毎日のように食べるお米。
放課後農芸では手作業でお米を作っています。量は少ないけれど、学ぶところは大量です。
秋に収穫した稲は、いよいよ脱穀・もみすりをしてお米になります。
茶碗一杯は米粒3000粒ほどあるそう。
作業をしてみて、そのひとつぶひとつぶが食べられるようになるまでなんて手間がかかるのだろうかと、
驚きどころではありません。。
人間のつくってきた道具の力を実感するとともに、弥生時代の人たちの稲作を見学したい想いでいっぱいです。
脱穀。干した稲穂から米粒を外します。
人力の作業では、千羽扱きや足踏み脱穀機を使ったり、竿でたたいて外す方法などがあります。
現在はコンバインという機械で刈り取りと脱穀をします。
江戸時代前期に千羽扱きが登場するまでは、竹2本、または竹を縦に割ったものを用いる「扱きはし」という方法で脱穀をしていたそうです。
私たちも棒で挟んで、一束ずつ米を外していきました。
体力を使うような作業ではないものの、手間と時間がかかる!
昔の人たちも寒い季節にこつこつとやっていたのか。
もみすり。米は一粒一粒、籾殻に包まれています。
これを外さんことには米が食べられんのです。そしてこれを外すのが、手作業では驚異的に大変なのでした。
もみすり機以前は、土臼や木摺臼(きずりうす)を用いていたようですが、米がくだけたり昔から大変な作業のようです。
今回は、すり鉢の中で石で摺ったり、ビンの中で棒でつついたり、ヤスリと石で摺ったり、手で剥いたり、、
そして、
5人で3時間ほどの作業の結果、約2合の玄米ができました〜!
もみすりの方法は改善の余地があるので、研究を進めます!
記:芸術学部美術科一年 渡部萌