9月22日・23日に「食べる命の合宿」を行いました。
1日目
生き物を殺すことについてどう考えているか、
体験を通して何が得られると思うかなどひとりひとり思いを話しました。
・食べることにためらいはないけれど、自らの手で殺すことにはためらいがある。
・スーパーに売っている肉を見て、こんなに殺す必要があるのか?と思った。
・屠殺される動物は絶対に痛みは感じているはず。手際よく、なるべく苦しませないように。
・植物・虫・魚もみんな生きているということ。
・どれだけ今回の経験を忘れないでいられるか。
山川牧場・山川さんからのお話。
乳搾りも体験させてもらいました。
搾りたての牛乳は甘くてすっきりしていて美味しかった!
2日目
朝ごはん。手作りバターを食パンにぬって食べました。
あと2時間ほどの命。
スケッチをしたり写真に残したり・・思い思いに時間を過ごします。
〈 屠畜 〉
動物たちは必死にもがき抵抗します。
変に苦しませないように、しっかりと抑えなければいけません。
頭を下にして、血を抜く。
部位に分けていく作業
スーパーで普段私たちが目にしている肉の形になっていきます。
うさぎの皮はとってもふわふわ
お昼ごはん
とりそばとうさぎのソテー。命をいただく。
とりそばで乾杯!
最後のまとめ。
ひとりずつ屠殺を終えて感じたことを話しました。
・動物のもがき、本物の生き物らしさを感じた
・少しづつ美味しそう食べてみたいなという気持ちが出てきた。
・屠殺直前、殺される側の気持ちになってしまう。
・自らの手で屠畜したニワトリ、あまり美味しく感じられなかった。
・殺したとは思わなかった→自分の命にした、向かい合って食べてあげられた
私たちは、食べなければ生きていけません。
毎日命をもらって生きています。お肉に限らず、魚や野菜からも。
毎日スーパーに新しいお肉が並べられていくということは、
私たちの見えないところで毎日生き物が殺されているということです。
そんな当たり前のようなことも普段みんな忘れてしまっているような気がします。
今の世の中は、衛生面や行き過ぎた優しさで屠畜は隠されています。
いくら食べ物に感謝したくても、
死が見えないのだから心からありがたいと思うことは難しいことです。
多めに在庫確保をしなければいけなくて、結局余って捨てるなど 色々な問題はありますが、
一番の問題は、「見えない死」ではないかと思いました。
いまの気持ちを忘れないように、これからも命をいただこうと思います。
この「食べる命の合宿」に参加することができて本当に良かったです。
記:美術科工芸コース 1年 伊藤真理子