11月23日、この日は片付け&シチュー会でした。
ゲストとして山形ビエンナーレでFOOD LABOを受講されていた
今さんと長谷川さんをお招きしました。
8:00から納屋と家の片付けをはじめ、片付け終了後に収穫班と
シチュー班に分かれて作業しました。
畑でとってきた野菜を、丁寧に洗います。
一方ではバターづくり。
ペットボトルに牛乳と生クリームを1:1で入れ、あとは振るだけ。
SHAKE SHAKE!!
凝固してきたら出来上がりです。
シチューは擂り下ろしたジャガイモとバターを炒め、牛乳を加えて作ります。
ゆっくり暖をとりながら煮込みます。
良い香りがしてきました。
そこにまたまたとれたて野菜をたっぷり投入。。。
ゆっくり煮込んで、ついに完成です!
思わず笑みが漏れます。
それでは、みんなでいただきます!!
とれたての野菜をお料理してみんなで外で食べるご飯、
美味しい。
シチューだけでなく、パスタ、焼き芋、手作りパン、サラダ、果物、デザートも盛りだくさんで
胃も心も満たされました。
世の中は便利になって、大量生産使い捨て、
ごみがどんどん増えて、モノを大切に使わなくなりました。
豊かになっているように感じる人もいるかもしれませんが、
本当にそうでしょうか。
この日、畑で野菜を収穫し、みんなで料理し、隅々まで食べました。
「そこが一番美味しいから、捨てないで」と教えてもらいながら、
学びながら料理しました。
無駄をなるべく出さない暮らし方もあるんですね。
そんな丁寧に過ごす濃密な時間が、かけがえのないものだと気付かされました。
私にとっての豊かさ見つけられた気がします。
最後は玉手さんがいれてくれたコーヒーをいただきました。
温まります。
誰かと作ったり食べたりおしゃべりしたり
そんな時間をこれからも大切にしていきたいですね。
記:プロダクトデザイン学科2年 成田杏子
堆肥隊では来年の野菜作りに向けて堆肥を作っています。
腐葉土と、学食と連携した生ゴミコンポストのふたつ。
来年良い堆肥が野菜作りに使えるように。
11月17日 AM7:00[落ち葉集め]
腐葉土には落ち葉がたくさん必要。軽トラック4杯くらい。
平日、授業の前に集まって落ち葉を集め、
リヤカー満杯に積んで大学裏の畑へ、
冷えた朝の空気のなか、坂を下りたり上ったり。
体が温まって、いい朝練。
11月27日 AM7:00 [木枠つくり]
拾い集めたベニヤを組み立てて、堆肥の場所つくり。
溝を掘って、杭を打って、釘をコンコン。
ちぐはぐ感がかわいらしくてなかなかいい感じ。
朝は寒いけど、朝しか味わえない空気があって、
テマヒマかけて堆肥の準備をして、
それから一日が始まるなんてちょっと得した気分。
こっそり、草木塔をつくったり。
11月30日 PM1:00[堆肥仕込み]
落ち葉、鶏糞、米ぬかをミルフィーユ状に重ねて発酵させると堆肥が出来るそうなのです。
鶏糞と米ぬかはそれぞれいただきもの。
農芸の活動をあたたかく見守ってくださる方がたくさんいて、ありがとうございます。
ひたすら落ち葉と鶏糞と米ぬかの層を積み重ねて、ときどきしゃべりながら。
畑では素直なことばがポロポロでてきて、話すのもよりたのしい。
微生物のはたらきで堆肥の温度は上がり、最高では80度にもなるというので驚き。
一握りの土の中に星の数ほどの微生物が棲んでいる。
木村秋則さんの『土の学校』にそんな一節がありました。
落ち葉と鶏糞と米ぬかを積み重ねるとなぜ堆肥になるのか理解できなくても、その方法を受け継いで堆肥作りをすることができます。
これまでの人たちの経験の蓄積が知識となり、その知識によって私たちは経験し、そしてそれは活きた知識として自分の中に蓄積していく。
畑の活動をしていると連綿と続く人間の営みをリアルに感じます。
微生物という言葉を当たり前のように知っているけど、それは誰かの発見した知識で、
微生物を知らなくても畑で経験するそのはたらきは、80度の熱を発生させるそのはたらきは、もっと本当のことという感じがします。
目に見える分かりやすいものに意識は行きがちだけど、見えない聞こえない触れられないところで作用している何かに意識を向けられるようになれたら、もっとていねいに過ごせそうです。
記:芸術学部美術科彫刻コース 渡部萌