こんにちは、放課後農芸です!
6月も中旬となり、大学や制作場所など、新しい環境にも少しずつ慣れてきた頃ではないでしょうか。
みなさんは、この大学で大切な居場所は見つかりましたか?

さて、今回は放課後農芸的地鎮祭「や〜さい」についてご紹介します。
私たち放課後農芸が活動していた畑は、今年度より駐車場として整備されることになりました。
この畑は、チュートリアルである放課後農芸や、地域創造演習という授業の活動の場として使用されてきました。

放課後農芸では、毎年60種類以上の野菜やさつまいも、味噌づくりのための大豆などを育ててきました。また、地域創造演習では、畑でのフィールドワークを通して自己理解を深める活動が行われ、多くの学生の居場所となっていました。
10年以上にわたり、多くの学生の居場所として親しまれてきたこの畑。
このブログには2014年からの記事が残されており、そこからもこの畑に積み重ねられてきた歴史や想いを感じていただけると思います。
これまでお世話になった畑に、私たちができることは何か。
そう考え、これまでの感謝を畑に伝えるとともに、この場所で過ごした時間を振り返る機会として、放課後農芸的地鎮祭「や〜さい」を執り行うことにいたしました。
本企画は、5月19日の勉強会「地鎮祭」で出された案をもとに企画いたしました。
また、「や〜さい」という名前も活動の中で出た案をもとに名付けました。
詳しい活動内容につきましては、こちらの記事をご覧ください。

まずは、本企画の実施にあたりご協力いただいた皆さまへ、心より感謝申し上げます。
企画書の制作にあたっては、建築・環境デザイン学科3年の渡部あづささん、建築・環境デザイン領域修士1年の永山夏伊さんにご協力いただきました。
また、青山ひろゆき先生、柳川郁生先生には監督者としてご協力いただきました。
柳川郁生先生におかれましては、当初、施設課より工事開始に伴い生徒の安全確保の観点から、本企画の実施は困難であるとの回答をいただいておりました。
そうした状況の中で、改めて関係各所との調整にご尽力くださいました。
そのおかげで、本日の開催に至ることができましたこと、ここに深く感謝申し上げます。
さらに、場所や日程の調整にご協力いただいた施設課の皆さま、施工業者の皆さまにも心より御礼申し上げます。
また、勉強会に参加された方や本企画に関心を寄せてくださった皆さまにも、心より御礼申し上げます。
それでは早速、「や〜さい」の様子をご紹介いたします!

今回の活動には、多くの方にご参列いただきました。
これまでこの畑で活動してきた放課後農芸の2、3年生だけでなく、この畑での活動経験がない新入生や、今回の活動の話を聞き興味を持ってくださった先生方にもご参加いただきました。
さらに、卒業生におかれましては、山形県内各地をはじめ、東京都や名古屋市から本日のためにお越しくださいました。
急な開催にもかかわらず、これほど多くの方にお集まりいただけたことを大変嬉しく思います。
本当にありがとうございました。
※これよりご紹介する放課後農芸的地鎮祭 「や〜さい」は、地鎮祭の形式を参考にしながらも、放課後農芸ならではの活動へと内容を変更しております。あらかじめご了承ください。
当日は13時半より「や〜さい」を開式いたしました。
準備中には雨が降る場面もありましたが、幸いにも通り雨だったようで、その後は天候にも恵まれました。

開式の挨拶の後には、本企画の経緯についてお話しし、その後、参加者の皆さまに自己紹介をしていただきました。
・畑にお別れを言える機会になると思って参加した。
・無くなる畑と向き合う時間ができると感じた。
・卒業してしまい、次に来るときにはもう駐車場になっている頃だと思っていた。
畑で過ごした思い出を消化できずに過ごすのは悔いが残る。今回ちゃんと畑にありがとうと伝えたい。
・芸工大に入る理由の一つがこの放課後農芸だった。
野菜と触れ合い、自身の感性も育てられたように思う。その畑に感謝を伝えるために。
・活動したことのない畑だったが、先輩たちの想いが伝わったため参加してみようと思った。
など、皆さま思い思いの理由でご参加くださいました。
皆さまからの畑への想いがひしひしと伝わってきました。
続いての儀式は「土盛りの儀」です。こちらは完全にオリジナルの儀式です。
勉強会で元の畑の土を使った活動がしたいとの意見が多く寄せられました。
土で何かを作る、土で何かを描くなど様々な意見がありました。
実際にいくつかの方法を試してみましたが、実施方法として難しい部分もあり、最終的に土を盛るという形になりました。
皆さま一列に並んで、ひとすくいずつ納めていきます。

こちらは焼香のような所作ではありますが、砂時計から着想を得たものです。
皆さんの手で一粒一粒の粒子が積み重なっていく様子が、この畑で放課後農芸の歴史が少しづつ積み重なっていった時間と重なると感じました。
また、今回ご参加いただいた方と交流できる時間を設けました。
学年の垣根を越えて会話する様子が見られ、とても良い時間となりました。

卒業生の方には、私たちが活動していた頃とはまた違った畑の思い出を伺いました。
その中でも、夏の料理活動などには今活動している私たちと共通する部分もあり、違う時間でありながらも同じ土地で過ごしてきた者同士ならではの交流ができました。
新入生の方とも、過去の写真をもとにこの場所での出来事を共有しながらお話しすることができました。皆さん興味深く聞いてくださり、とても嬉しく思いました。
続いて、本日の主たる儀式である「や〜さい」を執り行いました。

この時間には大学のSSC主催のプロジェクトに参加されていた方も終了後にお越しくださり、多くの方にご参加いただきました。
あらためて企画の流れを説明し、以下の儀式を行いました。
・修祓の儀
・献饌の儀
・祝詞奏上
・撤饌の儀
・閉会の挨拶
・直会
修祓の儀では、大麻(おおぬさ)を用いました。
祓具であり、場を清める役割があります。

献饌の儀では、本来御神酒を捧げるところを、放課後農芸が大豆から育てた味噌を奉献いたしました。
味噌づくりの詳細については、こちらの記事にて紹介しています。

祝詞奏上では、放課後農芸のLINEグループで畑へ伝えたい想いを募集し、集まった28人の方々の言葉をもとに文章を構成しました。
また、奏上の際には放課後農芸で行っている、小説『モモ』を輪読する活動である「モモ会」と同様に、参列者全員で一文ずつ読み上げました。


閉会の挨拶では、「や〜さい」を無事執り行うことができたこと、また、それぞれの畑に対する想いを伝えられる場となっていれば幸いである旨をお伝えしました。

直会では、奉献した味噌を使って味噌汁を作り、いただきました。
皆さまからは「美味しい」という声が溢れていました。


暑い中での活動であったことに加え、大豆を育てたこの場所で味わったこともあり、どこか体に馴染むような味わいでした。

味噌汁をいただいた後は、しばし談笑の時間となりました。

最後には参列者全員で畑に感謝を伝え、本企画のすべての活動を終了いたしました。
この会にご参列いただいた皆さま、そしてご参加が叶わなかった方々からも、この畑へ多くの想いをお寄せいただきました。
この場が、皆さまの想いとともに、この畑へ感謝を伝える機会となっていたのであれば幸いです。
最後に、
たくさんの経験や人との出会いを、この畑でいただきました。
野菜を育ててくれてありがとう。私たちの居場所になってくれてありがとう。
先輩畑、ありがとう。
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東北芸術工科大学 芸術学部
美術科 洋画コース 3年 桃井 美咲
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