こんにちは、放課後農芸です。
日に日に気温も上がり、夏へ向かっているのが感じられますね。
今日は、快晴からの豪雨でお空はご機嫌ななめのようです。
さて、本日の勉強会はいのちについて考える会でした。
私と一年生、そして先生のみでの勉強会です。
今回は森 達也さんの「いのちの食べ方」という本の第2章「お肉はどこからやってくる?」を輪読しました。
いつも私たちが食べている肉はどこから来るのか、牛や豚はどの様な行程を経て食品になり、
その裏には誰が介在し、どんな背景があるのか。私たち人間は、その背景がわかっているようでわかっていない。
この本ではその背景や「いのち」についてを、細かく私たちに伝えてくれています。
読了後、各自でその本のキーワードが何かを考えます。
上がったキーワードは黒板に書きました。
「知ること」「事実」「思考停止」「かわいそう」「麻痺」…
みんなが自分なりにいのちについて考え、発表してくれました。
残念なことに、うっかりしていて本日の勉強会の写真を撮るのを忘れてしまいました…
すみません; ; 様子は想像していただけると幸いです。
ここからは今日みんなで考えたことを少し書いてみます。
私たちは、
生活を送る中で迷惑となる生き物を平気で殺します。
私たちは、
肉を食べる時、その肉に「いのち」があったことを考えていません。
これは私たちの生活にとってごく当たり前のことです。
この当たり前は、私たちが嫌なものから目を背け、「思考停止」しているがゆえに起きています。
そして、私たちは思考を停止しなければ生活を送ることができません。
そのような生活を送るからには、
私たちの生活は「いのち」の犠牲の上に成り立っていることを理解し、
そのいのちに責任を持つ必要があるということをみんなで考えました。
みなさんも身の回りの「いのち」について考えてみてくださいね。
臭い物に蓋をせず、何に対してもよく「知ること」が大切ですよ。
最後に、
生き物のいのちを考えたとき、「かわいそう」や「ごめんね」など後ろめたさを感じることがあるかもしれません。
しかし、いただいたいのちに対して後ろめたさを感じることは、生き物に対して失礼なのではないかなと思います。
この場合は、感謝や「いただきます」というような言葉こそが、いただいた「いのち」に対しての対価となると思っています。
私もみなさんも、いのちに感謝を忘れず生活していきましょうね。
久しぶりのブログでうまく文章がまとめられず申し訳ないです。
これからも精進していきたいと思います。
芸術学部 文化財保存修復学科 4年 千葉美羽
こんにちは。放課後農芸です。
暑かったり雨が降ったりとした日々が続いていますが、いかがお過ごしですか。
6月6日の勉強会は「モモ会」でした。
毎年恒例のモモ会では、ミヒャエル・エンデ作『モモ』の6章・インチキで人をまるめこむ計算をみんなで輪読し、感想を共有します。
自分の時間の使い方を見つめ直したり、時間の感じ方を振り返り疑問を持ったり、
登場人物の立場に立って考えてみたり、
今の社会での時間の捉え方を考えたり、最近よく耳にする時短という言葉を思い浮かべたり…
一人一人、様々な視点で時間について自分事として考えました。
初めてモモ会に参加する人は、自分の生活の在り方を見つめ直す人が多く、
2回目3回目の人は、去年とは違う視点から、
何度も参加している人は、自分だけではなく、周りの人や社会にも目を向けて
考えていたように感じます。
また、今回は文中の「時は金なり」や「時間とは、生きるということ、そのものだからです。」というところに着目している人が多い印象でした。
放課後農芸では、慌ただしい日常生活とは切り離されたような感覚になる畑でのゆったりとした時間、答えの出ないテーマを真剣にじっくりと考える勉強会での時間、があると思います。
周りの人たちから見たら、もしかしたら無駄な時間かもしれない。でも、この時間を大切にしたいね。
『モモ』を読んで、時間について同じ空間で考えたことを共有したこのメンバーで、今年も放課後農芸の活動を行っていきます!
だんだんと暑くなってきましたが、皆さんもお元気で〜
芸術学部 美術科日本画コース3年 神作茉弥