どうも皆さん長い冬が終わり、桜が咲いて新年度が始まりました!だというのにまだ寒い‼東北の春をしみじみと味わっておりますこの頃です。さて先週はついに放課後農芸に新1年生を迎え入れようとしています。去年は入ってくる人が少なかったこともありますし今年は何人来るかとドキドキしながら当日を迎えました。そして、たくさんの新入生が興味を持って農芸をのぞきに来てくれました。
始めに放課後農芸のPRビデオを流し、なんとこの日のために3年生の先輩はパワポで農芸の一年間をザックリ説明してくれました。次に農芸を治める柳川先生が農芸の方針や成り立ちを説明し、その後は先輩方が自己紹介をしました。
色々な学科から来てくれた新入生達にも自己紹介をして貰い、新入生との親睦を深めるために沖縄のトランプゲーム”トゥルバイ”を遊びました。遊びかたは省略しますが話題を振って話ながらカードを揃えるゲームということもあって学年関係なく楽しめたかなと思っています。フレッシュな新入生と共に今年度も盛り上げて行きたいのでよろしくお願いします‼
それでは次回まで。さよなら、さよなら。
美術科 工芸コース 2年 岩池彬文
3月16日。味噌づくりにとって大切な仕込みの日です。
筆者は初めての仕込み作業で緊張しっぱなしで忘れ物しました。申し訳ありませんでした……。
仕込みの場所は大学近くの滝山コミュニティセンターさんの調理室をお借りしました。
初めて来た場所でしたが、中高時代に戻ったような懐かしさを感じます。
まずは豆を柔らかくなるまで煮ます。
使用したのは芋煮用の大きな鍋!なみなみと豆と水が入り、何とか鍋二つで済みました。
時々灰汁を取り除きつつ様子を見ます。味は……豆の味です。
煮えている間にいくつか別の作業もしました。
ひとつは「豆腐作り」です。
前日準備の時に別で漬けていた豆を使用しています。
作る過程でできた湯葉を思わず……つまみ食いっていつも通り食べるのよりもちょっと美味しいです。
そしてもうひとつ。「蕎麦打ち体験」が始まります。
昨年に引き続き、味噌でお世話になっている田中さんの旦那様に教えていただきました。
打ったお蕎麦はお昼にいただきます。
ふるって、混ぜて、混ぜて、こねて……のばす!切る!
細く切るって難しい……でも、既に美味しそうです。
ふるいで落ちなかった粗い蕎麦粉は、ガレットとそばがきになりました。
昼ごはんの準備の最中、深瀬商店さんから麹を受け取った方々が戻ってきました。
届いた麹はまだ少し温かく、一粒かじるとほんのりと甘みがありました。
今年は白米を使った味噌の他、新しい試みとして玄米を使った味噌にも挑戦します。味に差が出るのか、食べ比べる時が楽しみです。
8時半から作業し続け、やっとお昼にありつけます。
お蕎麦、お豆腐、おからサラダ、ガレットなど……美味しかったです。
調理台を囲んでお腹と心を満たします。午後は力仕事が待っています。
午後は茹でた豆をつぶすところから始めます。
すり鉢を使ったり、持参した臼と杵を使ったり、とにかくつぶします。
『農芸ののぞきあな』でも農芸味噌を展示していましたが、手作業でつぶすからこそ、農芸の味噌は豆っぽさの残った味噌になると思います。そのかけらも、ぷちぷちしていて美味しいです。
つぶして、量って、豆と麹と混ぜます。
麹のパラパラした部分が残らないように、底からすくいあげるように混ぜ合わせます。
全体が混ざったら混ぜたものを別の桶へ、一掴みずつ叩きつけながら移し替え、
手でまんべんなく押さえて空気を抜きながら平らにします。
桶の内側の、味噌に近いところに塩をこすりつけ、蓋と重しをドン。
学校へ運び、封をして日陰に置いて、仕込みは終了しました。
今年は様々な方のお力添えで仕込みを終えることが出来ました。
多くの活動でお世話になり、仕込みの日が急にずれてしまったにもかかわらず、こちらの変更に合わせてくださった田中さんご夫妻。
種類の異なるお米に合わせ、それぞれ麹を作ってくださった深瀬商店さん。
収穫が少なかった中、間に合わせてくださったはしもと農園さん。
仕込みの場所や器財を貸してくださった滝山コミュニティセンターさん。
山形の湧水を提供してくださった樽石大学さん。
心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
お味噌が完成するまではまだまだ長い時間がかかります。それまでまた根気強く待ちます。
完成までしばらくお待ちください。
美術科日本画コース2年 末次佑
卒業式の準備が着々と行われている体育館の片隅で、味噌づくりの前日準備は進められていました。
今回は「水を汲んでくるチーム」と「大学で豆を洗うチーム」の2手に分かれて行います。
なお、先生は体調不良で不参加でした。体調管理の難しい季節です……。
まずは水汲みチーム。
豆洗いチームよりも早めに大学に集まり、空のポリタンクを車に積みます。
目指すは樽石大学!車は農芸OBの先輩にご協力いただきました。
一方その頃豆洗いチームは……
明子さんのご指導のもと、体育館の水道で豆を洗います。
水を入れると泡立っていく様子には興奮しましたが、昔は石鹸や洗剤のかわりに使われていたとか……大豆ってすごいなぁ。
水汲みチームが大学に戻り、洗った豆を汲んできてもらった水で一晩漬けます。
ここで前日準備は終了!
