うんどう

東北芸術工科大学の柳川郁生の周りで展開する『うんどう』のブログです。
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2011-09-21

後期のスポーツ開講種目

後期のスポーツの開講科目は、バレーボール・バドミントン・バスケットボール・武道・身体表現(ダンス)・スキー実習の6種目です。

 ぜひぜひ身体を動かしてスポーツを楽しみましょう。運動感覚を感じることも、あなたの感性を豊かにしてくれます。

 下の種目を参考に受講を考えてみてください。
クラス02
バドミントン  金曜日1 時限【09:00〜10:20】
・担当は、柳川郁生

 バドミントン好きないろんな先生の飛び入り参加などもあり、ゲームを中心に展開します。
 体育運動学演習のようなレポートもありませんから、楽しく授業に参加してください。
クラス03 
バスケットボール  木曜日3b時限【12:30〜13:50】
・担当は、柳川郁生

 リピーターも多い授業です。
 もうスポーツの単位を修得してしまっていても、もっとバスケットボールがしたいという人、前期にサッカーを履修したけれど後期も運動がしたい人、スポーツを楽しみたい人はどうぞ受講してください。
クラス05
バレーボール  火曜日 1時限【09:00〜10:20】
・担当は、柳川郁生

 11月か、12月には今年で19回目を迎える『柳川杯』(バレーボールの大会)があります。毎年20を超えるチームが参加する楽しいイベントです。
 ぜひぜひこの授業で練習をして参加してみてはどうでしょう?
 朝早い授業ですが、毎年やる気のある人たちが参加してくれる授業です。
クラス08
武道  金曜日 2時限【10:30〜11:50】
・担当は、竹田 隆一(山形大学)

 居合を中心に、吹き矢や弓、そして手裏剣など、芸工大一番人気のスポーツ種目です。
クラス10 
身体表現 水曜日2時限【10:30〜11:50】
・担当は、加藤 由美(DANCE SPACE主宰)

 ジャズダンスの授業です。バレエの要素等も取り入れ、ダンスのジャンルすべてに必要な動きが学習できます。
クラス12
スキー実習  2012年2月5日〜8日
・担当は、川口 幾太郎、柳川 郁生、廣中 主司(京都造形大)、竹田 隆一(山形大)、山内 賢(慶応義塾大)

 2月のこの時期は、蔵王の樹氷が最も美しい時期です。せっかく山形の大学にいるのですから、ぜひこのスキー実習を利用して見てみませんか。
 それからスキー指導は、初心者指導を得意とする指導者がそろっています。一度もスキーをしたことがない人にとっては、絶好のデビューの機会になると思います。

 9月29日(木)17時10分〜 体育館にてガイダンスをします。関心のある人は、遠慮しないでまず話を聞きに来てみてください。

 後期もスポーツをしよう!

 〜初心者大歓迎!!〜

 スキー実習のガイダンス(説明会)は9月29日(木)17時10分〜です。
 

2011-09-16

つぶやきカルテ2011(9月15日)

つぶやきカルテ2011(9月15日)

 とてもいい雰囲気のオフィスアワーになってきましたが、ここでちょっとお母さんたちに課題を出してみました。

 『子どもたちのデバイスにお母さんたちの願いをこめてみましょう♡』ということです。

 おそらく何が自分の願いなのかもまだ気づけずにこの“うんどうのオフィスアワー”に参加しているお母さんもたくさんいると思います。

 まずはそれでいいのです。

 それが次第に子ども自身の願いが見えるようになってくると、お母さん自身の願いに気づけるようになるはずです。

 柳川郁生自身も「逆上がり」「開脚跳び」「側転」というような直接的な運動の完成が願いではなく、ギュッと支えた感じとか、フワッと浮き上がった感じとか、グルンと天と地がひっくり返ってもどってきた感じとか、その瞬間に見せる子どもたちの「あ!」という表情を見たいというのが願いです。

 そんな感覚との出会いの発見をたくさんしてもらう場にしたくてこの“うんどうのオフィスアワー”を展開しています。

 まだまだこれから、おつき合いをよろしくお願いします。

 ……と、まとめの言葉みたいになってしまいましたが、またつぶやきますネ。

1.どんなことをしていましたか(子)


