暑さが続く8月。野菜たちも続々と実を生らせながら生きています。学生に休みが来ても畑は一切休みません。
学生の勝手で畑を放置させないためにも、放課後農芸が実施している”昼ごはんカフェ”にて畑の整備と野菜の調理を行います。
今回は『放課後農芸だしの会(通称:だし会)』を執り行いました。
まずは畑の雑草取りと収穫をします。少しでも良いので、こつこつとすっきりさせます。
この丁度良い曇り空がありがたかったです。
昼になり、調理にかかります。
大きく育ちすぎたオクラやズッキーニは食べやすくするために茹でてから刻みます。
ひたすらみじん切りにしていきます。
初見ではなかなかピンとこない”だし”ですが、山形県村山地方の郷土料理です。
白ご飯や豆腐にかけて食べますが、今回は素麺にかけていただきます。
山形のコンビニでも売られているほどポピュラーな一品ですが、作り方は基本的に”夏野菜と香味野菜を刻んで和えるだけ”というシンプルなものなので簡単に作ることが出来ます。
使用する材料のほとんどが畑で調達できるので、比較的低コストに、みんなで楽しめます。
ボウルで野菜を交ぜます。ちなみに、この時使ったキュウリは通常の数倍も大きいおばけサイズ一本分。
きゅうりは歯応えがあるので多めに入れてもあまり困りません。
通常は醤油などで味をつけますが、今回はそれぞれ食べたい分だけよそって、各自で持ち寄った調味料で味を付けていきます。
めんつゆ、にんにくチューブ、カレー粉など、各々の味付けで美味しくいただきました。
山形には、秋の深まる頃に”芋煮会”と称して、大勢で芋煮を楽しむ行事があります。
今回、その派生として思いついたのがだし会です。第一回目として不安もありましたが、夏野菜を多く育てている農芸だからこそ、この企画も成り立ったと思います。
来年もみんなで夏の山形の味を楽しみたいですね。
美術科日本画コース2年 末次 佑