解散後は「樽石大学の湧水」と「市販のペットボトルの天然水」と「学食の水」を飲み比べしました。
もしも湧水以外の水の方が美味しいと感じるのなら湧水で作る意味はあるのか、という問いの下、皆で少しずつテイスティング……
多くの学生が美味しいと感じたのは――「樽石大学の湧水」でした。
筆者は味オンチなのでそれぞれの差は感じられず……残念。
なお、残った水は学生が美味しくいただきました。
明日はいよいよ味噌づくり。
舞台は大学から滝山コミュニティセンターに移ります。
味噌以外にもアレとかコレとか……次回へ続きます。
美術科日本画コース2年 末次佑
3月は風の冷たさの中にあたたかな日差しを感じます。
3月6日から行われていた、本チュートリアル活動報告展示『農芸ののぞきあな』は
同月の10日を以て終了いたしました。
それまでの展示とは趣向を変え、今回は、普段はあまり表に出ない活動を
来場者に伝えることを目的として企画されました。
前回は木版画でしたが、今回は切り絵で一年間の活動を伝えました。
そして新たな試みとして……活動で培った「育てる・学ぶ・糧」を文字に起こしたり、
農芸に関連したスケッチや作品の他、味噌の実物展示も行いました。
今回、春休み中で人もまばらな中、芳名帳には学生や教員のみならず、一般の方々の名前も
多く見られました。
コメントコーナーにも様々な感想が貼られていました。中には見知った方々のお言葉も……。
多くの方々にご来場いただけたこと、深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
今後の放課後農芸の活動も温かく見守っていただけると幸いです。
美術科日本画コース2年 末次佑
快晴が続いてもう春かしら、と思いきやまた雪でお天気も気まぐれですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
2月22日は、味噌作りに必要なお米の買い出しと水汲みに行ってきました。いつも味噌作りでお世話になっているアキコさんもご一緒に先生の車に乗って、レッツゴー!
はじめに樽石大学という場所で水を汲みました。市内はそこまで雪が積もっていませんが、山奥へ入るにつれどんどん雪が高く高く積もっていって、景色も真っ白で綺麗で…はしゃいでしまいました。写真もバッチリ撮ってきましたよ…!
次はお米の買い付け。
はしもと農園さんでお米をいただきました。今年のお米が出来るまでの過程を書いたプリントをいただき、今年の収穫量のことまで細かく記載してあって、私が家で食べているお米もこうやってたくさんの時間と労力がかかって大切に育てられたものなんだなぁ…いただきますってちゃんと言わないと失礼だなぁと感じました。ハシモトさん、お米をいただいてありがとうございます。大切に使わせていただきます。
この後は、はちみつ屋さんに行ったり、お蕎麦を食べたり、お菓子屋さんへ寄って学校にいる農芸メンバーへお土産を買ったりして(自分へのお土産もちゃっかり買いました。)、大学へ帰ってきました。
色々回ってきてみて、自分が食べているもののルーツや関わっている人を知ることで食へのありがたみがとても増しました。今年も美味しい味噌作ります!!
前回のブログに引き続きお知らせです。
3月6日から3月10日まで大学で展示している「農芸ののぞきあな」、ぜひのぞいて行ってくださると嬉しいです。
それでは、次回のブログもお楽しみに!良い週末をお過ごしください。
1年洋画コース 中澤妃奈代
どうも皆さん、やっと極寒の冬が終わりを迎えようとしていますね。お日様が出ているだけでも嬉しくなってしまいます。そんな話はさて置き今回は日頃からお世話になっている方々へダイレクトメッセージこと紹介状を配りました。放課後農芸は生徒だけで成り立つものではなく様々な人達に支えられての活動ですので感謝を込めて手渡しで配り周りました!