 まずはくぐることで這い這いをしたり、4つ足で歩いたりしながら『支える』感覚をスタートさせます。

 そして低い平均台に手をつきながら、おしりがフワッと浮いてくるぐらい『支える』感覚をつなげていきます。

 次は跳び箱を使って「跳ぶ」ではなく『支える』感覚を主題にしたデバイスです。

 しっかりと『支える』感覚が志向できた子どもたちは、鉄棒にだってのることができます。

 逆にいえば、この『支える』感覚が分からない状態で鉄棒にのることはとても怖くて、痛いことだったりします。
 まずはたいこさんが「今ひとつ『支える』感覚というのが分からない……」と投げかけてくれたので、『支える』を起点にデバイスをつくってみました。
 こんなふうに地面についていた手を少しずつ高いところへ導きながら、
『支える』感覚を増幅させていきます。

 最初はこんな感じで始まった『支える』感覚が

 やがてこんなふうにフワッとした感覚と出会い。

 自らの志向体験が楽しくなってきます。

 するとこんなふうにさかさまになった自分を支えたり

 ピンと張った自分の肘の上にからだをのせて、気持ちよ〜く側転ができてしまったりするのです。

(この頭とマットの間にできた大きなスペースを見てください。すごいでしょう!!)


 こうやってコツコツと身につけていった『支える』感覚が、いろんな運動につながってくるんですネ。


 今はこんな感じの「逆立ち」も『支える』感覚が理解できてくると、いずれビシッと肘を張った「倒立」になっていきます。

 それまではさかさまになった時の自分の上下や前後の感覚が分かるようになってくれば、またいろんな動感素材(運動感覚の素材)が身についてくるのです。

 そう考えて、あえて運動の完成形を目指さずに展開することも大事ですョ。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)

 デバイスづくりに取り組んでみて、イマヒトツだったお母さんが多かったと思いますが、まずはそれをスタートにしましょう。

 柳川郁生が始めて出会う小学生たちにまず言うことは「『できない』というのはスタートなんだよ」ということです。

 そこからいろんな偶然や、発見があって、少しずつ分かってきて運動ができるようになるんです。

 だから『できた!』=『わかった!』なんです。

 いろいろと試しながら発見をしていきましょう。

 発見をするためには観察をしましょう。

 わが子の表情を見のがさないように……お母さんだから見える子どもの気持ちがあるはずです。

 それはきっと柳川郁生には敵わないもののはずです。

 そしてそしてあきこさんのように自分で体験してみることも大事です。

 美味しいご飯をつくるためには、お母さんは美味しいお料理を食べていたほうがいいに決まってます。

 というのは柳川郁生の勝手な理論ですが、やっぱりそうだと思います。

 先日横浜の『bills』という世界一の朝食のお店に行きました。そこで食べたスクランブルエッグはとっても美味しかったです。すると最近さおりさんのつくるスクランブルエッグが‘ふわとろ’のおいしいスクランブルエッグになりました(笑)。

 お父さんはお母さんに美味しいものを食べてもらわないといけませんね。

 なんて余談になりましたが
 動感志向体験
といって、実際にその運動ができるように取りくむ体験は指導者にとって不可欠のことです。

 「こんな感じでやるとこんなふうになってしまうんだ↴」「あ!こうするといい感じ♡」「お!これがコツかも?」なんてことが分かってくると、「ね♡美味しいでしょ」って感じで運動の感覚を伝えたくなってくるのです。

 きれいな花を見つけたとき、空を真っ赤に染める夕焼けを見たとき、大きな虹が空いっぱいに広がったとき、だれかにも見せてあげたくなったりしますよね。

 自らが志向して発見した動感がすっごく気持ちよかったとき、だれかに伝えたくなっちゃうんですよね。

 ですからお母さんたち、けがをしない程度にやってみること、試してみること、すご〜く大事だと思います。

 だからただ単に運動の形を教えるのではなく、“歓び”や“幸せ”も伝えることができるようになるのだと思います。

 あきこさんたち、その側転がストンとできた時の感覚と歓びをこうこちゃんたちに伝えられたら最高ですよ〜♡
3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか

 子どもたちはどんどん変化していってます。

 いろんな表情を見せてくれていっています。

 「側転はわたしはできない」というともみちゃんのことばは、まさにたいこさんが言うように「側転」という運動を認知した第一歩、スタートなんですネ。

 ですからそんな小さな子どもたちの変化を見のがさないようにしながら、オフィスアワーを続けていきましょう。

4.次回のオフィスアワーに向けて

 「親子・うんどうの日」(今年から‘運動’ではなく“うんどう”になったはずです。)に向けてしばらくお休みになります。

 ちょっと残念ですが、いろんな準備をしておいてください。

 10月からはだいち組だから、たいよう組だから、ほし組だからということはお母さんたちには当てはめないで、みんなでこの時間をつくっていきたいと思っています。

 それって高度な取り組みをするってことではありません。

 愛情たっぷりの取り組みにするってことです。

 でもそれが実はとっても高度な取り組みかもしれません。

 『愛』の力で“うんどう”を展開するってことは、きっとこのこども芸大でしか実践できていないことかもしれませんから……
 楽しい時間をつくりましょう。

2011-09-14

つぶやきカルテ2011(9月 8日)

