本を読むと、様々な分野から、考える材料を得ることができる。
専門に研究された事柄には、分野を越えた大切なメッセージがあります。
いろんな世界にふみ込んで、生きることを考えよう
放課後農芸で扱う図書をご紹介!
ミヒャエル・エンデ 『モモ』
三木成夫 『内臓とこころ』
解剖学的に体の器官を、内臓系と体壁系に分けて考えると、現代の世の中は体壁系、目に見える部分、を重視する傾向にあるようです。
日々の生活では忘れられがちな内臓の感覚。しかし生きることの中心にある食と性を司るのは内臓系で、こころはそこから生じます。
現代を生きる人の“はらわた”の感覚の復興を謳い、内臓とこころ、感じることと考えることの関係を解剖学者である著者が説いていきます。
自分も大きな自然の波のなかで生きている。殊に内臓はその波に敏感。
目に見えるものに意識が行きがちなこの頃、内臓とこころの関係から人間の性質を見てみると、自分の存在を捉えなおすことになるでしょう。
放課後農芸の活動に興味を持ってくださった郷津氏から農芸トショにぜひと寄贈して頂いた本。農芸メンバーで回し読みしています。