まず野田先輩が日頃お世話になっている斎藤さんに紹介状を渡した。その後たけやまコミュニティセンターで味噌作りの部屋を予約しました。また移動して、味噌作り田中さんへ紹介状と日程の相談しに自宅へ足を運びました。
深瀬商店さんはいつも味噌作りで麹を用意していただいているので挨拶に行きました。ここではお茶をいただいたりして深瀬商店さんとちょっとした話を交えながらお礼を言いました。
蔵王に在住している斎藤さんは畑のウネを作るときなど畑に関する知識をたくさん教えて頂いているので感謝を言いに行きました。干し大根の煮物やお漬物をいただきながらおしゃべりをしてダイレクトメッセージを渡しました。
山川牧場さんでは命を頂く勉強会でニワトリの屠殺体験などで二年前にお世話になったのでお礼を込めて挨拶に行きました。そこでは逆にソフトクリームいただいてしまったり、農芸に関係ありそうな映画を教えていただきしました。
放課後農芸は畑を耕すだけの団体と思われがちですが活動を通して色々な人との交流が出来てそこから学びが生まれる特殊な団体なのだと改めて実感しました。
最後にこの記事を読んでいただいた方にも今回の展示を紹介します
活動展示『農芸ののぞきあな』
東北芸術工科大学 チュートリアル 放課後農芸
会場:東北芸術工科大学 本館1階 エントランスホール南
会期:平成30年3月6日(火)〜10日(土)
9:00〜17:00(10日は12:00まで)
お気軽に覗きに来てください。それではまたさよなら、さよなら
工芸1年 岩池 彬文
日に日に寒さも雪の高さも増し、いよいよ雪国の本領発揮といった時期になりました。
雪国とは反対の地に住んでいた私は寒さに耐えられそうにありません…。どうしよう。
今日は見落とし3日目。ついに最終日を迎えました。
午前は田中さんも交えて作業しました。
パキパキパキパキ割っていくうちにお昼頃には全ての実を落とし切りました!
みんなでホッとしながら、授業が始まるまでに片づけをしていきます。
実落としは終わっても、味噌ができるまでの道のりはまだまだあります。
午後からは大豆の選別を行いました。
綺麗なもの、紫色のからのもの、虫食いのあるものの3種類に分けていく作業です。
虫食いのものも少なからずあり、食われ方の違いがなんだか面白いなーと思ったり。
この跡も虫くんたちが一生懸命にいきている証なんだなーなんて思うとなんだか感慨深い気がしました。
画面左側が味噌になる綺麗な豆です。
目立つ紫斑のついたもの、虫食いや黒ずんだものを除いても、美味しい味噌になれる大豆が多くあることに感謝します。
午後のうちに選別も終わってしまい、余った時間は味噌にする大豆の計量をしました。
現時点では……およそ9251グラム!後日、この大豆とほぼ同量の塩や米を買い付けにいきます。
昨年より多くても少なくても、今年も美味しい味噌になれるはずです。
実落としから選別・計量まで、一気に終わってしまいましたが、まだまだやることはあります。春休み中に味噌の仕込みにこぎつけられるように、また計画を立てていきます。
補講期間にもかかわらず参加してくださった皆さん、先生方、ありがとうございました。
美術科洋画コース1年 大川夏希(冒頭文・選別執筆)
美術科日本画コース2年 末次佑(実落とし・計量ほか執筆)
こんにちは!
大雪のなか大学まで来るのが辛い季節になってきました…。本日は「第二回大豆の実落とし」を行いました。寒くても、味噌のためにがんばります。
午前中の作業はなかなか人が集まらなく、寂しい作業になりました。
午後は人が集まって楽しく話がはずみながら作業しました!
人がたくさんいるっていいですね~。
話をしながらも手は動かす…出来る人はひと味違う。一粒一粒丁寧に実を取り出しました。
中には黒かったり、ふにゃふにゃだったりするものもありましたが、実をずっと取り出していくと可愛く思えてくるんですよね。これから味噌になったとき食べれるか心配です…
本日も体育館で作業を行ったのですが、補講期間ということもあり、体育の授業を周りで行っていました。私事ですが、最近体を動かしていないなー、と感じました。スキーにいってみようかなーっと思っております。皆さんも運動不足にならないように体を動かしましょう!
それでは、来週辺りにはスキーかスケートにでも行ってきます!
まだまだ大豆の実落としは続きます。
引き続きお楽しみに!!