つぶやきカルテ2011(9月 8日)

 いつも遅くなってしまっている“つぶやき”ですが、オフィスアワーの終わりにちょっとお話ししたように少しみんなと考えたい時期になってきました。

 とはいえ9月15日の後しばらくお休みさせていただきます。

9月22日 大学祭準備のため体育館使用ができません。
9月29日 大学卒業式準備のため体育館使用ができません。

『親子・うんどうの日』を控えて残念ですが、大学行事で使用するため仕方がありません。

 よろしくお願いします。

1.どんなことをしていましたか(子)


 やりたいことがあるので、自分たちで準備です。

 そして開脚跳びに取り組みます。

 やりたいことが見つかって、少しずつ志向体験が始まります。

 ここで展開している『うんどう』というものが少しずつ子どもたちに理解されていっています。


 こんな運動(ボール投げ)も始まりました。

 なんとなく運動のバリエーション(デバイス)がさびしいので、こんなのや

こんなのを追加してみました。

 お母さんたち次回はもうちょっといろいろ試してみましょう、つくってみましょう。

 遠慮はいらないし、うまくいかなくてもいいです。

 そこをフォローするために柳川郁生がいますから……

 ちょっとこんな感じで高くしてあげるだけでも、やる気が出たりします。

 やる気が出ると勢いも出てきます。

 勢いが出ると勢いのある走りが出てきます。

 勢いのある走りが出ると力強い蹴り(ジャンプ)が出てきたりして、こんな風に前転ができてしまったりします。

 そう考えると、そのうんどうづくりが子どもたちに伝わった時に嬉しくなるのです。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)


 お母さんたちのまなざしがわが子に向けられています。

 お母さんたちのまなざしがわが子の運動に向けられています。


 お母さんたちのまなざしがわが子の運動を応援しています。

 とてもいい“まなざし”になってきたと思います。

 だからここでもっとそのまなざしを深めていきたくなりました。

 そしてもっと広げていきたくなりました。

 深めるというのは、もっともっと運動について考えを深めて子どもたちを誘ってあげるということです。

 広げるというのは、そのまなざしをもっともっとすべてのお母さんたちと共有して、このオフィスアワーに参加しているすべての子どもたちに向けられるようにするということです。

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか


 こつこつと積み重ねた取り組み(準備)が


こんな風に実を結びましたね♡
 こんな風に見事なできばえでなくても

 この助走の長〜い距離だってすごいことの現れです。

 最初は自分に近いところにしか運動の感覚がないのに、デバイスまでのこの長〜い距離に運動の感覚をもてるようになったということなのです。

 伸長化能力
のひとつで、自分の感覚が自分の身体の外にまで伸びていき、ずっと先の運動につながっているということです。

 そう考えると場を広く使うということもとても大切です。

 子どもたちはずっと先のデバイスに感覚をつなげて、助走の最初の一歩を踏み出すのです。
4.次回のオフィスアワーに向けて

 一人一人のお母さんが、わが子のために、みんなのためにデバイスを考えてみましょう。

 一人で考えつかなかったらだれかと相談してみましょう。

 相談する人が見つけられなかったら柳川郁生に相談してください。

 でも一番の相談相手はわが子ですよ。
 「なにがしたい?」なんて具体的なことを聞くんではなくて、「どんなことがしたい?」とちょっと抽象的な聞き方をしてあげて、それがどんなことなのか一緒に考えてあげてみてください。

 「なにがしたい?」「鉄棒」ではなく、
 「どんなことしたい?」「ぶらんぶらん」「じゃあ、どうしようか?」「ロープをぶら下げて……」「高いところにつかまって……」「鉄棒もいいかも……」なんていろんな運動が見つかってくるはずです。

2011-09-07

つぶやきカルテ2011(9月 1日)

つぶやきカルテ2011(9月 1日)

 大変遅くなりました。
 やっとつぶやきます。

 先週は久しぶりに体操の仲間に会えて、とても充実した時間を過ごせました。かつては「日本の体操は……」なんて世界で生きていたものですが、今ではすっかり離れてしまっています。
 でもその世界でずっと活躍している人たちにまた会えたので、嬉しくてずいぶん楽しんでしまいました。

 やっぱりいいですネ♡

1.どんなことをしていましたか(子)


 お母さんたちはここを歩いて渡ってもらおうとしていましたが、こんなふうに誘ってみました。

 『支える』感覚のスタートです!


