うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2010-09-03

つぶやきカルテ(9月 2日)

つぶやきカルテ2010(9月 2日)
 さあ久しぶりに書きますヨ。
たくさんのお母さんたちからのまなざしカルテを読んで、
すっかりお腹一杯って感じですが、またいろいろとつぶやいていきたいと思います。

1.どんなことをしていましたか(子)


 まずはお母さんたちとバドミントンをしたり、フラフープをしたりが始まりました。そう、ここから運動が始まっているという感じです。
 お母さんがそばにいない子は、走ってはいるけどそれは運動ではなく遊びの始まりだったりします。でも、それでもいいのです。
 やがて子どもたちはみんな「うんどう」の世界に集まってきましたから。


 そしてお母さんたちが、「うんどう」のデバイスを少しずつつくっていきました。

 すると子どもたちも、そのデバイスをつないでいきます。

 お母さんたちの思いがつながり、そしてその思いをまた子どもたちがつなぎ、スーッとコースができ上がっていきました。
 本当に自然と今日のデバイスがコースとしてつながっていきました。

 今日はこのまま手を出さないで、みんなの思いにまかせる日にしようと思いました。

 まるでお母さんと子どもたちで思い出のアルバムをつくっているようです。

 そう、(子どもたちは)「こんなことができたよね」、「こんなことを楽しんでいたよね」、「こんなことが好きだったよね」なんてことを子どもたちと一緒に思い出しているようでした。


?スタートは平均台渡りでした。

?次は、ブリッジ返し。
 かなりみんな自分を支える感覚が分かってきたようです。力を入れるのではなく、スッと肘をのばすことで上手に受けとめています。
 それから、さかさまになった時のどっちが自分の前(お腹側)で、どっちが後ろ(背中側)なんて感覚もしっかりとつかめてきていますネ。

?高いところから跳び下りるのではなく、跳び上がる
 のびのびとしたいいジャンプと、安心して見ていられる着地の安定感が生まれてきました。

?ここは、ケンケンパをしたり、ピョンピョンとジャンプをしたりみんなそれぞれに運動していました。

?鉄棒で前回りも、なんだか定番になってきました。
 そしてできるようになってきて怖くなくなってくると、鉄棒が好きになってくれているようです。

?こんなぶら下がるデバイスもつくられました。
 子どもたちは、ロープのスウィングをつくりだして楽しんでいました。

     『笑顔』

     『笑顔』

     『笑顔』

     『笑顔』

     『笑顔』

 分かりますかこの視線の先に何があるか。

 そう、この先には走っていって跳びのるという‘運動’があるんです。もう自分が動く前に自分の運動の感じを予期することができるようになってきているから、前の子の運動と自分の運動に感覚的な空間をつくれるようになっているのです。

 そしてその運動の感覚がずっと先まで伸びていくと、

こんなふうに空間を先取りしながらダイナミックな踏切ができるようになるのですね。
2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)
 
 今回の一番の良かったこと、うれしかったことがお母さんたちの存在でした。

 「あ〜この感じ、この空気、ただいま〜」って感じです。

 なんだか久しぶりに家に帰ってきたら、うちってこんなにいい家族だったっけって感じです(笑)
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

4.次回のオフィスアワーに向けて
 
 見てください、この

 まるでお母さんたちが、家族の食卓のように「うんどう」の世界を笑顔で取り囲んでくれています。

 無理のない基本的な運動のデバイスがつくられ、その中で子どもたちも本当に安心して運動をしているという感じです。

 だから今日はじゃましないでおこう、ってそんな感じでした。

 そうすればほら、ならんで待つことなんて自然とできちゃうのではないでしょうか。
 
 決まりだからならぶのではなくて、自分が一番気持ちよく運動するためにはならんで待つことが大事なんだということが分かってくるんですね。

 またちょっと日が空いてしまいますが、この雰囲気をスタートに後半のオフィスアワーを展開していきます。
 そして子どもたちの取り組みに合わせながら、少しずつ少しずつ深い運動の見方をお母さんたちに知ってもらいたいなと思っています。
 その深い見方というのは、決して専門家だけのものではありません。運動に関する、より専門的な知識が必要ということだけでもありません。
 
 実はえつこさんのまなざしカルテを見ていて、ずいぶんと悩み始めたのかな〜?なんて思っていました。すると今回のまなざしカルテに、「一緒に」、「楽しむ」、「嬉しくなってしまう(笑)」、「感心」、なんてキーワードがたくさん登場するようになりました。今まではできないことを見つけて、なんとか解決しようというすご〜く真剣だった気持ちの強さが、ちょっと和らいだようなコメントに変化したように感じました。

 運動に真剣に向き合うということはすごく大事なことだと思います。私は、体操(競技)を教えている子どもたちに、自分のやっている体操を真剣に考えなさいと教えています。これでいいやなんて妥協をしたら、今まで取り組んできたことが本当に無駄になってしまうからです。だから自分の体操を人と比べて自分はこれぐらいでなんて思わないで、自分だってすごい体操が好きなんだぞって気持ちで真剣に向き合いなさいと伝えています。
 そしてそのために大事なことが、「楽しむ」ということなんです。本当に真剣に楽しむということができるようにならなければいけないと考えています。

 だからきっと真剣に向き合った先に「楽しさ」が見えてきたら、すご〜く幸せになるのではないでしょうか。

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