました。白米と玄米から作る2種類の麹です。試食してみたら、特に玄米の麹が口の中で広がり、とても美味しかったです。
大豆が煮えたら体育館に移動して、冷めないうちにひたすら大豆を挽いていきます。餅つき用の臼と杵、すりこぎ、うどんのように袋に入れて踏んだりと、とにかくみんなでマッシュしていきました。
豆の形がなくなるまで潰したら重さを測り、冷まします。その間に、麹と塩を大豆の重さに合わせて、使用する量を用意します。
冷めた大豆、麹、塩、そして去年の味噌を少し入れ、よく混ぜます。この時に、白米の麹と玄米の麹の2種類に分けて味噌を作っていきます。
まだ少し温かい大豆と粒々で冷たい麹、ちょっと手に染みる塩の触感が、味噌を作っている!という実感になりました。
そして、いよいよ味噌を樽に詰めていきます。空気が入るとカビてしまうため、おにぎりのように丸めて、樽の中に叩き入れることで隙間を無くしていきます。叩き入れた時の音がとても心地よかったです。
樽に味噌を入れたら、淵に塩をまぶし、重石を乗せます。ここからは熟成した味噌になる秋頃まで、様子を見ながらひたすら待ちます。
明子さんの手ほどきのおかげで、今年も順調に仕込むことができました。ありがとうございました!
私は、大豆を植えるところから味噌づくりまでを初めて経験しました。畑づくりだけでなく、味噌づくりを通して、農芸メンバーはもちろん、たくさんの地域の方々と出会い、多くの学びを得ることができました。また、農芸の味噌づくりを多くの方々が温かく見守ってくださっていることを知りました。このような環境で味噌づくりができたことは、私にとって貴重でとても素敵な体験でした。本当にありがとうございました。
今年仕込んだ味噌も、きっと美味しい味噌になって私たちを笑顔にし、来年へと繋いでいってくれるのだと思います。
芸術学部 美術科日本画コース2年 神作茉弥