 ここは『回る』感覚ですが、手で『支える』ことができるようになってくるともっとスムーズに回ることができますヨ。

 そして跳び箱が置かれています。

 このへんが少しお母さんたちの願いのあらわれかなと考えたので、あとで少し変更をしてみました。

 あまり唐突に課題を与えるのではなく、いくつかの解決方法のようなものを散りばめておいてからやってみては……?
 ということです(笑)。


 こちらはひでのりくんお気に入りの「マット登り前転」です。

 ひでのりくんは、これを「でんぐりがえしコースター」にパワーアップしたいそうです。
 ぜひみんなで考えてあげてください。
 
 すご〜くいい一言ですョ♡


 こんなふうに高くしたデバイスも

 ちょっと工夫(ロープを置いた)しただけで楽しくジャンプです。


 鉄棒も身近な存在になってきました。

 シンプルだけれどどんどんダイナミックになっていく鉄棒のスウィングです!

 この先にやってみたいことがあるのですが、もう少し様子を見ましょう。急にやったらきっと本人がビックリしてしまいます。……それまではナイショです。

 だいち組を中心にフラフープもおこなわれています。

 なんとなくコツを伝えるような会話も生まれているようです。

 自分の動感に気づいているということですネ。

2.どんなこと(関わり)をしていましたか(母)


 夏休みが明けると、いつも子どもたちは急成長をしています。

 なんかちょっと大人になったり、顔がきりっと引きしまったり、おしゃべりが上手になったり、それぞれの子どもたちがいろんな成長をしています。

 すると『うんどうのオフィスアワー』での子どもたちのようすも変わってきます。

 子どもたちが変化すると、それを見ているお母さんたちも変化します。

 子どもたちのうんどうにまなざしをむけていたから、その変化に気づき、その成長に喜ぶことができたと思います。

 さあまたこれからまたしばらくこの『うんどうのオフィスアワー』におつき合いいただき、いっしょに楽しんでいきましょう。

3.運動面において気づいたこと、変化はありましたか


 開脚跳びのためにおしりをもち上げる感覚を……ということを意識してデバイスをいじってみました。

 自然とうんどうを楽しみながら、フワッとおしりが持ち上がる感覚を見つけます。

 こうだよって教えてあげるのもいいことですが、運動の最初の成功は『まぐれ』(偶発)です。
 あれ?という偶然が運動の最初の発生です。ですからそんな偶然が起こるようなデバイスを考えるのが私のやり方です。


 するとこんなふうにしながら

こんなふうに手で支えることが始まり

少しずつ自分を支える感覚を見つけ

おしりがじょじょに持ち上がってきたりしながら

開脚跳びに必要な運動の感覚が生まれてくるのではないでしょうか。


 それから今回の大発見!!

 昆虫学者が新種の虫を発見したぐらい嬉しいものを見せてもらいました。

 側転が生まれる瞬間です!!!

 
4.次回のオフィスアワーに向けて

この瞬間を見ることができたお母さんたち、ラッキーでしたね♡

 これからゆっくりと時間をかけて、わが子の側転がどう育つのかを見守ることができますヨ。

 できた喜びだけでなく、成長のようすをみられる喜び、こっちの方も感じることができるときっと幸せです。

 めぐみさん、その通り!
 コースづくりはやっぱりみんな難しいです。でもわが子のうんどうの様子を見続けていくとなにかが見つかってきます。

 そしてこれも“偶然”だったりします。

 みなさんもいろいろとお手伝いしながら、まなざしを向け続けてください。

 あれ?という感じでなにかが見つかったりします。

2011-09-01

明日から

 9月3日(金)から3日間、
酒田で行われる第44回全日本社会人体操競技選手権大会に行ってきます。

 地元山形からということで、2つのチームから審判のオファーがあり引きうけました。

 世界チャンピオンの内村航平選手をはじめ、来月の世界選手権に出場する選手たちも参加する大会です。

 まずは体操の仲間に会えることを楽しみに行ってきます。

 ということで『まなざしカルテ』を読むのと、『つぶやきカルテ』は来週になりますのでよろしくお願いします。

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