企画構想学科1年 黒田直子
雪が舞い、積もっていく日々が続くと同時に、雪を長靴でかきわけて歩く日も続きます。
放課後農芸の冬の活動のひとつとして、今年も”味噌活”があります。今回は、大豆の実を殻から出していく”実落とし”を三日に分けたうちの一日目を行いました。
まずは、農芸小屋の二階に干した大豆の枝を大学の体育館に運びます。
自然にはぜた豆がブルーシートの上に転がっています。
上から下ろす際は二人以上の人手がないと厳しいです。
枝に衝撃を与えると、はぜた豆がどこかへ転がってしまいます。互いに声をかけながら慎重に。
今年は大豆を日をまたいで体育館に置いておけないので、落とせそうな量だけ下ろしていきます。
ブルーシートにくるんで車に積み入れ、体育館へ運びます。体育館へは、柳川先生にお車をだしていただきました。
体育館に着いたら、シートを広げて作業を始めます。
午前中には昨年もお世話になりました、田中さんも参加しての実落としです。
時々雑談しながら、少しずつ出していきます。
大学は補講期間なので、体育館を使用する時間が限られています。体育の授業と被らないように片づけをして午前は終了です。片づける時も、感謝を込めてキレイにして終わりましょう。
その間に学生も代わる代わる実落とししていきました。
体育が終わるまでのお昼休憩ののち、午後の作業が始まります。
途中で枝を捨てに行きがてら、追加の束を持ってきます。
目に見えて束が減っていくのが分かると、自然と心に余裕ができました。
途中、何度かカメムシが出現し、その独特なニオイを発していきます。枯れ枝の色にそっくりなので更にびっくり。
あっという間に片付けの時間になりました。吊るしてあった量の三分の一が終わったように思います。全員で小屋まで戻り、シートを置いたり道具をまとめたりして解散しました。
今回参加してくださった田中さん、柳川先生、農芸の皆さん。ありがとうございました。
美術科日本画コース2年 末次佑
遠くの山にわたぼうしが被り、今日の午後からは雪が市内でも散らつき始め、いよいよ冬も本番だなあと感じます。朝晩は特に冷え込みが激しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は最近、お布団が離れたくない〜と言って私を離してくれないのです。困ったものですね。
さて、今日は遅くなってしまいましたが11月2日の勉強会のお話です。
柳川先生から、大切なお話があると言われて今回は農芸メンバーのほとんどが集まりました。そこで柳川先生がお話されたのは、主に三つです。
・放課後農芸というチュートリアルについて
・学生代表のこと
・「忙しい」だけの理由を言うことは控えること
私たち放課後農芸は、サークルではなくチュートリアルとして活動しています。例えば畑で作業して野菜が実って、あーよかったね、楽しかったね、農家さんは大変だね、で終わるのが「サークル活動」。そこから学んだことや考えたことを共有して振り返って、どう今後に使って行くか、発信していけるのかまで行うのが「チュートリアル」です。極端に言えば、柳川先生曰く「単位の取れない授業」。なので農芸メンバーは第一第三木曜日の勉強会には必ず出席してほしいとお話されていました。
私は正直に言うと、放課後農芸って、野菜が取り放題で楽しくて、おばあちゃんの畑仕事のお手伝いのような活動だと思って入りました。なので一年の初めは自分の想像と農芸の活動のギャップがあり、勉強会に行くのにもちょっと面倒と思うことがありました。でも、勉強会に参加すると私の軽い考えとは違い、先輩方が畑から学んだことや、農芸活動をいかに大切にしてきているのかなどのお話を聞くことができたり、どんなに忙しそうな先輩でも隙間時間を利用して顔を出したりと、生半可な気持ちの人がいないことに心を打たれて、今は自分の考えをしっかり話せて多くのことを学んでいる、そんな憧れの先輩方のようになりたいと思い放課後農芸に参加しています。
それから「忙しい」と言う言葉。お母さんにどうしてもお話ししたいのに「今忙しいから」だけで片付けられてしまうのは悲しいから、勉強会を休むときは忙しいではなく理由を言って休むように、とのことでした。社会に出たら、忙しいだけでは断る理由にならないので、今のうちに頻繁に使わないよう、自分の時間の使い方を改めたいです。
このお話の後には、毎年行われている放課後農芸の展示について案出しなどしました。写真がありますがネタバレになりそうなので今回は載せません。見たい方、ごめんなさい。
長々と文字だけで読みづらかったと思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございました。
風邪などにお気をつけて、あったかくして寝てください。それでは、また!
美術科洋画コース1年 中澤妃奈代